初めての夜
更新日: 2011-04-27 (水) 20:52:10
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| 少年飛翔より吟魂。エロ有りです。
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 銀さんと御庭番衆。
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
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キャラクターが原型をとどめていないというかニセモノですがご了承ください。
お題は「初夜」。キャラがキャラなので甘くはない…かな?
それではどうぞ。
「だから俺が上になるのがいいに決まってるだろコノヤロー」
「バカヤロー、てめえ俺が痔持ちだって知ってるだろーが! んな
事して俺の大事な処が使い物にならなくなったらどーしてくれんだ
っつーの、ええ?」
「だからちゃんと後から薬塗ってやるって! そんな痛くしないか
ら安心しろよ、それとも天下の御庭番衆はこの程度のことも我慢で
きねえのか? 情けないねぇ、先代が草葉の陰で泣いてんぞ」
「薬なら毎日塗ってるってんだよ! ……じゃなくて御庭番衆とか
先代とか関係あるか!」
マズイ。心の中で冷や汗を流しつつ、かつての幕府直属御庭番衆
筆頭・服部全蔵は自分にのしかかってくる銀時に対して必死に抵抗
を続けていた。自分が戦闘で遅れを取ることなどまずありえないが
この男相手にこの体勢はさすがに厳しい。すでに両脚の間には銀時
の脚が差し込まれており、彼いわくの「もう一人のオレ」が元気に
欲情している感触が分かっていよいよ焦る。
忍者服でなく、普段飲みに行くとき用の着流し姿というのも問題
だった。もみ合っているうちに胸元がかなりはだけてしまっている。
必死に銀時を押しのけようとするが、半ば押し倒されている今の状
態ではいつまで持つか。
いつものジャンプ論議が猥談を経て、「試しに俺たちヤってみっ
か?」的な方向になった末のことであった。
別に銀時の事が嫌いなわけではない。むしろ好きだ。が、それと
これとは話が別である。重度の痔持ちである自分にとって、この手
の行為で受け身になるのは自殺行為。かつての同僚である某くノ一
と違って自分にM属性はないのだ。
「だーいじょうぶだって! これまで俺がお前にひどいことなんか
したことあったか?」
いや、とっくにいろいろな意味でひどいことをしていると思うん
だが。
とある奉行の屋敷で戦ったときの記憶などが蘇り、思わず素で返
しそうになって脱力する全蔵。
その瞬間を銀時が見逃すはずもない。あっという間に距離を縮め
られ、唇を奪われる。
「っ……」
汚えぞ、と喚こうとしても銀時の舌に口内を蹂躙されて言葉が出
ない。不覚、と思いつつ自分の身体から力が抜けていくのを全蔵は
感じていた。
初めて会ったのは大晦日のコンビニだった。一冊だけ残ったジャ
ンプをめぐって壮絶な戦いを繰り広げたのは今も強烈な印象に残っ
ている。
このバカヤローは次に会ったときに綺麗に自分のことを忘れてい
やがったのがムカつくが、同じジャンプを愛する者として一目置く
べき男だと思った。
銀時の手で着流しを脱がされながら全蔵はぼんやりと回想する。
それから歌舞伎町のスナックで飲んでいるときに偶然出会って。
殺り合いそうになったが、女将にたしなめられて何故かその後はジ
ャンプについて熱い論争を始めていた。
「ちげーよ、ジャンプといったら王道バトルマンガがやっぱり主流
なんだってーの! 分かる? 少年はいつの時代も心に必殺技を求
めてんの!」
「バーロー、思春期の少年のバイブルっつったらラブコメに決まっ
てるだろうが! キスシーンにたどりつくまでのドキドキと、スク
水をはじめとするほどよいエロスが少年たちに大人の階段を登らせ
る! これこそジャンプの醍醐味よ!!」
「それただのロリコンじゃーねーか!」
「んだとぉっ!?」
不毛な会話を閉店まで延々と続け、そのスナックで働いているネ
コ耳天人の年増女に呆れられた。
その後もときどき、そのスナックで会ってはジャンプ論議で盛り
上がり。気づけば、互いの家に上がりこんで飲む仲になっていた。
それがどうトチ狂ってこんな事というか仲になったのだろう。
理由はなんとなく気づいていた。お互いの過去。攘夷志士と御庭
番衆。立場は違えど、共に幕府とこの国のために戦い--そして捨
てられ。行き場を喪った者同士。このどうしようもない胸の虚ろを
埋めるものを探すために、今も根無し草のようにこの江戸を彷徨っ
ている……。
全蔵がそんな事を考えているうちに、銀時の手は下帯の中にまで
潜り込んできていた。尻の奥の、過度に敏感になっている部分をま
さぐられて我に返る。やや性急な銀時の指の動きに激痛が走った。
「……!!」
弛緩していた全蔵の身体が一転して硬直した。
「痛かったか?」
当たり前だ、何を今更、と言いたいが悲鳴を抑えるので精一杯で
それどころではない。銀時に背を向け、うつ伏せになって薄い布団
に爪を立てる。痛みをこらえるので必死だった。
「悪ィ……」
銀時の謝罪の声。諦めてくれたか、と全蔵がほっとした時だった。
「ちゃんと軟膏使うの忘れてた」
見ると、銀時が悪魔の笑みを浮かべて怪しげな軟膏のビンを持っ
ている。思わず布団に突っ伏す全蔵。
(そーゆー問題じゃねぇぇぇ!)と絶叫しようとしたが、それより
早く軟膏を塗った銀時の指が全蔵の後門に侵入を試みていた。
泣きそうな顔を隠そうとうつ伏せになったのは失敗だったと臍を
