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某双子

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  流れぶったぎり失礼
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  某双子
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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「お兄ちゃん」
普段口にしない名で呼ぶと、相手はいぶかしむ様に眉根を寄せた。
「なに、気持ち悪いなあ」
苦笑いを含んだ声で、それでも真っ直ぐこちらを見て応えてくれる。
向き合った顔はあまりにも見慣れすぎたものだ。俺よりもほんの少し細い顎。
俺はそれが好きだった。それだけが唯一、彼と俺を隔てるもののような気がして。
それは愛おしいというよりも縋るような感情だ。
「ちょ、さわんなって」
人差し指で頬から顎にかけてのラインをなぞると、敏感な彼は
くすぐったそうに払い除けてくる。そして悪戯っぽい視線を投げて寄越すと
俺に飛び付いて脇腹に両手を這わせた。
同じ顔をしてるだけあってこういった弱点はすっかり把握されているが
俺は余裕を保ったまま彼の手首をとって万歳の姿勢まで持っていく。
彼は人をくすぐるのが下手だから、形勢逆転なんて容易いのだ。
ただ、勢いよく飛びつかれたせいですっかり俺の上に重なるようになってしまった
彼の身体の重みにドキリと胸が鳴った。
「まただよ!もう!」
「甘いね」

憮然とする彼にニヤリと笑みを向け、素早く手を離して彼の脇腹をくすぐる。
「やだやだちょっと待って!」
鼻にかかった笑い声をあげて、彼は横にごろりと転がった。俺は仰向けに
なった彼にかぶさる様にして追い討ちをかける。

ふいに、共用しているシャンプーが香った。

「…どした?」
動きを止めた俺を彼が心配そうに見つめる。どんな表情をしても、
俺と同じに見える顔。でも俺よりも笑顔が柔らかで、優しくて真面目で、
ずっとずっと大好きなかわいいひと。
どうして
何度となく胸をよぎった言葉がまた心の奥の方から浮上してきて
思わず声にしそうになって息を飲んだ。

どうして俺は俺なんだろう
たとえば、今彼と同じ仕事をしているあの人だったらよかった。
それが駄目なら、あの人は?それともあの人だったら?
誰だって同じだ。俺以外なら誰だって、彼を手に入れてしまえる気がした。
そんな妄想ばかり重ねて何も変わらないまま俺は何年も何年も彼の一番近くにいる。
せめて全く違う顔なら、反論の隙も与えずに無理やり抱いてしまえたかもしれないのに。

「なあ、大丈夫?」
我に返ると不安げな視線にぶつかる。彼が泣きそうな顔をしていると思ったら
それは彼の瞳に映った自分で、その影を振り切るように俺は彼から身を離し笑った。

「なんでもないよ」

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 | | □ STOP.       | |
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 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
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某双子の弟が兄好きすぎでもうたまらんです。


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