フェイトゼロ 槍従×主
更新日: 2011-04-27 (水) 17:51:21
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・)ジサクジエンガ オオクリシマース!
寝台に横たわる人。
誰よりも何よりも尊い我が主。「この世」で認めた、ただ一人の我が君主。
例え魔術が使えないのだとしても、
例えその手足が動かないのだとしても、
例え、命を落とされたとしても、「この世」で私が主とするのは唯一この人だけなのだ。
「ディルムッド…」
「此処に、我が主よ。」
あの日以来、ケイネス殿は私を「ランサー」と呼ぶ事はなくなった。
それが何を意味するのか。理解はできるが、分かりたくない。
「…何故、此処に居る。貴様はもうソラウのものだろう…」
「失礼ながら、何をおっしゃっているのか分かりかねます。この身はケイネス殿のサーヴァント。
私が君主と崇めるはケイネス殿唯一人にございます。」
「私は…もう、令呪も、魔力も失っているのだぞ…!?
貴様は私を辱めたいのか…!!」
「その様なつもりは毛頭ございません。ただ、御身が魔術師であろうとなかろうと私が主とするのはケイネス殿、貴方です。
王たる主が王でなくなったとしても、我が忠誠に変わりは有りません。」
「ディルムッド…!!」
僅か、ほんの僅か動くようになったその指先がピクリと震える。
「失礼、致します。」
寝台の横にひざまづいたまま、微かに震えたその手に己の手を重ねる。
暖かい。
この手はまだ暖かい。
私はまだ、この人を守る事も、救う事もできる。
「…必ずや、この手に聖杯を。
貴方が望まれるなら、私はこの命に掛けて貴方をこの戦争の勝利者としてみせましょう。」
重ねていた手をすくい取り、その甲に口づけを落とす。
ケイネス殿が息を飲む気配を感じ、その手を離せば今度は安堵した様に浅く息を吐く。
主に対し、無礼も甚だしいが断りもなく立ち上がり、覆いかぶさる様に寝台に手を付く。
整えられていた髪は乱れ、
顔色は悪い。
あれから数日もたっていないのに、以前より痩せた気がする。
あぁ、貴方は私に、こんな貴方以外を守れと言うのか?
「…貴方以外の主などいらない。貴方以外の人に膝を折るなど有り得ない。
どうか、ただ一言、「勝て」と。それだけで、私は貴方の騎士として「この世」で生きていける…」
「…ディルム…っ!!」
私の名を呼ぶその唇を塞ぐ。
身体に負担が掛からないよう、腕で己の体重を支えながら。
しかし右手はあやすようにその髪を撫でながら。
「…離れません、絶対に。」
それは誓い。
契約よりも重い聖誓。
例え天が落ち、地が裂けようとも
「貴方を、守ってみせる。」
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・)イジョウ、ジサクジエンデシタ!
二回じゃ収まらなかったorz
溢れんばかりの萌えで書いてしまったので口調など間違えてたらすみません…!!
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