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平安Ⅳ

138 わ、笑っているのか感動しているのかわからなくなった!超GJ!

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  流石兄弟 リバ設定だが兄×弟のみ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  平安Ⅳ@DEEP
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
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地雷注意!パートナー外濡れ場あります

 風を切る音をたてて矢が飛んだ。
 「ふうむ」
 その行方を確認してまた、弓に矢をつがえる。
 鋭い軌跡を描いて、それもまた飛ぶ。

 ―――我ながらたいした才能だな
 的を眺めて兄者は思う。

 ―――これだけ打って、一つも当たらぬとは
 辺り中に外した矢が散乱している。
 
 東北の対の自室の裏の弓場で、珍しく練習などしている。
 こう見えても一応武官である。五位蔵人にして右近衛少将。
いざ、という際には主上をお護りする立場にある。

 ―――剣術の方は割にましなんだが
 しかし弓はからっきしだ。なのに昔、初めて競弓(くらべゆみ)に自分の代わりに出た弟者が、
あれほど言っておいたにもかかわらずむきになって優勝して以来、名手と言うことになっている。
 あとで姉者に聞いたところ、面憎いほど冷静な表情で、血の気を昇らせていたらしい。

 ダメ押しでもう一矢。何故か自分の後ろに飛んだ。
 「何を器用なことをやっている」
 ふいに現れた弟者が声をかける。内裏から戻ったばかりらしい。
 「おまえのせいだ、おまえの」
 「お教えいたしましょうか」
 「けっこう。もう止めた」
 あきらめて矢を拾い集める。そういえば、辺りに闇が忍び寄る。
霜月も半ばの今は日が落ちるのが早い。

 よく熾された火桶の火が赤い。温めた酒も運ばれたので、今夜の寒さはしのぎやすい。
 「ああ、これさっき届いた」
 渡された物は安っぽい草子。紙の質も最低のものだ。
だが兄者は瞳を輝かす。
 「ついにⅢがでたか」
 表紙には下手な字で“タケルの秘密大作戦 Ⅲ”と書いてある。

 「何だその、趣味の悪そうな草子は」
 「失礼な。現在イチ押しの作品だぞ。
ヤマトタケルくんが毎回父である天子に絶対不可能と思われる任務を押し付けられて、
何とか苦労してコンプリートするアクション大作だ」
 「古事記のあれか?」
 「そうだ」
 「弟がまず双子の兄を殺す話だろう。あんたはよく平気だな」
 オウスノミコ(後のヤマトタケルである)は、
父の所有物の美人姉妹を奪った兄のオオウスノミコを独断で殺した。
 「Ⅰの冒頭(イントロ)がそこだった。美人姉妹はともかく、
ご飯を一緒に食べないから、ってのは凄い理由だ」
 兄者は気にしていないようだ。こいつの感性は少し変だ、と弟者は思う。

 双つ子はこの時代、大きな禁忌だ。
 その為、大納言家にそう生まれた二人のうち弟は、陰の存在である。
父者が内大臣に出世した今もそれは変わらない。
 もっとも元服の頃から、似ているのをいいことに入れ替わりの生活を送っている。
 五日に一度は兄者が出仕、残りの日は弟者が働く。

 
 双つ子が禁忌であることの原因の一つはこの話ではないか、と弟者は考える。
 「苦手だな、この話」
 「これは純然たる娯楽だ。朝タケルくんが目覚めると、枕もとに文が置いてあるのだ」
 「ふーん」
 「――おはよう、タケルくん。本日の君の使命は、で始まって、
――なおこの文は自動的に消滅する、で終わる。お約束だ」
 「どうやって消滅するんだ?」
 「ああ。毎回どこからか訓練されたやぎが飛び込んできて、その文を食ってしまうのだ」
 「一つ聞いてもいいか」
 「かまわんが、何か」
 「この時代、この国に紙はあったのか」
 「公式にはまだだ。しかし絶対にないと断言はできない、という時期だな」
 「微妙」
 「木簡が置いてあってリスが齧る、ってのはどうだろう。書き手にお便りしてみようか」
 「いやいい。柿一つと交換できる安草子にそこまでの考証は求めない」
 「まあ努力はした方がいいが。で、今回の話しでついにオトタチバナ登場だ。
予告じゃツンデレだそうだ。楽しみだな」
 「今さらツンデレもね……飽きた」
 という弟者は誰かの顔を思い出しているようだ。兄者は少し身を寄せた。
麝香と白檀の合わさった匂い。
 ―――今日は藤壺か。