噛むがもう遅い。滑らかになった銀時の指は固く閉ざした部分を優
しく撫で回し軟膏をすりこんでいく。
軟膏の効果か、痛みが少し引いて代わりにじんわりとした温かさ
が広がるのを全蔵は感じた。
「力、抜いとけよ……」
銀時の指が自分の中に入ってくる。それを意識して全蔵の身体は
カッと熱くなった。いや、軟膏に何かその手の成分が入っているの
かもしれない。銀時が持っていたのはどう見てもエロメスハウスと
か大人のお店で、おまけに怪しげな謳い文句つきで売られていそう
な代物だった。爛れた大人め。心の中で毒づくが、心臓の鼓動が速
くなるのを止めることはできなかった。
「……っ」
自分の内側の敏感な部分を擦られ、全蔵は身を震わせた。痛みと
快感がないまぜになって自分を飲み込んでいく。気づくと指は2本、
3本と増えていた。
「バカヤロー……反則だぞ、これ……」
切れ切れに呟くが銀時は意に止めない。普段の怠惰さからは想像
できない程の手際のよさで、全蔵に快楽を与えつつさらにお互いの
服も完全に剥ぎ取ってしまっていた。
うつ伏せのままの全蔵の身体を、指を抜いた銀時が優しく抱きし
める。ようやく痛みと快感から解放された全蔵はほっと息をついた。
背中に感じる銀時の温もりが心地よい。だが……。
「入れて……いいか? 全蔵……」
耳元で囁かれる。銀時の怒張の熱さは、先ほどから感じていた。
こうなったら止まらないのは男の性である。
「……イヤだっつっても、入れるんだろ?」
「しねーよ。……お前が本当に嫌なら」
調子に乗ってすまん、という呟きを聞いて、ずるい男だと全蔵は
思う。先刻まで散々自分を弄んでいたくせに、こんなときだけ優し
くなる。自分の心がこんなに弱いとは思わなかった。
「……俺も、お前が欲しいよ」
そう答えると身体をひねり、意外そうな顔をしている銀時に口づ
ける。そして再びうつ伏せになり、少し脚を開いた。銀時を受け入
れやすいように。
本当に辛かったら言えよ、と囁き銀時が全蔵の両脚の間に身体を
滑り込ませてきた。そして昂ったモノを後門にあてがう。正直、恐
怖がないと言えば嘘になる。それでも全蔵はうつ伏せのまま右腕を
背後の銀時に伸ばし、不自由な体勢ながら精一杯彼の身体を抱きし
めた。
「……!」
銀時が、入ってくる。覚悟はしていたが激痛が走った。ある程度
ほぐされていたとはいえ、指とは質量が違う。「ちょいヤメ、スト
ップ!」と喚きたくなるのを必死に我慢した。力を抜けと言われる
が、そう言われて力を抜けるなら苦労はない。
ひたすら痛みをこらえていると、不意に全蔵は顎をつかまれた。
何だ、と思う間もなくそのまま唇を奪われる。無理やり口をこじ開
けられ、食い縛っていた歯の間に銀時の舌が入り込んでくる。
強引に送り込まれてきた酸素のためか、全蔵は少しだけ身体が楽
になったような気がした。それを感じたのか銀時が離れる。二人の
唇の間で唾液が糸をひいた。
「大きく息をして力を抜くんだ」
普段はあまり見せない優しい笑みを浮かべ、銀時は再び全蔵に口
づけた。同時に、ゆっくりと前後に腰を動かし始める。
緩やかな銀時の動きに、痛みがなくなったわけではないが、それ
だけではない感覚を全蔵も感じ始めていた。身体の中をかき回され、
何かを押し出されるような感覚。それが痛みと溶け合い、意識が白
く染め上げられていく。
銀時の左手が全蔵の左手に重ねられた。指を絡められ、不意に自
分たちは今ひとつになっているのだと理解する。
背後の銀時の呼吸が荒い。彼も感じているのだろうか。いや、自
分の身体で、彼にも感じてほしい。
無意識のうちに喘ぎ声が漏れ、銀時自身を咥え込んだ尻が浮く。
そして全蔵は、自ら腰を前後に揺らし始めた。
「ったく、ほだされた俺がバカだったぜ……」
裸のまま布団にくるまりながら、ぐったりと全蔵は呟いた。
「お前が『欲しい』って言ったんじゃねーか」
銀時は風呂上りの牛乳を飲みながら涼しい顔をしている。もとも
と勝手に人の部屋に押しかけてきたくせに、イチゴ牛乳はないのか、
とずうずうしく注文してきたときには眉間に手裏剣を叩き込みたく
なったが、今はその気力もない。
「だからって3発もするか……」
あまりの痛みと快感が交じり合った状態に啜り泣きを止められず、
それでも懸命に銀時を受け入れようとする全蔵の姿に嗜虐心をそそ
られたのか、銀時と彼の分身は大ハッスル(死語)したのだった。
このドS、と呟いて全蔵は枕に顔を埋める。身体が泥のように重
い。明日の仕事はキャンセルしよう。
「悪かったよ。でもお前の○○って--」
隣に潜り込んできた銀時が何か言っている。よく聞こえなかった
が、きっと刀を持って追い掛け回したくなる内容に違いない。
後で絶対にタダじゃおかねぇ……と思いながら、全蔵は銀時の温
かさに包まれ、安らかな眠りの中に落ちていった。
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| | □ STOP. | |
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| | | | ピッ (・∀・ )
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
拙い内容ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
エロ描写が中途半端ですみません。
自分の筆力ではここまでが限界……!
もっと精進します(し、心理描写も書けない……)。
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