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透間  鍵盤サイド

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                     |  透間電/源  ジャーマネ絡み
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  姐さん達に触発されますた
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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拓弥は相変わらず酔っている。
拓弥の酔うとキス魔説は有名になっているようだが、
今日はいつも相手になっているもう一人の酒大好き男はいない。
今日は仕事で事務所の飲み会に参加出来ないらしいのだ。
いつも目に毒だと思っている俺達にとってそれは良かったと思うべきことなのだろうけど。
飲み会が始まり時間が経つにつれて拓弥の酒が増えていく。もう誰も止めないというのも厄介だ。
やっぱりか、という空気にもなっていて皆諦めている。でも、それは今に始まったことじゃない。
俺は餌食にならずに済んだが(正直ほっとしている)、困っている男が拓弥の横でひとり。
「ってことなんらよ…たけしー?聞いてるう?」
「え。…き、聞いてるけど……」
我らがマネージャー武である。
完全に呂律の回ってない酒臭い酔っ払いに絡まれたダメな兄ちゃんと化している。
武は必死に視線で俺に助けを求めてるけど、
あの中に割って入ろうものならターゲットは確実に俺になるだろう。
そもそも、ヤマさんがいないという時点で気づくものだと思っていたから言わなかったのに、あいつも阿呆だなあ。
「だからあ、やまさんいないの」
「ああ…うんまあ仕事だからね」
「寂しい…」
「ちょ、寂しいって俺に言われても、」
武が言葉に一瞬詰まらせたその時だった。
拓弥が武の首に腕を回したかと思えば逃がす暇も与えないままにキスをしたのだ。
俺は知っている。拓弥がやまさん以外を相手にする時は
相手の勝手にはさせないとばかりに目の奥を光らせることを。
武もそれを見たのだろう。随分ゆっくりした動きだったから逃げられるだろうと回りは言うが、
経験した者だけの解るあの感覚。同じ酔い方をするヤマさんも同じような目をする。
似なくていい所ばかり先輩に似るんだなあ…。

皆いつもみたいにやんややんやとはやし立てている。…いや、誰か止めてやれよ。
俺の横に座っている須賀さんはただ笑っているだけだったけれども。
「楽しそうですねえー」
「ん、楽しそうなのは拓弥だけだけど」
その言葉に笑ってから俺は氷が溶けてしまって薄くなった残り少ないウーロン茶を飲み干した。
居心地の悪そうにお皿を下げに来た店員さんに同情しながら、今度はジンジャエールを注文する。
自分だけが一段落して、またおとなしくつまみでも突付こうかと箸を伸ばした瞬間、
「………で、しんたはどっちに妬いてんの?」
と、須賀さんがニヤニヤと楽しそうな笑みを浮かべながら聞いてきたのだ。
「…自分でも解りません」
誤魔化しじゃない。この言葉に嘘はなくて、本当に自分でも解らない。
だんだんエスカレートしていく拓弥を俺も止めないが、心の奥底ではどうにかやめてくれ!と叫んでいる。
周りの声も、今日だけは耳障りなんだ。
この気持ちが何処から来るものなのか。
一体俺は何処に向かってこんなに苛立っているのか。
「し、信太くん!たすけ、ッたすけてー!」
「じゃあ、そろそろ止めてきますね」
須賀さんに言い残して、立ち上がり拓弥の腕の中で必死にもがいて声をあげて助けを呼ぶ被害者武を助けにいく。
きっともやもやして何も解らないまま、暫く過ごすことになるだろう。

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