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numb3rs 昨夜の続き

       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  昨夜投下したNnumb*3rsの続きだよ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  当然のようにエロがあるよ
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |

そういうわけで兄弟でセクースとかありなので注意。兄×弟。
反応してくれる方がいて嬉しかったです

 「チャ―リーがガレージにこもってる」
 深夜に実家に帰ると、キッチンでゴルフ雑誌を読んでいた父親のアランが開口一番
にそう言った。ト゛ンはネクタイを緩め、冷蔵庫からバドワイザーを取りながら、そ
の言葉に肩をすくめた。もう12時を過ぎている。そう込み入ったものではないものの、
事件が続いており、彼は疲れていた。だからこそ一人暮らしをしているアパートでは
なく、より職場に近いこの実家に帰ってきたのだ。疲れているときに殺風景な自分の
アパートに帰ると、妙に神経が冴えて眠れなくなる。だが、この家に帰ると心が落ち
着き、ソファで一晩眠って、早朝にはオフィスに戻るだけの気力を取り戻せる。母親は
もういないが、父親と彼女が作り上げた温かいこの空間には、何故だかそういう力が
あった。
 「数学の問題を解くために?論文が佳境に入っているんじゃないのか?……よくわ
からないけど」
 キッチンの椅子に腰を下ろし、バドワイザーを一口飲んでト゛ンは言った。チャ―
リーが大学でどんなふうに何をしているか、あまり知らなかったから、確信はなかっ
た。アランは頭を振り、読んでいた雑誌を伏せてゆっくりと答えた。「いいや、違う
ね。そんな話は聞いていない」
 「……じゃあ、なんのために?」
 「わかったら苦労しないさ。……もう5日経つ。まるで狂人だぞ。大学からまっす
ぐ帰ってガレージにこもって、朝になったらまたガレージを出て大学に行って。一言
も口を利かないし、下手すると食事もしない。ひげも伸びっぱなしで、……あれじゃ
あ恋人がいないのも無理はない」
 「何も食べない?」
 ト゛ンの問いにアランは片眉を上げた。「昨日は無理やり食べさせたがね。ピザひ
とかけら」

 ト゛ンはバドワイザーの瓶を白熱灯の明かりで透かして見つめた。ブルーに近いグ
リーン。ティールグリーン。言葉に不得手なチャ―リーは、この色をきちんと言い当
てられるだろうか?そう想像し、くすっと笑った。チャ―リーは驚くべき数学的能力
の持ち主のくせに、ある分野については子供並の知識しか持っていない。スペルもし
ょっちゅう間違うし、歴史や政治にも疎い。一人だけ違う世界に住んでいるみたいで、
世の中の雑音に耳を傾けたことなどないといった風情で、ト゛ンはそんな弟のことを
長いこと理解できなかった。家族として接しようと思っても何を話せばいいのかもわ
からず、ただ遠巻きに眺めてきたこの弟のことが、少しずつわかりはじめてきたのは、
つい最近のことだ。
 くたくたに疲れていたし、正直に言うと寝たかった。けれどもアランが今自分に、
チャ―リーのことを話すのは、どうにかして解決してほしいからだろう。ト゛ンには
長いことチャ―リーと疎遠だったという負い目があるし、アランは以前、チャ―リー
はずっとト゛ンに認められることを望んできたと言った。そして兄弟二人が仕事で協
力して、絆を深めるのを見ると自分も嬉しいと。母親もそれを望んでいただろうと。
アランはト゛ンがチャ―リーに対して兄弟らしく振舞うことを望んでいるのだ。ト゛ン
はそれを感じて軽く頷いた。「話してみる」
 「頼む」
 そう言ってアランは立ち上がり、雑誌を持って寝室のある二階へ上がっていった。
ト゛ンはバドワイザーを空け、こめかみを軽く揉んでから腰を上げた。説得できると
いう自信はなかったが、チャ―リーが何故そうしているのかを、せめて知ることがで
き、アランにも教えておけたらと思った。ト゛ンも彼なりにチャ―リーを理解したい
と思っていた。今では。
 チャ―リーがガレージにこもる。これは以前もあったことだった。もともとチャ―
リーはガレージの壁一面に黒板を掛け、数式や座標を一心不乱に書き連ねて過ごすこ
とを好む。ト゛ンには理解できなかったが、それが彼にとって一番心が落ち着く時間
らしかった。

