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二パバノレ(小)二パエロなし

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

銃器人間スレ249のレスに萌えるあまり、脊髄反射でやってしまった。
反省はしていない。
ちっちゃい隊長と二パでエロなしです。

その背中がやけに大きく見えたのは、夕陽のせいだったのか
それとも以前よりずっと低くなった、この目線のせいだったのか。

それは、ツメシヲに潜入する前日のこと。
切っ掛けはバノレ・ク口ウ改めュンボノレ・バノレの主である少女、リべッ夕姫の命令だった。
姫曰く、ツメシヲ潜入にあたり、ュンボノレであるバノレの姿は目立ちすぎる。
素性を隠し市井の子供に見えるよう、二ッパと共に必要なものを調達してこい、との話だ。
最初は警護のため、事前準備で残った姫に付き添うことを、強硬に主張したバノレだったが
従僕にも知らせるわけにいかない事が、準備の中に含まれているという姫の言葉と
「二ッパー一人に任せでもしてみろ。どんな格好させられても知らんぞ?フフッ」
との宣告に、渋々承諾を余儀なくされた次第である。
いかに使命に身を捧げた工事/戦士といえど、さすがにクマさんツナギだの
キャラクター帽子だの着せられる覚悟までは持ち合わせていない。
というわけで、至近の大型デパートに車を運んだ二人だったが。

「お!丁度バーゲンやってるみたいっすね!」
「はしゃぐな馬鹿!目立たないようにと言われてるだろうが」

「えー!?それダサくないすか?こっちのアップリケのがカワイイすよ」
「うるせー!オレはこれが気に入ったんだよ」

「しかしこうして見ると、お前、まんま嫁に逃げられた子持ヤモメだな」
「独り身はお互い様でしょーが。余計なお世話っすよ!
あ、アイス売ってる。隊長、食いません?」
「があっ!オレはガキじゃねえ!!」

そんなこんなで、全ての必要物資を調達し終えた時には
陽はすっかり傾いていた。
「うう……何か必要以上に疲れた気が」
「じゃ、そろそろ帰りますかね。ハイ」
「へっ?」
差し出された手に、一瞬虚を突かれてキョトンとバノレの目がまるくなる。
「だから手。迷子になったら困るっしょ?」
「お前なあ!ガキじゃねえと何度言ったら……」
抗議を言い終える前に、ミトンの手は二ッパのそれにすっぽりとくるまれる。
「へへ……」
「おいっ……」
特訓によって、ある程度自在に形態を変えることが可能になったバノレの鉄軍手は
ミトン越しならもう、身体相応の子供の手と変わらない。

どこか嬉しそうに先を行く二ッパの様子に、怒鳴る気にもなれず。
バノレは不承不承、手を引かれたまま歩く。
鉄軍手を包む大きな手のひらの温もりは、どうにも居心地の悪い心地良さで
バノレの首あたりをムズムズさせる。
┣゙ボーク随一の戦士、バノレ・ク口ウ組(ファミリー)のリーダー
そして王女リベッ夕直属の重騎士(ナイト)。
常に守る側、庇護する側にあったバノレ・ク口ウという男は
自身が庇護される立場というものに慣れていない。

(五年前は頼りないヒヨッコだと思ったのにな……)
夕陽の中、所在なく見上げた背中は、バノレの記憶にあるよりもずっと広く
彼を妙に落ち着かない気分にする。
(コイツ、こんなにデカかったのか……いや、オレが縮んだだけか)
とりとめのない事を考えながら、知らず知らず彼の目は
じっと二ッパの背を追う。
西日のせいか、頬が少し熱い。

「あれ、隊長?オレ、なんか後ろに付いてる?」
急に振り向かれて、バノレの心臓がギクっと跳ね上がる。
「あ!いや、別に……ちとボーッとしてただけだ……おわっ!?」
動揺で足下が不如意になったバノレは、何かに蹴躓き、ぼふっと二ッパの体に
ぶち当たった。

「うぉ!大丈夫すか?」
「わっ、悪ぃ!やっぱオレ、なんか少し疲れてるらしいわ」
バノレの言葉に、二ッパが声のトーンを落とす。
「……無理もないっすね。目ぇ覚めてからこっち、立て続けに色んな事があったし」
「……ああ、お互いにな……」
不意に落ち込んだ空気を振り払うように、二ッパは「そうだ!」と声をあげた。
「荷物頼んますね」
「え?あ、おう」
「よいしょっと!」
荷物をバノレに預けると、二ッパはヒョイと小さな体を背中に抱え上げた。
「こ!?コラ、二ッパッ!てめぇ何しやがる。降ろせ!」
「何って、おんぶっすよ、おんぶ。隊長やったことありません?」
「馬鹿野郎!ガキ扱いすんなと……」
背中でじたじた暴れる相手に難儀しながら、やはり楽しそうに
二ッパは言う。
「いいじゃないすか。たまには、ちっちゃくなった余録くらい味わったって」
「うむぅ…」
二ッパの言葉と、寄りかかった温もりに反論を封じられ
バノレは黙って相手のするに任せる。
肩越しに見た夕空は、かつての彼の目線と比べても、少し高い気がした。

その背中をやけに大きく感じたのは、夕陽のせいだったのか
それとも以前よりずっと小さなこの体のせいだったのか。
それはバノレにもわからない。
ただ駐車場までの短い道のりに得た温もりは、自分のこれまでの人生には
ないもののように彼には思えた。

(うわっ!軽っ!やらかいっ!てか、顔近っ!
隊長、こんな状態で寝ないでくださいたいちょー!!)
その頃二ッパは二ッパで色々内部的に大変だったらしいが
それはまた別のお話。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )オチガヨワイカナ?


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