 最近弟者は一壺一人運動のつもりらしい。
つき合っている女房を多少整理して、重複が無いようにしている。
 一人と別れたら補充はそこでするので、なり代わっても相手がわかりやすい。
それはそれでなかなか手痛い。

 ―――タコツボの女房でも探しているんだろうか
 両手に余る恋人たち。彼と閨を共にしていても自分が別人だとは気付けずに、
時たま露骨に甘えてきたりする。
 それをつれなくて、でも魅力的な情人のふりでさらり、とかわす。

 ―――いつものことだ。いつもの
 急に空気の味が苦くなった。なんだか、息苦しい。体が重い。
 「………弟者」
 ふいに名を呼ぶ。見返した瞳の色素はわずかに薄い。
 「寝よう」
 驚いて、それから頬が染まる。そんな様子がいとおしい。
 「おまえが下でいいか?」
 拒否はしない、とわかっていた。

 紐解くのは苦手だから自分でほどかせた。
 白練絹がするりと滑り、よく似た光沢を持つ膚が露になった。
 うなじから肩の線にゆっくりと唇づける。
 それが火を点すのを待っている。
 火桶の炭がじっくりと燃えていくのを待つように。
 触れられることの好きな彼が、続きを促す。
 そっと唇を下げていく。胸もとでそれを止め、舌先とそれで過敏な部分を煽ってみた。

 この東北の対は自分には堅固な城だ。
 だが、彼にとってはゆるやかな檻であることを知っている。
 そして兄者自身もその檻の一部であり、看守であることも確かだ。
 ―――放してやりたい
 いつもそう思っていた。
 ―――そうしたくない
 同時に考えている。
 愛情を餌に彼を泳がせ、そして縛っている。
 彼の感情と行動に、いつも自分の影を見ている。

 目を閉じて、素直に快楽を味わう彼の姿はとても綺麗だ。
 自分になんか少しも似ていない、と兄者は思う。
 相手の要望のままに唇を与えて、言うとおりにしているのにだんだんと焦れてくる、
その瞬間を待つ。
 かすかに瞼を開いて、切なそうな目を向けてきた。
けれど、声が聞きたくてわざと留めている。
 その形のいい薄い唇にねだらせたい。
 「………欲しい」
 ついに彼は耐えきれなくなる。
 唇を重ね、リクエストに答える。
 肩をつかむ手に力が入る。
 一つになるこの時、禁忌より祝福を感じている。
 「………弟者」
 あまり長くはもたないな、と考えた。

 夜中に目が覚めたので、袿(うちき)をはおり、月を見るために廂(ひさし)に出た。
 回廊をぐるり、と歩き回り、一番良く見えるポイントを選んで、高欄に腰を下ろす。
 ひどく寒い。しかしほぼ満月に近いこの月は、その寒さを補って余りあるものだ。
 凍りついたような冬の月。手を伸ばせど届かない。
 代わりに一首、詠みあげることにする。

 「この世をば わが世とぞ思う 望月の
  ゲームは下手だが 漢検1級」

 「…意味がわからん」
 眠っていたはずの相手が適切につっこみを入れる。
 自分を探して出てきたらしい。
 「…気にするな」

 月の光を浴びる彼。夢の一部のようなその姿。
 左手を伸ばしたら右手で受けた。
 その温かな手をつかんで高欄から下りる。強く抱き寄せられた。
 
 ―――恋しかるべき夜半の月かな
 いつかね、思い出すよ、この月を。おまえの姿と一緒に。
 なんだか少し、もの悲しいような想いがよぎった。

 今度は弟者が風邪を引いた。
 一日は病欠届を出して休んでみた者の、かえって悪化したので次の日は兄者が替わることにした。
 「いいのか、今日は宿直までのフルコンボだ」
 「かまわん。寝ておけ」
 「一人だと眠りにくいんだ」
 「以前父者に下賜された薬が残っている。あれはよく効くから寝る前に呑め。朝まで起きない」
 「うむ」
 軽く頬をつつき、未練を抑えて立ち上がる。
 「行ってくる」
 弟者は黙って見送った。

 通常通りに日は過ぎた。
 そう思いかけた冬の日の午後、お召しがあって玉座の端近くにいざり寄ると、
殿上童に弓を手渡された。
 驚くと主上がにこやかにおっしゃる。
 「皆が一番の名手は兄者だというから、見せてもらおうと思って」
 そういえば以前の競弓の際、東宮だったこの方はたまたまご不調でご覧になっていない。
 「いえ、あれはまぐれでして、その後の競弓には出ておりません」
 言を左右して逃げようとする。
 ところが周りは褒め称える。
 困ってしまって目を泳がせていると、従兄弟者が口をはさんでくれた。