 だから母親が余命三ヶ月になったときも、自分の方程式通りに事件が解決せず、そ
れどころか死者を出したときも、チャ―リーはガレージにこもった。そして解けない
数式を解こうとし、熱中することで逃避を図る。母親はチャ―リーが病院に面会に来
なかった理由を知っていただろうとアランは言うが、ト゛ンはそれについては確信を
持てない。未だに許せないと思うこともある。あれだけチャ―リーの教育に時間を割
き、最高の環境で彼の才能を保護し、そのためにアランやト゛ンとの生活を犠牲にし
たとすら言える母親が死ぬ間際に、ガレージにこもって数式に熱中した弟。母親を愛
していなかったわけではない、それどころか愛していたから現実から逃げざるを得な
かったのだということを、今ではト゛ンも理解していたが、それが本当に母親に伝わ
っただろうか?彼女は死ぬ瞬間、寂しくなかっただろうか?
 ト゛ンは寂しかった――両親がずっと、弟にばかり時間を費やしてきたことが。テ
ストで良い成績を取り、野球の試合で活躍し、ディベートの大会で賞をもらうと、両
親は抱きしめてお前を誇りに思っていると言ってくれた。けれどもチャ―リー――「
特別」に生まれた彼の前に立つと、いつもト゛ンは主役ではなくなった。両親はチャ
―リーが才能に押しつぶされ、挫折しないようにと常に気を配っていて、平凡なト゛
ンが挫折しないように気を配る暇はないようだった。それでもト゛ンは家族を愛してい
たし、足を引っ張らないようにと努力もした。早く自立して両親を助けられるように
もなりたいと思った。母親が重病に掛かっていると知れば出世を後回しにして故郷に
帰り、彼女の手を握ってきっとすぐ治るよと明白な嘘も吐いた。それなのにチャ―リ
ーはその間、ずっとガレージにいたのだ。
 

 今度もそういうことなのだろうか?ト゛ンは考えた。チャ―リーは少し人と違う。
もう30歳になるのに、もっと幼く見える。数学に熱中するあまりぶしつけになったり
もする(尤も、これはお前が事件に熱中しているときだってそうだとアランは言う)。
でも悪い人間ではない。冷たくもない。むしろ人一倍繊細で、愛情深く、無邪気な優
しさと寛容さがある。以前はただ数学に夢中の、無神経な子供だと思っていたが、弟
のそういった人間らしさを知るにつれて、ト゛ンの中で凍り付いていた兄としての愛
情も少しずつ溶け始めてきた。チャ―リーのことを理解したいと思うし、保護してや
りたいとも思う。おかしな話だが、とっくに成人しているはずのチャ―リーには、未
だに保護が必要なのではないかとト゛ンはたまに感じる。おそらくアランもそう感じ
ているから、もっと自立心を持ってほしいと文句を言いながらも、彼と暮らし続けて
いるのだろう。
 チャ―リーが何かの理由で打ちのめされ、ガレージにこもっているのなら、誰か―
―家族が手を差し伸べ、立ち上がらせてやらなければ。そう思い、ト゛ンはガレージ
のドアをノックした。ドアの隙間から明かりが漏れているから、確かにチャ―リーは
ここにいるのだろう。もう一度ドアをノックし、それからト゛ンはあくびをした。本
当に、彼は疲れていた。
 「チャ―リー?いるんだろ?」
 何か物音がして、しかし返事はなかったので、彼は迷わずにドアノブに手を伸ばし
た。鍵は取り付けられていないから、開けることができるのは知っていた。ドアを開
いて中を覗くと、蛍光灯の下で怯えたようにチョークを持って、黒板の側に立つチャ
―リーが見えた。――予想通りだ。
 壁や天井中の黒板に数式が埋め尽くされ、至る所に紙が散乱している。ト゛ンは肩
を竦めた。片付けに苦労しそうだ。
 「ト゛ン?」
 無精ひげをうっすらと生やしたチャ―リーが小声で名前を呼ぶ。あの妙に甘ったる
いような、子供っぽい呼び方で。濃いまつげを瞬かせ、上目遣いにト゛ンを見つめる。
けれどもそのくせト゛ンがガレージのドアを後ろ手で閉めると、怯えたように一歩後
ずさった。

