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狂犬加東×矢白

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )またまた狂犬×弁護士を投下します…狂犬視点
さっきの目茶逝けで、狂犬のケーキネタが出たので衝動的に…

びっくりするぐらい暖冬だ。
息を吐いても、全く白くならない。
雪が恋しい。
「いらっしゃいませー」
仕事の帰り道、洒落たケーキ屋に寄る。
お目当ては苺のショートケーキ。
いくつ買おうか?
俺は絶対に二つは食いたい。
あの人は一つ食べたら満足するだろうから、よし、三つだな。
「ありがとうございましたー」
店を出て、マンションまで小走りで帰る。
歩を進める度に箱の中が軽く揺れるが、あまり気にしない。

「ただいまー」
「おかえりー」
部屋に入ると、矢白さんはノートパソコンで仕事中。
こっちをチラリと確認し、すぐ画面に視線を戻した。
俺はテーブルの上にケーキを置いて、ひとまずコートを脱ぐ。
「加東さん、ご飯は?」
「あー食ってきた。矢白さんは?」
「うん、僕も食べた」
「またチャルメラぁ?」
「…いいじゃない、好きなんだから」
何かおかしくて、二人でクスクス笑った。
ふとケーキの事を思い出して、箱を矢白さんに差し出す。
「はい、これ」
「え……ケーキ?」
「うん、食おう」
「…………」
何故か黙り込む矢白さん。

不思議に思ってると、急に立ち上がって小走りで冷蔵庫に向かった。
「何?どしたの」
「……これ」
「あぁ?」
差し出された、見覚えがある箱。
つーか、俺が持ってるのと同じ箱。
「え、矢白さんも?!」
「うん…君の分二つと、僕の分一つで三つ買っちゃった」
「うは、俺もなんだけど」
二人の前に並ぶショートケーキ六個。
俺は苺で、矢白さんはチョコ。
「とりあえず…こう…円にしてみっか」
「そうだね、これホールになるよねぇ」
「何か、ハーフ&ハーフみてぇだな」
クリスマスでも誕生日でもないのに、丸いケーキ完成。
とりあえず二人、食べる事にする。
矢白さんが皿とフォークを準備……自分の分だけ。
「あれ、俺の分は?」
「加東さんフォーク使わないでしょ」
「あぁ、うん。そーだ…」
「じゃあ加東さんが買った方から、いただきます」
「へーい、俺は矢白さんのから食う」
アルミをガサガサいわしながら、手づかみでケーキを頬張る。
ん、美味い。
疲れた体に、やっぱりチョコの甘さは効いた。
二口で食いきり、指についたクリームを舐めたら次は苺のショート。
そんな俺の姿を見て、矢白さんが笑う。

「なによ」
「いやいや、豪快だなぁって」
「矢白さんも手づかみで食えば?」
「あはは、僕のキャラじゃないから」
「へいへいそーですね」
「あー、また馬鹿にして」俺の態度に唇尖らせて拗ねる矢白さんが可愛くて、キスしたいとつい口に出した。
が、食事中はダメ!とあっさり拒否されたので諦めてケーキとキス。
「じゃあさ…食い終わったら、チューしてもエッチしてもイイわけ?」
「いいですよ」
「あら、あっさりと」
「えぇ。ただし、残り全部食べて下さいね」
「は?」
「言ったじゃないですか、食べ終わったらって」
目の前には、ケーキが残り三つ。
矢白さんは一つのショートケーキをゆっくり味わいきって、既に満足な様子。
呆然とする俺を尻目に、鼻歌を歌いながら皿を洗いに行った。
「んだよ…」
しぶしぶ、三つ目のケーキに手を伸ばす。
お上品な矢白さん。
ガサツな俺。
何でこんな二人が一緒にいんだろう。
好きだと最初に言ったのがどっちかなんてのも、もう忘れてしまった。
ただ、矢白さんが俺の事を好きだと言ってくれた日の事はしっかりと覚えてる。
…思い出したら、少し、恥ずかしくなった。

「八代さーん」
「なに?…んっ…!?」
「わ、ほんとにケーキの味しかしねー」
「ちょ…食べ終わったらって約束じゃないですか!加東さん、契約不履行!!」
「っ…俺が分からねーと思って、専門用語使うなよ!つーか、約束守ったし!」
「えっ?」
自信満々に俺はテーブルの上を指さす。
そう、ケーキは一つ残らず狂犬が食いつくしましたとさ。
「えー…っと…」
何も言えず固まってる矢白さんの顔が、ほんと可笑しくて。
ぎゅっと抱き寄せると、俺は笑いを堪えながら耳元で優しく囁いた。

「さ、今度は八代さんが約束を守る番ですよ」
「!!!!」

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ ) 最後伏せ字忘れた…orz
金曜日、占いで最悪の運勢だった弁護士を見て嬉しそうにからかう狂犬に萌えました
どうか、打ち切りだけは…!

  • 素晴らしい -- 2014-04-25 (金) 00:17:19

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