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吸血鬼バルド4

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                     |  オリジナル バルド×クラウス
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|   エロなし。1人悩むクラウスです。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
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寂寞の空間を、ランプの灯りだけが静かに暖かみを主張し、
仄かなオレンジ色で部屋を染めていた。
その傍らで、クラウスが、抱えた膝に埋めていた顔をゆっくりと上げる。
どれくらいこうしていたのだろう。
そう考える程には落ち着きを取り戻していた。
城を出る。外は黄昏の名残さえ無く、日はすでに落ちていて、
木々の葉を通り抜けた月光が幻想的な雰囲気を演出していた。
「きれい‥‥‥」
自分の口が自然と見たままを言葉にするが、心には何も響いていない。
帰ろうーーー。
このまま一人でここに居る事に耐えられない。
「夜」「真っ黒な服を着た男の人」
どこにでもありそうな符号に嬉々として飛びついたのが
惨めでならなかった。
ランプで足もとを照らしながら、歩き出し‥‥‥
すぐにクラウスの足が止まる。
照らされた地に小さな真紅があった。
「‥‥‥花弁」
手に取ってみる。
しっとりときめ細かな肌を思わせる赤い一片。
「薔薇?」
たしか、ここの中庭に‥‥‥
『空から花が降って来るって』
何かに気付いたクラウスの瞳が大きく見開き、
弾かれたように引き返した。

城の内部を突っ切って回廊で囲まれた中庭に出る。
繊細な模様が施された円柱の列に挟まれた石畳が、
中庭の中心で円となり、その周りを花が埋め尽くしている。
月の下、酔いそうになる程の甘い香りを漂わせるたくさんの薔薇が、
バルドが去った今も、不思議な事に枯れる事なく咲き誇っていた。
クラウスが闇にも浮き上がる白い石畳をランプで照らして、
赤い花弁があちらこちらに落ちているのを確認する。
間違いない。
誰かがここに来たんだ。
ヴィリーの妹達の言っている事を信じたとして、
花をここの薔薇とするならばーーー。
ーー夜に真っ黒な衣服を着た男が空から花を降らせていたーー
空を飛ぶのは人間には無理だ。
人間ではない何かがここに来て薔薇を持って行った。
バルドではないかもしれない。
バルドだったのかもしれない。
また、会えるかもしれない。
新たな符号の一致に心が舞い上がるのを自覚した。
いや、一致しているかどうかもわからないのだ。
ただ、そこに花弁があっただけ。
そう、全て自分の期待に基づいた推測でしかない。
そして、また失意で悲鳴をあげるかもしれない。
たぶん、そうなるだろう。
だが、これも推測だ。
はっきりしている事は一つだけ。

バルドが好きだ。

どんなに目を逸らそうとしても無理なんだと、地下室で痛感した。
忘れるなんて事はもうしない。
この気持ちは誰にも譲らない。例え、バルドでさえも。
会えないのはわかった。あんたは去ったんだ。
だけど、後少しだけ、夢を見ていてもいいだろうか。
薔薇という最後の切り札に望みを託し、
胸を踊らせながら、ここで、あんたを待つフリをさせて欲しい。
後、何ヶ月か過ぎれば、村を出る事になる。
せめてそれまで、夢を見ていたいのだ。
そうして、何事もなかったかのように、街での忙しい日常に耽り、
あんたを思い出としてずっと抱えて生きていく。
胸は痛むだろうけど‥‥‥。

次の日から、クラウスは夕暮れになると、
いつかみたく、城に通い始めた。
あの頃と違うのは、優しく迎えてくれる城の主人がいない事と、
そう頻繁に行けなくなった事。
勉強の事もあり、親の監視が厳しくなって、
部屋から抜け出す事が難しくなったのだ。

ヴィリーの妹達にも何を見たのか確認した。
彼女達がいうには、夜、家の二階の窓から
空を移動する男の人を見たというものだった。
朝になって地面に赤い花弁が落ちていたのを見つけて、
『空から花を降らす』になったそうだ。
妹達から真剣に話を訊きだすクラウスを、ヴィリーが不思議そうに眺めて、
「おまえ、童話でも提出するのか?」
と、聞いてきたのでそういう事にしておく。

季節がかわっても、城の薔薇は自分の気持ちを表したかのように
枯れる事はなく、また、ここに誰かがやってくるという事もなかった。

日々は駆け抜ける。

誕生日が近づいてきたその日の晩も、
クラウスは城の中庭にいた。
風が強く、蒼い光をまき散らす天の真円を
薄い雲が隠しては足早に去っていく。

円柱を背に座り、ランプの明かりに本を読んでいるクラウスが、
石畳が、麗しの華が、夜陰に溶けては蒼く浮かび上がる。

ゴウッ、と風が唸った。

赤い薔薇の花弁が一気に舞い上がる。
思わず閉じた目を、クラウスは開いて、
そして瞠目した。
円形に敷き詰められた石畳の中央、乱れ散る紅を背景に
漆黒の衣装に身を包んだ少年が立っていた。
自分と同じくらいの年に見える少年がゆっくりと上げた顔を月光が照らす。
舞い降りる薔薇の花弁が青銀の髪と青い瞳をさらに美しく際立たせた。
突然現れた少年に目を奪われていたクラウスは、
自分の体が震えている事に気付いた。
怖いーーー。
少年の青い瞳がのろのろと立ち上がるクラウスを映す。
月明かりが降り注ぐ中、二人の視線が絡んだ。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 何だかもういろいろゴタゴタしてます
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) ツヅキマス
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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