 「チャ―リー、今度はどうしたんだ?父さんが心配してる」
 「……心配なんてする必要ないよ。ただ――熱中してるだけ、もう少しでわかりそ
うなんだ、もう少し…」
 そうチャ―リーは呟き、黒板に向き直ったが、手が震えたのかすぐにチョークが折
れ、舌打ちしながら彼はそれを拾った。ト゛ンはズボンのポケットに手を突っ込みな
がらそれを眺めていた。
 「とにかく、一人にしてほしいんだ。ちょっと考えたいんだ」
 ト゛ンは肩を竦め、一歩チャ―リーに近づいた。チャ―リーはその動きに肩を震わ
せてみせた。
 「いいさ。ただ、食事はしろ」
 「してるよ」
 「二日か三日に一度?普通は毎日三回食べる」
 チャ―リーは横顔を向けたまませわしなく何度も頷いた。「わかった。食べる。だ
から放っておいて」
 「何かあったのか?」
 チャ―リーは顔を上げ、眉を寄せて見せた。「何が?」
 「何か……トラブルだよ。お前がそんなふうになる理由さ。話してみろよ。兄弟だ
ろ?」
 ト゛ンはそう言い、床に腰を下ろしてドアに背中を預けた。チャ―リーはそれを見
て、口を開きかけ、それからかぶりを振った。「僕らは普通の兄弟じゃない」
 その言葉にト゛ンは軽く顎を上げて反応した。チャ―リーがそんなことを言ったの
は初めてだった。どちらかというとそれを言いかねないのは、今まではト゛ンの方だ
ったのだ。彼は幾ばくかの衝撃を受けたが、平然を装って頷いて見せた。「どのあた
りが?」

 これはまずい質問だった。口にした途端、ト゛ンにもそれはわかった。くたくたに
なったパーカーとジーンズを着たチャ―リーは引きつった笑顔を浮かべ、神経質な声
で言った。「――わかってるくせに!僕はト゛ンの望んだとおりの弟じゃなかった。
ト゛ンはいつも僕を置いて野球に出かけたし、高校でだって声を掛けてくれなかった。
キムと婚約してたことだって、言ってくれなかった。これって普通?」
 チャ―リーはため息を吐き、手のひらで短髪を掻き回した。「チャ―リー、それに
ついてはこの間話し合っただろう?あの頃は今とは違ったんだ。悪かったと思ってる」
 ト゛ンは以前キムという女性と婚約したことがあったが、チャ―リーに彼女を紹介
したこともなかったし、婚約していたことも話したことがなかった。ふとした事件を
きっかけに、キムと再会し、チャ―リーも彼らの昔の関係を知ると、彼はト゛ンが内
心驚くほどショックを受けて、これまでそれを話さなかったことを暗に責めた。しか
しそれはアルバカーキにいたころの話で、そのときはチャ―リーとも疎遠だったから、
ト゛ンからしてみれば仕方がなかったのだ。そのまま結婚することになればいつかは
紹介しただろうし、今そういう女性がまた現れれば、今度はきちんとチャ―リーにも
教えるだろう。今は昔とは違うとト゛ンが弁解したときは、チャ―リーも納得したよ
うな態度をとっていたので、今になって話を蒸し返されたことにト゛ンは苛立った。
 チャ―リーはト゛ンの答えにまた引きつった笑いを浮かべた。彼がたまに見せる、
自分より賢い人間なんていないとでも言いたげな笑い。世界のすべてが馬鹿げていて、
自分だけが答えを知っているかのような。そのくせ小さな頃からチャ―リーはト゛ン
に妙に構い、あらゆることを詮索し、口を突っ込んできて、ト゛ンには弟が何をした
いのかよく理解できなかった。世界を動かすには自分だけでことが足りているという
ような態度を取りながら、チャ―リーはいつもト゛ンに何かを求めてくる。母親や父
親にあれだけ構われながら、家の中で暮らすあと一人の人間が、自分を構わないとい
うだけで大げさに取り乱してみせる。子供の頃、ト゛ンは自分の弟を天才だと実感し
たことなどなかった。ただ厄介で手間のかかるガキだと思っていた。

