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三/丁/目/の/夕/日 鱸×茶←淳

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                     |  三/丁/目/の/夕/日
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、鱸×茶←淳です。 
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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あれから家に帰ったら僕はびっくりした。
だって家の中がひどく荒れてて。足の踏み場なんてもちろん無い。

「おじちゃんこれ・・・」
「あ~~~~・・・;///」

おじちゃんは髪をぐしゃぐしゃと掻き回し(どうも困ったときの癖みたいだ)
照れくさそうな笑顔で「ちょっとな・・・でもすぐ片付けるからな」と言った。

その笑顔がとても綺麗に見えて、なんだか僕は胸が苦しくなった。

「おぉ~~い」
「ここだよ一平ちゃん!」
「おっせーよ~」

僕らは今日、いつもの仲間だけで放課後ここの土管の中に集まって
いつもやっている冒険ごっこや飛行機遊びをしないで大切な話し合いをしようということになった。
そして今遅れていた一平ちゃんがやっと来て全員揃ったところだ。

「おい三郎。大切な話ってなんだよ」
「そうだよお前が言いだしっぺだろ。なんなんだよ?」
「もうそろそろ言えよー」
狭い土管の中皆に囲まれて急かされた三郎君は緊張した顔をしながらそろそろと口を開けた。

「実は・・・俺、好きな人が出来てさ・・・」

「えええーーっまじかよっ!」
「だれだよだれだれ!?」

三郎君の言った内容に一気に騒ぎたった皆。三郎君の顔はこれ以上ないくらい真っ赤だ。

「小百合先生・・・」
「えっ」
三郎君の言った名前に皆びっくりした。僕もだ。だって同い年だと思っていた。
「小百合先生って・・・あの新しくきた?」
「う、うん」
「あーわかるよ僕も好きだ小百合先生」
「うん俺も・・・」
「だっておっぱいでっかいしな!」
「そうそう!すっげーおっぱいでっけーの!な、な」
「あれいいよなぁ~~」
「う、うん」
三郎君は気の毒なくらい真っ赤な顔してうつむいてしまった。
すると和君が
「よっし皆!皆好きな人言い合おうぜ!」
と叫んだ。
「お前は?お前誰が好きなんだよ」
「俺はあゆみちゃんかなーっ」
「えっ俺も!」
「あ~そっちかぁ~。僕はのぞみちゃん。」
「あーわかるぜぇ~!!」

そうやってみんなそれぞれ好きな人の話題で盛り上がり始めた。
けど僕は話題に入れない。なんだかよく分からないからだ。
もちろん、女の子を「かわいい」とか「綺麗だな」とかは思う。
けどじゃあ好きかと問われると、なんともよく分からなくなってしまう。

「おいジュンノスケ!」
「え、な、なに?」
「お前は?お前は誰が好きなんだよ」

「ぼ、ぼく?」

じーーっと皆が僕のほうを期待のまなざしで見つめてくる。

「うーん・・・よくわからない・・・」

僕にはこれが精一杯の答えだった。
皆はハァ~~~っと思いっきり溜息をつく。

「あのなあ。お前さ、誰か好きになったことねーの?」
一平ちゃんがぐいっと身を乗り出して聞いてきた。
「うーん・・・」
「だからさ、その人を見ると胸がドキドキしたり!」
「いつも頭の中その人のことでいっぱいになったり!」
「ああっ小百合せんせえ~~っ!チュッチュッ」
ギャハハハハ!!

そうしてすっかり僕の話は流れてしまい、それからしばらくして「大切な話をする会」はお開きとなり皆帰っていった。
けれど僕は未だ一平ちゃんたちが言ったことが耳に残ってはなれず、なかなか家に帰る気分になれなかった。

その人を見るとドキドキする?
頭の中がその人でいっぱい?

思い当たる人が僕には一人だけ・・・いる。
けど・・・

けど・・・・・・

考えに耽っていたらいつの間にか外は真っ赤になってしまっていた。
さすがにもう帰らないとと思い重い足取りで家路についたのだが、なぜかいつも開けたままにしている表口が閉まっている。
「あれ?」
僕がこの家に来てから閉まっているところを見たことが無かったから、他の家と間違えたのだろうかと思ったがそうじゃないみたいだ。
近くでドロボウでも出たのだろうか。なにかあったのだろうか。
不安に思ったけど閉まっている表口をわざわざ開けて入るのはなんだか申し訳なくて、裏口からそっと入ろうと思って裏に回った。
すると

