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タイトルがつけられない

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  はじめて書いてみたけど、やたら長くなってしまったよ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  一応全12回、とりあえず4回くらいずつ行ってみる
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
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その人の第一印象は「朝日を受けた春の海」・・・・・・それは暖かで優しげに見えるその人の印象を更に強調していた。

「失礼します!」医務室の扉を開け、敬礼する。
上官に資料を持っていくよう命じられた中尉が、教本に載っていそうな隙のない敬礼をして入室する。
「あ、はい!!」返事とともに振り返ったのは、まったく見知らぬドクターだった。
それが顔に出たらしく、そのドクターは席を立ち中尉に向き直った
「ドクターウェンは今日から二週間程、要請により首都の軍病院の方へ行っております」
微笑みながらそのドクターは説明した
「私はその間、臨時で派遣されました。短い間ですが宜しくお願いいたします」
「ご丁寧にありがとうございます、こちらこそ宜しくお願いいたします!」一言言い再び敬礼をする。
「ああ、そんなにしていただかなくても結構ですよ。お見かけした所、大して年も変わらないようですし」
「いえ、そういうわけには参りません」僅かの乱れもなく着られた軍服、後方に流された短めの黒髪、
揺るぎない意思を感じさせる紺碧の瞳・・・いかにも軍人の鑑という感じそのままの固い口調で返事をする。
やれやれ、と言うように肩をすくめ苦笑する。
「まあ性分ならば仕方ないですね。」
ふと何か思いついたように、この固い中尉に提案する。
「実はたった二週間といえども、知らない人ばかりでいろいろと心許ないものがあるのです 宜しければお暇な時
 いろいろとこの基地についてご教授いただけませんか?」
表情を変えることなく、不動のまま返答する
「それでしたら専任の兵を就けるよう手配いたします」
うーん、なかなか手強い。しかし少々大人気なく意地になってドクターは更に提案する
「下士官の方々は日々の訓練に追われていて、とてもそんな時間は取れないでしょう」
確かに一理ある、いくら平和な基地といえども下士官や兵卒の訓練の時間を削るのは感心できない、
むしろこういった平和な時に十分な訓練を積んでこそ、非常事態にも対処の出来る兵士になる。
そして厳しい訓練の合間の休息時間を削らせるのも少々気が引ける、ならばやはりドクターの言うように
自分が一番適任だろう。
「了解いたしました!」敬礼する
ああ、もう・・・苦笑してしまうものの、まずは良しとしますか。
「宜しくお願いいたします」

それ以後、通常職務の合間に医務室に出向き、あるいは基地内施設を案内しながら二人いろいろな事を話した
尤も隙をついては職務に関係のない話をはじめ、個人的な事をいろいろ聞き出そうとするドクターにはいささか閉口気味だった。
しかし専門はカウンセリングなのかと思うくらい、巧みに誘導されて結局の所かなり個人的な話をしていた。
地球出身であり代々軍人の家系に育ち、当然のように士官学校に入り主席で卒業・・・そして地球に本部を置く宇宙軍の
中枢に籍を置く父親の反対を押し切り、58光年あまり離れたこの星を希望任地とし、依頼24才になる今に至る。
自分の黒髪と紺碧の瞳は家系に多い色だという事等、気付けば今まで誰にも話した事のない話までしていた。
尤もこの程度の話は結構普通にする事もあるだろう、しかしこれまで他人と深く接する事を必要に思っていなかった
中尉にとっては、そんな事まで話して尚且つそれを不快にも思わず、気付けばもっと自分の事を知ってもらいたいと
思っている自分の心持に驚きを隠せなかった。
またそれらを聞き出したドクターも、最初こそは不快感を示す事もしばしばの中尉が、日々少しずつ自らいろんな事を
語るようになった事を素直に嬉しく思っていた。
張りつめた糸のような、どことなく危ういものを感じ取った時、医師として少しでも役に立てれば・・・そんな風に思い
焼き始めたお節介だったが、今は極普通に中尉との会話を楽しんでいた。
ただひとつだけ気になる事が・・・
「中尉、中尉の生真面目さは理解しているつもりですが、他の方がいない時くらいもう少し砕けた話し方をしていただいて結構ですよ」
といくら言っても
「いいえドクター、私にとってはこれが通常の話し方ですので。お気になさらないで下さい」
とキッパリ宣言されてしまった。
結局本人がそう言うのならと、こればかりはドクターが根負けしてしまった。