 ト゛ンはもう一度ため息を吐き、質問を繰り返した。「話したいのはそんなことじ
ゃないだろ?何が原因なんだ?」
 「何もない。何も話したいことなんかない」
 チャ―リーは両手を広げ、大げさな身振りでそう断言した。ト゛ンはそれを見上げ、
立ち上がった。「わかった。俺はもう寝る。――なんだろうと、食事はしろ。父さん
のためだ」
 そう言ってドアノブに手を掛けると、震えた声が背後でした。「ト゛ン?」
 いつものパターンだ。やれやれ。半ば本気で腹を立てながらも、ト゛ンは振り向い
て首を傾げた。「何だ?」
 チャ―リーはこぶしを握り締め、小声で聞いた。「僕みたいな弟じゃないほうがよ
かった?」
 ト゛ンは呆れて顔をしかめてみせた。「おい、まさか本当にそのことで悩んでいる
のか?」
 「答えてよ。僕みたいな弟はいらなかった?」
  ト゛ンはチャ―リーに早足で歩み寄り、彼の肩を揺さぶった。「おいおい、今更
なんなんだ?まともじゃないぞ」
  チャ―リーは身をこわばらせ、じっと俯いていた。ト゛ンは間近でそれを眺めて
いたが、しばらくして肩から手を離して答えた。「……いろいろ普通じゃなかったに
せよ、俺たちは兄弟だろ?お前は俺の弟だよ」
 チャ―リーはまたあの神経質な笑いを響かせた。
 「それは答えになってない。僕は仮定の話をしてる。ト゛ン、単純な話だよ。もし
弟が選べるなら、ト゛ンは別の人間を選んだ?数学きちがいじゃなくて、一緒にキャ
ッチボールをしたり……そういう弟。学年のスキップもしなくて、母さんや父さんに
も安心させられる、まともなやつだよ。ト゛ン?ずっとそうだったらいいのにって思
ってた?もしもの話だよ」
 

 ト゛ンは黙ってチャ―リーの横顔を見つめていた。ふさふさした黒い巻き毛に、大
きな目と濃い睫。高い鼻は少しだけ自分や父親に似ている。体つきが華奢で童顔なと
ころは似ていない。数字を通して世界を見るところも似ていないし、ト゛ンのように
テニスや野球をしたりもしない。大学と家をただ往復し、わけのわからない数式を書
き連ね、子供みたいに些細なことで苛立ったり笑ったり、自分と似ているとは思えな
い。チャ―リーのような友人すらいない。こんな人間は他に知らない。ト゛ンは躊躇
ってから目を伏せて、正直に答えた。「……子供の頃なら、そうだったかもしれない」
 チャ―リーはちらりとト゛ンを見上げたが、すぐに視線を落として頷いた。「そう
だよね」
 「――だけどそれは昔の話だ。今は違う。違うだろ?俺とお前は……なんていうか、
やっとまともに関りあうようになったし、俺はお前を誇りに思ってる。普通ならでき
ないことを、お前はやりとげてみせる。立派だ」
 「もちろん。僕は普通じゃないからね」
 チャ―リーは奇妙に明るい声でそう言い、顔を上げてト゛ンを見つめた。そして唇
を引き結んで黒板に向き直り、また数式を書き始めた。チョークの音が響くのを聞き
ながら、ト゛ンは答えに困った。チャ―リーはト゛ンを見ないまま続けた。
 「普通じゃない。普通じゃない。小さい頃からずっと僕はそう言われて育ってきた。
――変なんだ。天才なんて言われてるけど、おかしいだけだ。まともに学校に行けな
かったし、毎月毎月知能テストを受けて、専門家にチェックされて、まるで精神異常
者と同じ扱いだよ。その証拠に母さんはいつも僕の行動にひどく注目してて、僕がお
かしくならないように気を配ってた。――無駄だったけど。だってこれ、生まれつき
なんだ。笑えるよね!僕はト゛ンみたいにまともじゃない。たまに役に立つみたいだ
けど。たまに役に立つおかしいやつだって、それだけ」
 「チャ―リー、母さんのことをそんなふうに言うもんじゃない」
 低い声でト゛ンが言うと、チャ―リーは肩をすくめてみせた。「そう?でも事実だ。
ト゛ンは放っておかれることが多かったのに、こんなにまともに育った。それに比べ
て僕は……ね?今もこんなふうにガレージにこもって、まともじゃない」