 「このような所での遊び事はいささか危ない気がします」
 ―――敬語の似合わないヤツだ
 心の中でくすり、と微笑う。だが事態は笑い事ではない。
 「そうか。それでは外に出て、月華門のあたりから射ってみて」
 大変なことになった。

 あの日、ふいに弓の練習がしたくなったのは、今日の予感でもあったのだろうか、
と兄者は内心青ざめている。
 主上は入れ替わりを知っている、という弟者の言葉を思い出して、
訴えるように見つめるが、穏やかに優しく微笑まれた。

 ―――気付いていらっしゃっても、俺が弓が下手なことまでは知る由もない。
 勘のいい方ではないので、そこまでお考えにはならないだろう。

 噂が人を呼んで女房たちまで出てくる。
 弟者のつきあいのある者など、扇を振り回したり、投げキッスをしてみたりと大変な騒ぎだ。
 みんな安全な位置から声援しているつもりらしいが、兄者の腕ではそんな場所はない。

 ―――主上の近くに飛ばしてしまったらどうしよう
 死罪だな。表情に出さずに脅えている。
 ―――そうじゃなくても、一矢も当たらなかったら
 あやしい、と疑われ真実を探り出されるかもしれない。
 一族郎党、流罪。いや、かえって温情を示されて弟者だけが流されることになったら。
 もちろん自分が代わりに行くつもりだが、それも許されずに引き離されたら。
 冷や汗が流れる。背筋に嫌な痺れが走る。
 ―――その時は、なんとしても追っていく
 そう、古の軽大娘(かるのおおいらつめ)のように。

 ―――逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ。
 ふいに決意する。片肌を脱いで、遠い、あまりに遠すぎる的を見据える。
 寒さは少しも感じない。的を見ながら同時に、弓の練習をする弟者の姿を思い出してみる。
 背筋を伸ばし、腕に力を込める。
 ―――この的を、おまえの心だと思う
 
 ひょう、と唸って矢は飛んだ。

 従兄弟者の宿直所は梨壺にある。
 小さく味気なく殺風景な場所だが、目立たぬ位置なので気に入っている。それに運良く一人部屋だ。
 深夜、その戸がほとほと、と叩かれる。
 「入れ。掛金は外してある」
 予想していた。
 
 冷えた身体が、するり、と傍らに収まる。
 モノも言わずに紐を解く。
 衣の全てを引き剥いで、生身の膚に指を這わす。相手は躯をしならせる。
 乱暴に唇を重ね、少し疼痛を与える。
 燭台の灯りは消してあるが、声を殺して耐えているのがわかる。
 そのまま唇を転移させると、衾(ふすま)をつかんでその身を震わせる。
 いつもより興奮している。
 それは無理のないことだ。
 大観衆の前でのショータイム。しかも最悪な不得意分野。その上、命か流罪がかかっている。
ひとごとながら、見ているだけでも掌が熱くなった。

 「早く……」
 濡れた声がそそのかす。
 それを故意に焦らしていると、要求をはっきりと口に出した。
 なんの衒いもなく欲望に忠実。それがかえってこの男の底知れなさを際立たせる。
 言葉に従うと深くのけぞり、絶妙のタイミングで腰を揺らす。
 こちらも、冷めた顔ではいられない。
 こいつのセックスはひどくいい。気を抜いていると、もっていかれる。
 試合のつもりで相対する。
 今のところ勝ち逃げだが、逆転しかねない凄みがある。
 声が高くなる。相手の限界を見定めて、自分自身にそれを許した。

 「……悪運の強い男だな」
 「自分でもそう思う。人生最大のまぐれ当たりだ」
 ベテランの衛士でも不可能な場所に置かれた的の真ん中を、ただの一矢でピタリ、と射抜いた。
 貴公子らしい優雅さで、その後主上に一礼する。
 それ以上は見せつけなかった事も、謙虚でいいと評判だった。
 「冗談じゃない。二度と当たるか」
 「だろうな」

 枕もとにおいてある酒を口に含むと、相手はふいに左手で顔を抑えて唇をあて、
その酒を奪い取った。
 「義理だてないのか」
 「まさか。俺は気持ちイイのが大好きだ。おまえのキスはけっこういける」
 もう一度、重ねられる。
 「そういうおまえこそ、和琴の上手いあの可愛い女房に取り置かなくていいのか」
 ふん、と鼻を鳴らされる。