「・・・っやめ・・・っ」


おじちゃんの声だ。
もしかしてドロボウが入っておじちゃんにひどいことしてるんだろうか
一気に青褪めた僕は扉を少し開けてみた。
そうすると、一平ちゃんのお父さんとおじちゃんが押入れのふすまの下のほうに倒れていた。
また喧嘩してるんだろうか、と思ったけどなんだか様子が違うみたいだ。

「いいから・・・足もうちょっと開けよ」

おじちゃんの足を無理やり鱸オートが広げた。その中で鱸オートの手が動いている。

「・・・はっ・・・や・・めっ・・・」

「ふん。今止めたら辛いだけだぞ」

「だっ・・・もう・・・っジュンノスケが帰って・・・っ」

辛そうなおじちゃんの声と顔。
真っ赤な顔して泣きそうな・・・
はじめてみるおじちゃんだった。
なんだかそんなおじちゃんを見てどうしようもなく体が熱くなった。おじちゃんが辛そうなのになんで僕・・・
止めに入ったほうがよさそうなのに、足が動かない。

「・・・もっ!!も、もうでちゃ・・・・っ!」

「ああ出せ出せ。ほら」

そう言って鱸オートはもっと早く手を動かした。

「やあぁっっ!!んあっ・・・はっ・・・あ、あぁぁぁぁっっっ!!」

ピュッピュッ

何か白い液体が鱸オートの手にかかる。
鱸オートはその手をペロっと舐めて、「うまい」とおじちゃんに向かってにやっと笑って言った。
おじちゃんはくたっとなってふすまに寄りかかっていたけど、急にまた真っ赤になって
ふい、と横を向いて「うまいもんか」と小さく言い、
そんなおじちゃんを見て鱸オートは「ハハッ」と、僕は一度も見たこと無い笑顔を見せた。

僕は今までこの場を全く動けずにいたのに
そんな二人の様子を見て急にこの場をすぐ去りたくなった。
あの日僕のほうを向いて笑ってくれたおじちゃんは
もうここにはいないような気がしたからだ。
二人の間には何か濃密な空気が流れていて
まるで僕がこのまま消えてしまっても何の問題も無く成立してしまうような

僕はたまらなくなってしまい、表口のほうへ急いで逃げた。
もうこれ以上あの空間にはいられなかった。
表口のほうへ出ると、もう外は真っ暗だった。
「ジュンノスケ!?」
急に名前を呼ばれてびっくりして振り返ると、キンさんが自転車をひいていた、
「ジュンノスケ!なにしてるんだいこんな時間に。チャガワはどうした?」
「おじちゃんは・・・」
「ん?なんでここ閉めてるんだい?なにかあったのか?」
そう言ってキンさんが表口の扉を「オーイ!」と言いながら叩き始めた。
そしたら中からガタガタガタッッと騒がしい音がして、「ちょ、ちょっとお待ちくださぁ~い」といつものおじちゃんの声が聞こえた。
しばらくしておじちゃんが表口の扉を開けて出てきた。
「す、スイマセンなんでしょうか?」
「なんでしょうかじゃないよ!扉なんか閉めてどうしたってんだい。ジュンノスケが外にいたんだよ!」
「え、ええ!?ジュンノスケ、いつ帰ってきてたんだ!?」
「えっと・・・さっき」
「そ、そうか悪かったな。ほら早く中に中に」
「ったく・・・世話焼ける父ちゃんだねえ」
キンさんはそう言い残し去って行った。

僕は家の中にあがって見渡したが、もう鱸オートはいなく、さっきまであった濃密な空気も消えてて
いつもどおりの部屋だった。

「ん?どうしたジュンノスケ?」
部屋を見渡す僕に不思議そうに聞いてくるいつものおじちゃん。
あまりにも全てがいつもどおりすぎるから、僕はさっきのことは夢なのかなと思いそうだった。
だけどよく匂いをかいでみると、まだなんとなくあの濃密な空気を感じ取れて。

「おじちゃん・・・さっき・・・」
「ん?なんだ?」

鱸オートとなにしてたの?
二人はどういう関係なの?

僕は鱸オートとのことを聞いてみようかと思ったけど、
でもなんて答えられるのかが怖くて結局聞けなかった。

何が怖いんだろう

「鱸オートが好きなんだ」

と言われると嫌なのかな僕
僕がいなくても大丈夫な気がするから?
でもおじちゃんはたとえ鱸オートのことが好きだとしても僕を放り出したりはしないと思う。
ならなんで僕・・・

それからというもの、前にも増して僕の頭の中は
おじちゃんのことでいっぱいになってしまった。

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ダブンシツレイシマシタ。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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