ナポリ探(助手×探偵)
更新日: 2011-04-27 (水) 11:57:48
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・)ジサクジエンガ オオクリシマース!終了ドラマ、助手が探偵と再会して…という話、
エロ無し。ワタシニシカ ジュヨウガ ナイカモ
本日のランチ:ナポリタン\700
今日の調査を終え、俺は喫茶店にいた。…ナポリタン、そういえばあれから食べてないかも。
そりゃピーマンが苦手とかもあるっつえばあるけど、
今日子ちゃんあれからつくってくんないし、俺料理下手だし、
なによりメニューになかったりするし、それに、
…ある人のこと思い出しちゃったりなんかもするし。
でも久しぶりに食べてみるかな、涙の味はしないよね?
だって、あれから一ヵ月たったんだよ。電話ぐらいあったっていいのに、何もないし。
「すいませーん、ランチ一つ」「ランチ五つ」
後ろ、団体客かな?俺は雑誌を読みながら待つ。
…この小説家、あの人と同じ名前だよ、へぇ…。歴史小説家か、何げにチェックしとこっと。
「ナポリタンのお客様」あっ、来た!後ろの方も来たみたいだ。
「いただきます!」…あれ?なんかかぶんなかったっけ?気のせい気のせい。
「うーん、おいしーい!」…なんか聞き覚えある気が、勿論気のせいだ。
だいたい俺あれから変なんだよ。
今日子ちゃんのこと結婚式からさらって、折角いい雰囲気になって、デートにまでこぎつけたのに…。
“ずうっとうわの空。良介くん、誰か別の人のこと考えてる!付き合うのよそう、私達”
…振られちゃったのに、何でかあんまりショックじゃなかった。…いや、決して振られなれてる、とかじゃなくて。確かにその時俺の心には他の誰かがいた、…かも。
…これも気のせい、だよね?
でもだったら本当、あの王子様は俺のことあんなに可愛がってたくせ(変な意味じゃなく)白馬で迎えに来てはくんないんだろう。
言わなきゃ伝わらない、か…。
でももう伝えられない、もう遅い、…このナポリタン、塩っぱかったっけ?
「良介くん」呼んでくれればいいのに、
「良介くん」ホントは爆弾事件の時に少し気が付いてた。
「良介くん!」もう遅ぇよ俺の馬鹿馬鹿!
「良介くんってば!」「あんた!うるさいよ!」
「うるさいとは何ですか、もう、ぷんぷんですよ!
そっちへいってもいいですか?…ほら、涙をふいて、食事は楽しくしましょうよ、ね?」
何コレ…会いたいと思ったら隣にいるじゃん。
「どうしたんですか一体、また失恋でもしましたか?」夢じゃないよね?
「鷹野、さん…?」白いスーツの裾を握り、思わずギュッ、と抱き締めた。…夢じゃない。「鷹野さん!」
「何かあったんでしょう、相談に乗りますよ?」頭をくしゃくしゃとなでられる。…気持ちいい。俺はずっとこの手の感触を待ち望んでいたんだ。
「ちょ、やめてよ!」素直じゃない言葉とは裏腹に顔はほころんでしまってる。
「で?どうしたんですか」
店中のナポリタンを喰いつくされても困るし、人目も気になるし…で俺の部屋へ移動。
「そういえば二回目ですね、ここ、ラーメン美味しかったなぁ。」「そういうと思った、ほら!」
じゃあん、ラーメンの袋を出す。「これお湯かけ3分だから、卵乗せる?」「はい!」
食べ物に対しては本当子供みたい、…可愛いい、かも。
「で…何で泣いていたんです?」五袋空にして、鷹野さんは本題をきりだした。
「恋した人、遠くに行っちゃった」
「つらかったですね、良介くん、でもさよならしなきゃ大人になれませんよ?」
「あの二人には」「会いません。会ったことも言わないで下さい。まだ横浜に戻るみこみは…ありません」
「どうして日本に?」「お仕事、今日3時で出国です」…じゃ、言っとかないとね。
「ねぇ、鷹野さん。俺の恋した人…目の前にいるんだけど。
やっぱり、さよならしなきゃ大人になれない?」手を取ってじっと見つめた。
…鷹野さんは、優しくハグしてくれた。
「いやぁ、でも良介くんから告白してくれるなんて思いませんでした」「え?何それどゆこと?」
「私年上ですし、男同士ですし、良介くん今日子ちゃんのこと好きみたいでしたし…
…だから、あきらめようと思っていました。」
「でもすごく愛は感じたよ、っうかこんなご馳走前にして簡単にあきらめないでよ杭単のくせに。
けど折角両思いでも結局お別れか…」
「あ、コレを渡しときますね」鷹野さんはそういうと小さな紙を出した。
「私のメアドです。」「へ?」
「特別な人しか知りません、僕と君だけの秘密です、…出来ますよね?」てことは、
「良介くんのメアドも教えて下さい。私が日本に来れる時、いつでも会えるように」
「…遠距離恋愛ってこと?」「はい!」
もう一度、俺は鷹野さんをギュッ、と抱き締め、それから俺たちは何度も何度もキスをした。
「ふ、ふふ♪」「良介くん…何か変ですよ、また片思い?」「知らない」
「残念でした、両思いです」「えぇっ!!どんな人?」
「スーツが似合う人!あとは、秘密」
「…信じられません、奇跡だ」うるせぇ!「あたしなんとなくわかっちゃったかも、良介くんが誰と付き合ってるか」え?
「教えて下さい」やべ「始くんの知ってる人…かな」待て「かなり意外な人」コラ「…多分ね」マジでマジでマジで!
『木兆ちゃん!』…まぁ、いいけど。でもいつかこの二人にバレたら…本当どうしよっか?ねぇ、聖夜。
なんか、すぐバレそうな気も…。
□STOP ピッ ◇⊂(・∀・)ジサクジエンガ オオクリシマシタ!下刻上。
探偵は普段はあぁでもいざとなると奥手だったりしたら萌えだと思うんだ。
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