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序所 再生

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  荒木スレの雑談より、切なさに身悶えたので書かせて頂きました
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  先に逝ったブチャを再生するアバの話です
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 初アバブチャですドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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一日を終える為にすべきことがある。

夜、一人掛けのソファに身を委ねて、一息吐いたところでスタンドを出す。
カシャカシャと音を立てて過去へと遡る分身は、次第に人のそれへと姿を変えていく。
切り揃えた黒髪を、優しげな瞳を、しなやかな体躯を。
寸分違わず再現して、再生は開始される。
「おはよう、アバッキオ」
穏やかな声。
言葉からして時間は朝なのだろう、まだ少し眠たげな顔をしている。
ふわりと笑みを浮かべてテーブルに着く彼。
これから朝食をとるのだろう。
「アバッキオ、今日の予定だが……」
朝食をとりながら、彼はその日の仕事について話している。
無論、それは動作だけだ。
テーブルの上には何も載っていないし、すぐ傍らのソファに座る自分には目もくれない。
頬杖をつきながら、空いた空間に向かって話し続ける彼を見つめる。
こうして夜を過ごすようになって、どれくらいが経つだろう。
彼を失ってから、どれだけの歳月が過ぎたのか。
もう、覚えていない。

流れる時に逆らって、過去に縋る自分を女々しいと思う。
孤独に耐え切れず、二人で過ごした夜を再生して自分を慰めたこともあった。
けれど、その後に残るものは何もない。
残るのは熱を吐き出した後の倦怠感と、酷く惨めな自己嫌悪。
そして、どうしようもないほどの喪失感だった。
「アバッキオ」
彼の声が自分の名を呼ぶ。
当たり前だと思っていたその風景が、今はただ懐かしい。
込み上げる感情を抑える術すら知らず、そっと手のひらで顔を覆った。

一日を終える為にすべきことがある。
明日へと向かう為にすべきことがある。

「ブチャラティ……」
震える声で名を呼んでも、一人の部屋には瞬く間に静寂が戻る。
答えてくれる相手は、もうどこにもいないのだ。
それを受け入れる為に、失った存在を忘れない為に。
毎夜、彼を再生し続けるのだ。

自分の安らぎは全て彼と共にあったのだから。

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 | | □ STOP.       | |              ご覧下さりありがとうございました
 | |                | |           ∧_∧ 拙いながらアバブチャにはまりそうです
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
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