 「何が言いたいんだ?」
 子供の頃のことを持ち出されて、ト゛ンは腹の底が熱くなるのを感じた。チャ―リ
ーはいつだってこうなのだ。本人にもいろいろ苦労はあっただろうが、それでも周囲
に十分愛され、構われ続けてきたのにまだ不満を言う。確かにチャ―リーは普通とは
違うが、だとしても家族だ。彼を受け入れ、愛したいと思っているのに、チャ―リー
はいつも不可解な言動でト゛ンを混乱させ、遠ざけ、そうかと思うと土足で彼の領域
を踏みにじる。こんな弟をほしいと思えたはずがない。今もチャ―リーは得意の早口
で捲くし立てている。
 「僕が何が言いたいか?それは問題じゃない。論点がずれてるよ。僕は確かめたい
だけ。ト゛ンにとって僕が理想的な弟じゃなくて、僕はト゛ンから見てまともじゃない
ってことをね。はっきりしてよかったよ。今日はありがとう」
 「おい、ふざけてるのか?」
 肩を掴んできつく問い詰めると、チャ―リーは激しくかぶりを振って苦しげに顔を
ゆがませた。「違う。違う、そうじゃない!」
 「じゃあ何なんだ?」
 手のひらの下のチャ―リーの身体はこわばっていた。ト゛ンは自分を落ち着かせよ
うと弟から視線を逸らし、答えを待った。「何をさせたいんだ?俺に」
 「――何も、何もしてほしいことなんてない。問題は僕なんだ。いつもまともじゃ
ない。ト゛ン、気が狂いそうなんだ。いや、僕はもうずっと前からおかしかった。小
さい頃から。ト゛ン、ごめん」
 「何を謝ってるんだ?」
 ト゛ンは驚いて手を離し、チャ―リーを見つめた。けれどもチャ―リーは顔を上げ
ないまま、ト゛ンの肩に額を押し付けて泣き始めた。「ごめんなさい、ト゛ン」
 温かい涙がシャツを濡らすのが感じられた。ト゛ンは戸惑い、躊躇ってからチャ―
リーの震える肩を抱いた。チャ―リーはその動作にびくりと身体を動かしたが、振り
ほどこうとはしなかった。

