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漫画家4兄弟 3×1

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  └──────│某4人兄弟漫画家ドラマの三男家出から帰宅後の夜。3×1
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 ちょっと我慢できなかったです。そして初投下でドキドキです.....。
 不手際がありましたら申し訳ないです。
 そして温い話ですいませn

 コン、と小さくドアがノックされた。
 長男が読んでいた美術雑誌から顔を上げてハイ、と返事をすると、ゆっくりとドアが開いて顔が覗く。
「サトシ‥」
 名を呼ぶと三男はニッコリと微笑んで、身体を部屋の中に滑り込ませてきた。
 そしてそのまま、長男のベッドに腰をかける。
 手にはウイスキーの入ったグラスが持たれている。
 長男はその姿に視線を投げながら、雑誌を閉じて机の上に置いた。
「どうした?」
 長男が問うと、三男はそのグラスに少し唇を寄せてから又笑い、自身が座っているベッドの隣をポンポンと叩いて座るように促す。
 その様子に苦笑して、長男は促されるままに隣に座った。
 直ぐに三男の左腕が長男の細腰に回されてくる。
 長男は解っていたかのように、されるままに目を伏せた。
 三男は長男が何も言わないのをいい事に、グラスをサイドテーブルに置いて長男の太腿に頭を乗せ、腰を更に抱き寄せる。
「昨日、迎えに来てくれたんだろ?」
「行ってない」
 三男の問いに即答した長男に、三男は少し笑って言葉を続けた。
「嘘つけよ。俺が帰った時、フロントが親切に教えてくれたぜ?落ち着いた感じの男性が来てたってさ。すぐ解ったよ、ワタル兄ィだって」
 言ってしまうと困ったように長男は眉を寄せる。
 あの後直ぐに帰ったのに、と小さくごちて三男の頭を撫でた。
「最近のフロントの人はそんなことまで教えてくれるのか?」
 細くて長い指が三男の頭をなぞる。
 その器用な指先が生み出す世界を、三男が愛している事を一番解っていてくれるのは、誰でもない、長男だという事も知っているのに。
 なのに自分はここから、兄弟達から逃げた。
 ここに来て間もない小娘に自分の弱みを見透かされたようで、いたたまれなくなって逃げたのだ。
 けれど逃げても、いや逃げたからこそ、この兄弟を、あの作品を愛しているという事を実感した気がした。

 本当は直ぐに帰りたかった。
 ホテルで楽な気分になったつもりで、必死に逃避していたのだ。
 だから本当は、あの時編集者に兄弟に引き合わされた時も、心は揺らいでいた。
 あの時長男が来ていたら、自分は帰ったかもしれない、そう思うくらいには。
 三男はそんな事を考えながら、長男を見上げた。
「まあね。兄貴はちょっと浮世離れしすぎてるから知らないだけだよ‥もっとも、俺以外は皆そうだけどな」
 三男の言った言葉に、少々ムッとしたらしかった長男に、少し髪を引っ張られた。
「‥浮世離れしてて悪かったな」
「痛いって‥でも兄貴は別にいいんだよ、それで」
 引っ張る指を絡め取って、三男は漸く身体を起こした。
 そのまま長男に顔を近づけて、呟くように言う。
「俺は嬉しかった」
「ん?」
「来てくれたの」
 言うと長男は僅かに視線をずらして言った。
「オサムとヒナタも行っただろう?」
「ばーか」
「馬鹿とはなんだよ」
「何回言ったら解ンだよ‥俺はね、ワタル兄ィが一番なの」
 三男が長男の肩口に額を押し当てると、微笑した長男の息遣いが聞こえた気がした。
「昔からそうだったな‥お前は俺に甘えてばかりだった」
 その囁くように言われた声に反応するように、三男は更に顔を近づける。
「今もだよ」
 ちゅっと軽く口付けると、長男が目を見開いて少し動揺したように視線を振るわせた。
「俺が甘えたいのはワタル兄ィだけ」
 言いながらもう一度キスする。
 長男と初めてキスしたのは随分小さい時だった。
 あの時はじゃれあって、遊びの一貫でそうなったような気がする。
 けれどももっと大きくなって、思春期を過ぎた辺りで、自分が長男を普通の兄弟関係よりも深く思っていることに気付いてしまった。
 その事すら、気付かれていて、結局この人には敵わないのだと、何度思い知らされたか知れない。

「‥‥しょうがない奴だな」
 いつもこの言葉は、OKだという長男のサインである。
 三男はそのままベッドに長男を軽々と押し付け、シャツを捲り上げて掌を肌に沿わせると、長男が身じろいで少し肩を押してきた。
「あ、明日、」
「‥?」
「明日も忙しいからな‥解ってると思うけど」
 念を押すように言う長男に、三男は鮮やかに笑った。
「解ってますよ、やさしくしますって」
 言いながらシャツのボタンを外していると、長男が不意にサイドテーブルに視線を投げて言った。
「酒、」
「何?飲むの?」
「‥飲ませてくれ‥‥」
 僅かに赤く染まった目元に引き寄せられる。
 自分の鼓動が少し早くなった事を自覚しながら、三男はグラスに手を伸ばした。
「‥了解」
 軽く口に含んで長男の口腔にそのまま流し込んだ。
 長男が嚥下する音を聞きながら三男が舌を絡めて口腔を探る。飲みなれたアルコールの感覚と香りがいつもより口腔内に充満して、
そのまま酔ってしまいそうな気さえする。
 そして僅かに息を漏らした長男が、僅かに唇が離れた時に呟いた。
「もう、」
「‥ん?」
「勝手に出て行くんじゃないぞ‥俺を心配させるな」
 囁くように言われた言葉は、更に三男の鼓動を早くさせた。
(兄貴は絶対天然だよな‥)
 そんな事を言われたら、止まらなくなってしまうじゃないか。
 自分の兄相手にこんなに欲情するなんて、昔は考えられなかったのに。
 そんな事を考えていると、長男が怪訝そうに見上げてきた。
「何‥?」
「何でもない」
 何でもなくはないけれども、そう言わなければ明日、長男の仕事に支障が出てしまうのは確実だ、と思わずにいられなかった。

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                ◇,,(∀・  ) ヤッパエロアッタホウガヨカッタカナァ
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  読んでくださって有難うございました~!


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