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ギ/ン/タ/マ 山崎×土方

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   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )
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  └──────│またもや吟球です...エロは薄くしました
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たまに、虚しくなることがある。
それはほんの一瞬で、その小さなひずみに気づかない時もある。
それまで動かしていた身体も脳も
その一瞬がまるで永遠の刻であるかのように動きを停める。
無論それは自らコントロールしている訳ではなく、
ブレーカーが落ちて停電してしまうようなものだった。
例えばその一瞬が斬り合いの最中に訪れることがある。
血と汗で濡れた右手が緊張と興奮と強張って、
そこに掴まれた剣の柄にも伝染するほど震えが止まらなくなる。
心臓が痛くなって鷲掴みされているかのように痛くなって、
グッと喉が詰まる。窒息する。溺死する。
相手の体から吐き出された汚濁した血液が身に降りかかって、
精神の黄泉から戻ることが出来るのだ。

これは全て、一瞬のうちに、起きる。

土方さんの中は、熱い。
他人の性器を受け入れるように出来ていない其処は、
それでも俺の性器を引き抜こうとすると、粘着質のような動きを見せる。
ひくひく動いて波打つ、赤く染まった肉壁が逃すまいと陰茎に絡み付いてくる。
こちらとしては、それがとんでもない快感となり、抜け出す事が出来なくなってしまう。
掠れた声が呻いて助けを求めるように両手がシーツを握り締める。
綺麗に切り揃えられた爪はシーツを挟んで己の掌を押しつぶそうとしている。

[痛いでしょぅ..土方、さん...]
そっ、とその手に俺の手を重ねて優しく握り込んだ。
おおきく息を吸い込んで吐き出した土方さんはその握りこぶしを解して、
シーツではなく俺の手を掴んだ。
その手は、いつでも温かい。
激しく腰を進め、男根が熟れたその小さい洞窟を何度も行き来する。
前立腺を突いて彼のと俺のがほぼ同時に絶頂に辿り着いた。
白濁した液を放出させている間に頭の中は何も考えられなくなっていく。

例の一瞬の刻が俺を襲う。
瞼が熱くなり涙腺がじわりとして、鼻の奥からツンとした刺激が昇ってくる。
虚しい。
途端にそんな、空虚な感情が俺の心を支配する。
その一瞬には空間も時間も、快楽も苦痛も、土方さんも何もない。
あるのはその虚しいと感じる自分自身だけだ。虚しい。どうして。なぜ。

俺の精液は行為が終われば俺もしくは土方さんの指で掻き出される。
小さな何億もの精子は、俺が土方さんの中に送り出した時から命を落としている。
土方さんの肛門には生きる場所がないからだ。女の膣ではないのだ。
拭かれ、乾いてしまった精液の跡を俺はじっと見つめていた。
その様子を見ていた土方さんは訝しげに柳眉を顰めながら煙草を口に咥える。
習慣で俺はその先端に火を灯した。無意識でスッと手が出るらしい。
土方さんはどこか気持ちよさ気に、目を閉じ睫を揺らしながら微笑んでいた。

その穏やかな笑い方を初めて見た時、俺は彼に惚れた。惹かれた。恋に落ちてしまった。
ずっと積んできたその想い。
ある時土方さんは俺にその想いを暴かせようとした。
俺を見るお前の目が気になるんだ、どうしてそんな目で俺を見る、お前俺が憎いのか。
そう訊いてきた土方さんに俺は慌てて困って泣きたくなって追い詰められて、白状してしまった、
貴方が好きです。

虚しい。
彼を好きになってしまった自分が虚しい。
そしてそんな俺を抱きとめてくれたアンタも虚しい。
虚しい二人、何も生みださせやしないのに。

好きだなんて云わなければ良かった。
そうしていれば今頃俺は彼への想いを、その甘美な想いを、矛盾した想いを、
貴方を遠目に見ながらその想いを。

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                ◇,,(∀・  ) ...精進します...ありがとうございました。
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番号を間違えてしまいました;ひとつめの②は①ですね;;


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