 「キスなんかいくらしたって見えないが、痕だけは絶対に残すなよ……あいつがむきになる」
 従兄弟者に向かって念を押す。
 「殺されかねんか」
 「ならいいんだが。惚れた相手にジェラシーで殺されるって、最高の快楽ではあるまいか」
 兄者はくっくっ、と声に出して微笑った。
 どうやら本気のようである。
 「……厨だな、おまえ」
 「そりゃ、もちろん。伊達に禁忌を犯しちゃいない」
 片目をつぶった彼を見て、流石にこいつの恋人に同情しかける。
それを敏感に察したらしく、目の光を鋭くした。
間抜けなくせに、えらく手強い。

 「おまえ、あいつのことけっこう好きだろ。すぐいじめるじゃないか」
 「確かにそそるな……あの嫌そうな顔は」
 「あいつに手を出すなよ……殺すぞ」
 笑いの中に毒がある。ぞっとするような苦さが見える。
 「おまえの場合、マジだからな」
 「そう。洒落にならない」
 「怖い男だな、おまえは」
 強い相手も、頭の切れる男も数多く見てきた。そのどれもが自分をたじろがすことはなかった。
命を張ったやり取りでさえ、恐怖を感じたことはない。
 だがこの人畜無害でとんまな男は、何か恐ろしいモノを秘めている。
もちろんそれは、その弟との特殊な関係性のことではない。

 「おまえに誉められるとは光栄の至り、だ」
 今度は土器(かわらけ)をさらい、くい、と中身を空ける。
 「女と寝てないわけじゃないんだろ」
 「ゼロとは言わんが多くはない。あいつ、そっちには敏感なんだ」
 ついでに尋ねてみる。
 「なぜ、俺だ」
 兄者はまっすぐ従兄弟者を見つめる。
 「一つ、おまえは香を薫きこめていない。
 二つ、ちゃんと大人だ。
 三つ、俺は割におまえのことが好きだ。
 それと……あいつに少し似ているからかな」
 「鏡でも見て、やれ」
 「違いすぎる」
 端から見ると同じ顔でも、似ているとさえ思えないようだ。

 「おまえの方はなぜ承諾した」
 即答する。
 「容赦なくやりたいときに便利だからだ」
 「なるほど」
 その理由を気に入った様子である。少し嬉しそうな顔をする。
 「おまえはいいな。まっとうだ」
 意外なことを言われる。
 「俺は違う。あいつに惚れすぎてて、だから裏切る……酷い話だ」
 「のろけか」
 自嘲の苦味は重すぎる。
 「そうだ。……少しは妬いてくれんか。つまらん」
 さっ、と軌道修正に応じる。
 「そんな趣味はない」
 「こっちの趣味は合うのにな………もう一戦、どうだ?」
 悪くはない、と彼は思った。

 五人ほどの僧侶が、東北の対の前の庭で護摩をたきながら読経中である。
あっけにとられた兄者は、そちらに軽く頭を下げて自室に入った。
 「……あれは何だ?」
 「母者の愛だ」
 うんざりと、弟者が答える。
 「さっきたまたま使いの者がきて、オレが寝込んでいるの見て驚いて帰った。
その後すぐにこの一団がやってきてこの騒ぎだ。……やかましい」
 「俺が寝込んだときには気づかれなくて良かった………む?」
 更に異質な音が加わる。
何事かと外の様子をうかがうと、禰宜と巫女が三人ほど現れ、祝詞を唱え始めている。
 「巫女さんだ!うわ、近くに行っていいかな」
 不愉快そうな弟者を見て、慌ててなだめる。
 「いや、イラストの参考にしようかと思って……また何か来た」

 山伏の一団が現れ、祈祷を開始した。
 「……母者の愛は深いな。医者と薬師も来そうだ」
 「それはもう来て、帰った。ただの風邪だ」
 「ならいい」
 口づけると、薬の匂いがする。
 「伝染るぞ」
 「人に伝染すと早く直るそうだ」
 「けっこうキツいぞ」
 「おまえがそんな状態でいるよりいい」

 熱に潤んだ弟者の瞳が、兄者を見上げる。その視線を受け止める。
けして、反らさない。
 外からは読経と祝詞と祈祷の声が、滅茶苦茶に混じりあって聞こえてくる。
 兄者はもう一度、唇を重ねる。
 絡み付く熱い舌の苦い味。それは薬のせいではない。
 「………おまえが好きだよ」
 震えもせずにそう言った。そこに一つも嘘はない。
 「おまえだけが好きだよ」
 その温度が等しくなるほど、幾度も重ねる唇。
 閉ざされた部屋の外で、神と仏と何かが責める。

                              了

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ キセイカカリマクリ!
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) コノヒトコマデマタ・・・
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

終了に向かいます。それでは良いお年を!

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