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ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア13

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                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \十三回目です。
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ちなみにどれくらいに新スレに移ればいいか分からないでいる自分がいます。

「ロウッドを、知らないか!!」
「ロウッドさんですか?朝早くに竜の谷に向かいましたよ。今度こそ、ムシュフシュが倒されるといいんですけどねぇ。…あ、しまった、口止めされていたんでしたっけ。ははは…」
「わかった、ありがとう!」
ヴァンパイアは、竜の谷の場所を聞いて、竜の谷へと向かった。
そのころ、ロウッドは竜の谷にいた。くねくねと曲がる道を行き、狭い洞窟を通りながら、敵をなぎ倒し、ムシュフシュの元へと確実に歩んでいた。
(すまないな、レイン。俺はどうしても、倒したいんだ)
 ムシュフシュの話題になると必死で止めるヴァンパイアに、胸が痛んだ。
それだけ危なく、死んでほしくないということを、ロウッドは感じ取った。
今度はブラッディウイップではなく、ビアドソードを手に、ムシュフシュを倒しに行くのだ。強敵との戦闘も多い。
休憩を取りつつ進んでいる間に、ヴァンパイアは走って竜の谷へと向かっていた。
竜の谷につく。
禍々しい気が、中からあふれ出ているのを感じる。
 ここに、ムシュフシュはいる。そして、ロウッドも。
ヴァンパイアは、意を決し、中に入った。
ランプをつけながら足早に進んでいく。
途中、モンスターとすれ違ったが、もともとモンスターであり、モンスターの中でもボスでもあるヴァンパイアには、襲ってこなかった。
それでも、精霊の槍を握り締める。
早く、早く行かねば。
ヴァンパイアは焦る一方だった。
そのころ、ロウッドはムシュフシュの前にいた。
巨大な体、蠍のような尾、蝙蝠のような翼、鳥のような足、ドラゴンのような顔。そして赤い体。
ただのムシュフシュとは異なる殺気を放っている。
そしてムシュフシュに、斬りかかった。
「――!」
いやな予感がする。そう、それはただの予感に過ぎなかったが、野生の勘を持ち合わせているヴァンパイアには、間違いなく凶兆の前触れだった。
段ジョン内を走り出す。そのうち、明かりがいくつもおかれた場所に遭遇する。
確か、この先にいるはずだ。ムシュフシュは。
洞窟を走ってるうちに、剣と何かがぶつかり合う音がする。
見てみると、そこには傷だらけのロウッドと、腕が一本もぎ取られたムシュフシュがいた。だいぶ深手を負っている。

もぎ取られた腕部分からは、大量の血液が流れ出ている。
ヴァンパイアが走り寄る前に、ムシュフシュの怒りのつめは繰り出された。
ザシュっと肉が裂ける音がして、それと同時に、ロウッドは倒れた。
「ロウッド!!」
「…!」
次の攻撃が来る前に、倒れたロウッドを抱えあげ、安全な場所へ移動させた。
見れば、アーマーは砕かれ、そこから深い傷となって血があふれ出ている。
「ロウッド…」
「麻痺…くらっちまった…。ムシュフシュは…もうそんなに長くない、お前は…逃げろ、俺にかまうな…」
ヴァンパイアは、キッとムシュフシュをにらみつけた。
 そして精霊の槍を手に持つと、ムシュフシュの懐に飛び込み、その心臓に力いっぱい槍を差し込んだ。
硬い皮膚を突き破り、精霊の槍は心臓に突き刺さった。
その瞬間、滅茶苦茶に、鼓膜が破れるかと思うほどの叫び声を上げてしばらくのた打ち回った後、ムシュフシュは倒れた。
土ぼこりがあたりに舞う。
「ロウッド!!」
ロウッドの顔色は真っ青だった。大量の血が、ごぽごぽとあふれ出ている。
ヴァンパイアは、ヒールポーションを取り出すと、ロウッドに飲ませた。
体力回復用の水薬だ。
「ロウッド、効いてるか、ロウッド!」
ロウッドを抱き起こす。しかしその出血から、助かりようはないのは目に見えていた。
「ごふっ…」
ロウッドは血を吐き出した。それも大量の血を。
「わりぃな、とどめさしてくれて…」
「そんなことはどうでもいい、お願いだ、私をおいていかないでくれ!!」
ヴァンパイアは、知らず知らずのうちに涙を流していた。ぽたぽたと、ロウッドに涙が落ちる。暖かいそれは、心地よくもあった。
「俺…」
「何だ?」
「死ぬんだろうな、そんな予感がする…、薬が効いてないのがわかるよ…」
「ロウッド…、頼む…」

血がつくことなどお構いなしに、ロウッドに覆いかぶさった。涙が、傷口を癒していく。
「俺が…さ、死んだら、お前は、どうなるんだろう…な」
「おいていかないでくれ、お前が死んだら…私は、またモンスターとして生きるだろう…。お前がいないのは嫌だ、だから、だから…」
「…ヴァンパイア」
「…え」
静かな声で、ロウッドは言った。
「ヴァンパイアに…してくれないか?やっぱり…お前を、おいていけねぇや…」
「ロウッド…!本当に、いいのか?ヴァンパイアになったら、お前の好きな風呂にも入れないぞ?」
「ああ…」
ロウッドはゆっくりと頷いた。そして目を閉じた。
ヴァンパイアは、そっとロウッドの首をかんだ。そして少しだけ吸血すると、今度は自分の舌をかんだ。
どろ、と血が、口の中でロウッドのものと混ざり合うのがわかる。
それを首筋の傷の中に、押し込んだ。
ヴァンパイアの血が、ロウッドの中に入っていく。
ヴァンパイアも、仲間にする方法は知っていても、それを実践するのは初めてだった。
とたん、ロウッドは全体重をヴァンパイアに預けてきた。目を閉じたままのその姿は、まるで死んでいるかのようだった。
あわてて鼓動を確認する。
心臓は動いている。息もしている。ただ、動かない。
ロウッドの方を持ってロウッドを背負うと、ヴァンパイアは出口を目指した。
洞窟が、崩れてきたのだ。
崩れる洞窟を、崩れてくる岩盤を避けて歩いていく。
地上一階に出ると、竜の谷から何とか逃げ出した。

町に戻ると、多くの住民が迎え出てくれた。深い傷を追った姿のロウッドに困惑しながらも、歓声を上げる。

「宿に、ロウッドを宿に!」
その声に、宿への道は自然と開けた。
そのうち何人かは、宿の部屋へロウッドを運ぶのを手伝ってくれた。
宿、部屋の中。
二人っきりになったヴァンパイアは、破損した防具をはずしてやった。まだ目に涙をためている。
鋭いつめによる跡は、生々しく、ヴァンパイアのように修復しようとは、まだしていない。
キュアパウダーを塗りつける。
もう、いくらか血はとまっていた。
 もう一度、胸に手を当てて鼓動を聞く。心臓は、脈打っていた。
ヴァンパイアは、ほっとして、そのままベッドにしな垂れかかった。
「ロウッド、ロウッド…」
ロウッドの手を握る。驚くほど冷たかった。
――本当に、ヴァンパイアになるのだろうか。
ヴァンパイアは、不安を抱えながらロウッドを見守った。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ レスバンマチガエタ・・・
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )ヨテイヨリミジカクナッタナ
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