 「何を悩んでる?お前は俺の弟だよ。今は一緒に仕事もしてる。お前は俺の目から
みたら確かにちょっと変わってるけど、それは職業も全然違うせいもあるだろ。お前
はまともだよ。思いやりもある。才能もあるし、素晴らしい弟だと思ってる。キャッ
チボールに誘わなかったのが悪かったなら、今からでもするか?」 
 その言葉にチャ―リーが微かに笑う気配がし、ト゛ンは弟の両肩を掴んで顔を上げ
させた。チャ―リーの目は充血し、潤んでいた。ト゛ンは取り乱した子供にするよう
に肩を撫で擦りながら聞いた。「何をしてほしい?何を望んでるんだ?」
 「何もしなくていいよ」
 「チャ―リー」
 「何もしなくていいんだ。僕が変わりたい」
 「チャ―リー……」
 「もっとまともになって、ト゛ンに好かれたかった。小さい頃から。ずっと僕はト
゛ンに……駄目だ、頭がおかしくなる。ト゛ン、息ができない。苦しいんだ。変になる。
ト゛ン」
 チャ―リーは掠れた声でそう呟くと、上半身を折り曲げて腹を抱えた。ト゛ンは慌
ててそんな弟の身体を支え、彼を床に座らせようと肩に手を廻した。チャ―リーは身
体を痙攣させ、呼吸を荒くし、震えた指先で自分のパーカーを掴んだ。こめかみには
汗が浮かび、顔は真っ青になっていた。ト゛ンは床にひざをつかせ、一方の手でチャ
―リーを支えながら、もう一方で背中を撫でた。確かに、明らかにチャ―リーはおか
しかった。感情を揺らしやすい性質だといっても、こんなふうになるのは流石に行き
過ぎているように感じた。――もしかしたら、本当にどこか病んでいるのかもしれな
い。研究に没頭するあまりに、神経が疲弊したのかもしれない。両親が昔から心配し
ていたように。だとしたらアランにも相談しなければ。ぞっとしながらト゛ンはチャ
―リーの巻き毛に指を絡め、自分の胸に彼の頭を押し付けるようにして囁いた。「落
ち着いて。ゆっくり息をしろ。大丈夫だ。焦るな。ゆっくりでいい」
 抱きしめながらそう繰り返すと、次第にチャ―リーの呼吸は穏やかになったが、数
秒すると今度は歯をがたがた鳴らして震え始めた。ト゛ンは眉をひそめながら、そん
な弟を至近距離で観察していた。
 

 「――ト゛ン、僕が気が狂ってるみたいに見える?答えてよ……」
 チャ―リーが震えながら聞いてきた。ト゛ンはその答えにひどく戸惑い、それから
かぶりを振った。「お前はきっと疲れてるんだ。食事もしてないし、寝てないんだろ
?何か食べて、よく眠ればよくなる。休暇をとるのもいい」
 「眠れない。もう何日も寝てない」
 チャ―リーはぽつりと呟き、震えを抑えるためなのか、自分を両腕で抱きしめて、
目を瞑った。憔悴した別人のような横顔に、ト゛ンは何か恐ろしいものを感じた。―
―もう家族を失いたくなかった。
 「チャ―リー、大丈夫だ。お前は疲れてる。何か簡単なことで治るはずだ。眠れる
ようにもなる。一緒に考えよう」
 「眠れない。これを治さないと……」
 かたかたと歯を鳴らしながらチャ―リーは言う。ト゛ンはそれを止めるために、ま
すますきつく弟を抱きしめながら聞いた。震えは少し収まったようだった。「これ?
何のことだ?何か原因があるのか?」
 チャ―リーは我に返ったように顔を上げ、口を僅かに開けたまま黙ってト゛ンを見
つめた。
 「チャ―リー?」
 「――僕は頭がおかしい」
 「チャ―リー!馬鹿なことを言うな!」
 ト゛ンは苛立って叫んだ。けれどもチャ―リーはかぶりを振って続けた。「頭がお
かしい。僕が今考えていることを知ったら、ト゛ンは僕を嫌うに決まってる」
 「何を考えてるっていうんだ?おい、俺たちは兄弟だぞ、今更……」
 「――兄弟だから、もっと好かれたいって思ってる」
 チャ―リーが息を震わせながら呟いた。ト゛ンは驚いて、微かに身を離し、弟を見
つめた。チャ―リーは苛立った子供そのものの表情で、半ば泣きながら繰り返した。
「ト゛ンに好かれたい。そればっかりなんだ」
 ト゛ンは唖然としながら、乾いた声で答えた。「……好いてるよ。家族だろ?わか
りにくいかもしれないけど、俺だってお前のことは……」
 チャ―リーがその言葉を遮って続けた。
 「でも兄弟だからってだけじゃ駄目だ。もっと好かれたい。テリーやキムみたいに。
……おかしいだろ?まともじゃない」

