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下町 末濱

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  >>1さん乙モナー
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  下町 松と浜だカラナ
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 嘘もの関西弁デスイマセンダゴルァ!!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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なんやねんここ
さっき俺倒れてん。ダーン!なって…
めっちゃ怖い事になったとこまでは覚えてんねん。
ほんだらこの奇麗な景色。
この川どう考えても三途の川ゆうやつちゃうんか。ベタやな~
そんなん言うてる場合ちゃうわめっちゃ怖いめっちゃ怖い何?やめてぇや
ちょ、濱田、濱田て。
「なに?」
なんでおんねん。
お前あん時おったっけ?
「おらんよ。楽屋や。」
じゃなんでおんねん。しかも川の向こう側やないけ
そんな遠くからなんでこんな声聞こえるの?
「そら三途の川やし。」
いやそんなんとちゃうやん。めっちゃ怖いやん。ちょ、とりあえずこっち来て?
「自分が来いや」
いややん絶対死ぬやん今ここ三途の川ゆうたやん
「せやからこいー言うてんねん。死ね!」
なんで?三途の川やで?自分俺に死んでほしないやろ?
「まあ大事な金づるやからまだ死んでもらったら困るけど死ね。」
そしたら自分来いや。そこおったらめっちゃ死んでんで俺からしたら。
「俺は倒れてないやろ。」
自分平気なん?
「平気や。」
じゃあなんでそっちにおんの?

「あんな」
おん
「なんか聞いた事あんねんけどな。」
なにぃな
「なんかな、三途の川ってな、渡らそう渡らそうとすんねんて。神さんが。神さんか?ようわからんけど」
それ絶対神さんちゃうやん。悪魔さんやん。
「誰でもええけどな。死なそう死なそうとするからな、その人が絶対渡りたくなるような人をな、こっちに置くねんて。」
…え~
「自分、俺やねん。」
いやいやいやだとしたらこれは失敗ですよ?全っ然渡る気せぇへんし!
「一緒行こうや」
アホかいやや。お前がこっち来いや。
「俺そっち行かれへんねん自分来いや」
アホか絶対行くか泳いで来いや泳がれへんのか。
「泳げるわ。自分やろ。」
泳げるわアホか。めっちゃ泳げるー言うねんバサロで泳ぎ切るわ
「ほんだらバサロでもなんでもいいから来いや」
いやじゃボケ
「いいからはよ死ね!」
…ちょおじゃあ自分、ここまで来て?で、引っ張っていって?
「なんでやねん」
ええやんけ。引っ張ってくれたらついていくから。それ以外無いで?いつまでも帰られへんで!!
「引っ張るとか…」
ゴチャゴチャ言わんとはよせぇや!おっさん帰るで!
「どこに?」
おっさん帰ったら自分一人やでーー!っ一人ぼっちやでーーーー!!
「うるっさいねん!!…わぁかったもー…行けばええねやろ行けばぁ!」
おう来いや。おっさん捕まえに来いや。

「おっさん捕まえた無いわ。聞いた事無いで三途の川引っ張って渡るって。なんやねん」
そんなブツブツ言うても聞こえへんー!なんや水そこまでかいな。膝下やん。浅瀬やな~潮干狩りでけそうや
「自分もその辺まで来いや」
あかん。濡れたない。
「殺すぞ」
殺されへーん!
「ほら!ついたで。」
ついたか。
「ほら来いや」
もう少しゆっくりしようや。
「するか帰るんじゃボケ」
ええやん久々やん
「何言うてんねん」
濱ちゃん
「アホやこいつ」
は~まちゃ~ん
「あっやめや、んはっ!アホや」
二人で生き返るで
「俺死んでない言うたやろ」
離さへんで。濱田ー!!
「うるさい!耳元で叫ぶな」
自分に言うてんちゃうわ生きとる濱田を呼んどんじゃ
一緒に引っ張って貰わんと
「聞こえるか!」
聞こえるわ。
「聞こえるか?」
聞こえる。
「…だら叫べや」

濱田ーーー!!アホーーーー!!
「アホちゃうわ」
濱田ーーーーー!!濱田ーーーーーーーーーーーーーー!!!はm……

「うるさいねん!!!」

目が覚めるとそこは病室やった。
ベッドの周りにはスタッフが数人おって、けどなんかそっちの方から濱田の声が聞こえた。
「何?俺何した?」
近くにおって視界に入ってる高巣に話しかける。
「倒れてな。ちょっと脳震盪起こしただけやって」
「骨折った?」
「折ってへんわちょっと脳震盪起こしただけやいうとるやろ」
「でも三途の川渡ろうとしてんで?」
「渡っといたら良かったのに。さっき「濱田」て叫んでたで自分。恥ずかしいわーこの子」
「まじで?」
「まじや。」
また視界に入らない所から濱田の声がした。
「濱田?」
「…なんや」
「自分平気なん?」
「お前がや!」
周囲が一斉に笑う。そうか、俺やな
「ちょっと倒れて脳震盪起こしただけや」
「あーそうですかー」
「それさっき俺が言うたやん」
高巣、濱田の顔みたいねんどいてくれへん?
て思ってつい笑った。

高巣は気づいてへんけど濱田は気づいてんちゃうかな~
気づいてるからこっち来んねん。照れてんねん。
お前知らんやろ。俺さっき死んでてんで。
「濱田?」
「なんや!」
「お前俺に感謝せぇよ」
「またそれか」
「そらそうやがな三途の川やで~」
「「死ななかった俺に感謝しろ」言うねやろ。」
「そしてお前を死なさなかった俺にも感謝しろ。あんな、さっきな………」

結局なんやったんやろ。夢か。
疲れてんねんな。

まだまだ死ねんわ。まじで。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ずっとずっと書きたくてしょうがなかった下町です。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 書いててすごく楽しかったです。
 | |                | |       ◇⊂    ) __ 読んでくださってありがとうございました。
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
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