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MacCM Mac×パソコン

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )林檎のCM 幕×PCで!

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                     |  林檎のCMだよ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  文中表記 幕→林檎 PC→パソコンです
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ AAずれてないかな ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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何の前触れもなくその場に崩れ落ちたPCを、幕はとっさに抱き起こした。
「え……何? どうした?」
覗き込むようにして顔を見ると、PCは眉根にしわをよせている。
苦しげに、こう言った。
「ウイルス…っぽい……」
見る間に額に汗が浮かび、息が上がり始めた。
「大丈夫?」
訊いてはみたものの、明らかにただでは済まなさそうだ。
無理やり侵される苦痛に、PCはきつく瞼を閉じ唇を噛んでいる。
「再起動、できる?」
幕の肩にしがみつき、PCはだだをこねるようにかぶりを振った。
「もう無理、です……」
「じゃ、強制終了してみて」
PCの震える手に自らの掌を重ね、もう片方の手でネクタイを緩めてやりながら、
幕は耳元でゆっくりと囁いた。
PCは半ば無意識に幕の手を握り返しながら、しばらく試みていたようだが、
やがて諦めたように、ため息とも喘ぎともつかぬ息を漏らした。
「……できないよ…。どうしよう、どうしよう、……」
呼吸を整えようともせず、PCは潤んだ瞳で幕を見上げる。
いつも丁寧に整えられている髪も、しわひとつないスーツも、
ぐしゃぐしゃに乱れてしまっていた。
「とにかく落ち着いて。大丈夫、僕がついてるから」
時折体が痙攣するのを落ち着かせるかのように、幕はPCを強く抱きとめる。
その腕の中で、体がびくりとはねた。
ウイルスは侵攻の手を休めない。
体の奥の方まで乱暴にこじあけられる屈辱と恐怖で、PCは思わず幕にすがりついた。
「やだ、やだ、やだ……」
幕の肩口に額をこすりつけるようにしながら、PCはうわごとのように涙声で繰り返す。
なだめるように幕はPCの背中をなでるが、
そのささいな刺激にすら、もはやPCは声を抑えることができない。
噛んだ唇をこじあけて漏れる吐息と喘ぎの合間をぬって、やっとの思いでPCは言葉をつむいだ。
「電源を切ってください、僕の……」

幕は少し体を離し、うっすらと開かれたPCの目をじっと見た。
「……いいの?」
ハードディスクが傷つき、クラッシュする可能性をはらんでいる。
しかしPCは、頷くかわりに一度ゆっくりと瞬きをして、幕にその行為を促した。
「壊れてもいいから、」
吐息の熱さが分かるほどの距離で二人はしばし見つめあう。
「もう、壊してもいいから。お願い……」
目のふちも、乱れたシャツからのぞく首元も、朱に染まっていた。
早く。声にならない声で、PCが言った。
濡れた瞳が幕に懇願する。
「――分かった」
小さく頷いて、幕はPCの衣服の下に手を滑り込ませた。
その感触に反応してか、それともウイルスによる容赦のない侵食のためか、
PCは小さな叫びとともに天を仰いだ。白い喉が反り返り震える。
幕の指は電源の正確な位置を計りかね、PCの体をさまよう。
「電源、」
耳元にかかる息に、PCが再び跳ね上がる。
「どこにあるの」
何とか答えようとするが、渇ききったうまく口が動いてくれない。
幕の手をとってそこへ導こうと試みるも、もはや指先に力が入らない。
「言ってくれなきゃ分からないよ。ちゃんと教えて」
「もっと、奥」
何とかそれだけ伝えるので精一杯だった。
その言葉に誘われるように、幕の指がPCの電源に触れた。
「あ…っ」
そこ、と言うよりも早く、声が漏れた。
もっと強く押して欲しい、そう思う反面、どうなってしまうか分からない恐怖から
思わず身じろぎしてしまう。

「動いちゃだめだよ」
それを制するようにPCの腰の辺りを強く掴み、
PCの目を見つめたまま、幕は再び電源を探ろうとゆっくり指を動かす。
「ごめん……」
PCはせめるような視線から逃げるように俯いた。
伏せた睫毛は絶えず小刻みに震えている。
やがてその目がまたきつく閉じられた。電源に到達したのだ。
「ここだね」
言葉を返すのももどかしく、PCは何度も頷いた。
「本当にいい?」
「早く……もう、」
もうどうにかなってしまいそうだ。そう思った。頼み込む声に切なさが滲んだ。
再びふたりの視線が絡み合みあう。
PCの潤んだ瞳が、苦痛に歪みながら、それでも何か言いたげに幕を見た。
「何?」
「名前を…、呼んでくれませんか。最後かも、しれないから……」
幕の目がはっと見開かれる。
「クラッシュしてしまったら、もう……」
「ばかだな」
言葉の続きを遮るように、幕は少し笑って見せた。
そして腰を掴んでいた手をはなし、ぐっとPCの顔を引き寄せて、その耳元でこう言った。
「リカバリが完了したら旅行にでも行かない?」
顔は見えないが、PCも少し笑ったようだった。
「それなら海外がいいです。実は行ったことなくて」
「分かった。どこにしようか」
「……パリ」
「了解」
顔を離してまた見つめあう。もう張り詰めた空気はなかった。互いに、笑みさえ浮かべていた。
「じゃあ、いくよ」
小さく頷きあって、ふたりは同時に息を吸った。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧何を目指していたのか自分でも分かりません
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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