ドクターが基地に来て10日が過ぎた午後、医務室前の廊下が俄かに騒がしくなり、数人の兵士が駆け込んできた
「どうしたんですか?」
「中尉殿が訓練中に事故に!!」先に入室した兵士が言うと同時に脇を支えられた中尉が運び込まれた。
戦闘服に身を包んだ中尉の肩から胸にかけて裂傷が走っていた、しかし意識はしっかりしているらしく不本意そうに
顔をしかめている。
「大した事はない、あとは私ひとりで大丈夫だからすぐ訓練に戻れ」そういい置いて兵士たちを戻らせた。
「了解しました、では着替えだけ置いてまいります」最後に入室してきた兵士が軍服一式を置いて下がる。
ドアが閉まると同時にドクターがすぐにケガを確認し、治療に当たる
「傷は然程深くありませんね、縫う必要もなさそうです」ホッと安堵の息を漏らす。
「ドクターの手を煩わせて申し訳ない、このくらいは放っておいてもいい・・・」と言いかけた言葉をピシャリと遮られた
「何バカな事を言ってるんですか!ここは戦場ではないのですよ!!キチンとした薬の揃った所で位は大人しく治療されなさい!!」
まったく、これだから軍人という人種は!とブツブツ言いながらも手際よく治療を始める
苦笑するも、この小言が自分を心配してくれるゆえのものと今は理解している中尉は、素直に治療を受けた
「はい、あとは包帯巻きますから。少し腕を上げて下さい」そう言いドクターは傷のある肩から胸にかけて包帯を巻き始める
背中に包帯を回すため、胸板に抱きつくような格好で包帯を渡す。その時、今まで感じたことのない感情が中尉の胸を一瞬過ぎる
上げた腕をそのままドクターの背中に回し、抱きしめたい・・・自分が考えてしまった事に激しく動揺する
自分は今何を考えたんだ!?思いがけないその感情に、自分ですらわけが分からなかった。
包帯を巻くドクターの触れた手に思わずビクッと体が緊張してしまう
「どうしました?」それに気付いたドクターが、そのままの姿勢で自分見上げる顔を見て更に心拍数が上がった
まずい・・・この不可解な動揺をドクターに悟られてしまう。元々人一倍自制心の強い中尉は動揺しきった精神を立て直し、
いつもの冷静な風を装い答えた。

「いえ、なんでもありません。今回の自分の不手際を反省していた所です」
「それにしても、中尉が訓練中に怪我をするなんて珍しいですね、何があったんです?」
「少しばかり考え事をしてしまいました」そうだ、と思い出す。あの時、訓練中にも拘わらず『何か』に気を取られていたのだ
あの時自分は『誰』の事を考えていた?自分の事を客観的に分析して来た結果、今回の『原因』を解明した。
ただ『それ』を感情的に認められない自分がいる。当然だ、認められるはずがない!
治療が終わり軍服のシャツを着る、ネクタイもキッチリと締め、上着に袖を通そうとした時痛みから僅かに顔を歪めた
「あっ、無理しないで。上着は羽織るだけの方がいいですよ」
「いえ、大げさに見えますから、それだと運悪く私に怪我を負わせた兵士も気に病みます。実際大した怪我ではありませんし」
そう言うと半ば無理やり袖を通し、ボタンまでキッチリと留めた。見た目にはいつもの中尉となんら変わりはない。
「ありがとうございました、お手数おかけしました」敬礼をし、医務室を出ようとする
「あっ、中尉。」ドクターの言葉に振り向く事もなく足早に退室する、一刻も早く『原因』から遠ざかりたくて・・・

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ とりあえずこんな感じ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 初めてなのでドキドキ
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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