 ト゛ンは何と言うべきか迷いながら、チャ―リーの身体に廻していた腕を解いた。
チャ―リーは静かに泣き始めた。
 好かれたい。そこまではまあいい。けれども、テリーやキムを例えに出すのは、ど
う考えてもおかしい。その関連性を考えようとすると、ひどく混乱して、ト゛ンは額
に手をやった。そんなト゛ンを見て、チャ―リーは微かに笑った。「ほら、おかしい
と思ってる」
 「……思ってない」
 ト゛ンは呟き、それからチャ―リーを見つめた。子供みたいに泣いているその様子。
濡れた睫ごしに、いつものようにト゛ンを見上げる弟。彼が言っていることはおかし
い。けれども、おかしいと言ったらチャ―リーはきっと死んでしまうだろう。ト゛ン
は手のひらに汗が滲むのを感じ、太ももに手をこすりつけてそれを拭いた。そしてFB
Iの交渉術のクラスで習った通りに、ゆっくりと繰り返して強調した。「おかしいと
は思ってない」
 「嘘だ」
 チャ―リーが絶望的な表情で呟く。また汗が浮かび、ト゛ンは不安になった。彼は
手を伸ばし、チャ―リーの肩を擦って言った。「お前は大事な弟だよ。おかしいなん
て思わない。チャ―リー、一緒に考えよう。俺たちが疎遠だったせいで、お前にも何
か心の傷ができたのかもしれない。俺の兄弟としての接し方が冷たかったのかもしれ
ない。悪かったよ。俺にも責任がある。だから、一緒に考えて……とにかく一緒に考
えて、眠って、食事をしよう。お前は正気だよ、大丈夫だ」
 ト゛ンの言葉にチャ―リーがきつい口調で返した。
 「正気な人間が兄と寝たいなんて考える?僕が言ってるのは、そういう意味だよ。
一緒に解決なんてできるわけない。消えたいよ。生まれてこなきゃよかった。そした
らト゛ンももっと幸せになれた」
 「チャ―リー……」
 「気持ち悪い?」
 チャ―リーが口の片端を上げて問う。ト゛ンは躊躇いながらもかぶりを振った。「
……ゲイの人間はいくらでもいる」
 「兄弟相姦願望のあるゲイはそんなにいないと思うけどね」

 尖った声で皮肉まじりにチャ―リーは反論し、ト゛ンはただ喉の渇きを感じていた。
彼はひどく疲れていたし、混乱もしていた。おそらくチャ―リーも。ト゛ンはチャ―
リーの肩を擦っていた手を移動させ、背中を撫でた。チャ―リーは目を瞑り、それか
らまた開けて囁くように言った。「触られると身体が熱くなる。気が変になりそうに
なるんだ。ト゛ン、気持ち悪い?」
 「……気持ち悪くなんかない」
 ト゛ンは呆然としながらそう答え、パーカー越しに指先でゆっくりと弟の背筋をな
ぞった。ト゛ンにはどうすればいいのかわからなかった。お前はおかしい、疲れてい
るというのが一番本音に近かったが、それを言ったらチャ―リーを失うこともわかっ
ていた。この年になってやっと近しくなり、ト゛ンにとって保護の対象となっている
弟を。気難しく、ト゛ンから見れば不思議な才能があり、どこか無垢なチャ―リーを。
傷つきやすくて、以前はト゛ンの前ではいつも身をこわばらせていた弟、今は生意気
な口を利くことはあっても、彼の手の届く場所にいる、30年かけてやっと得た弟を、
失うかそれを回避するかの瀬戸際が今だということくらいはわかった。わかりすぎる
ほどわかった。ト゛ンは疲れで頭をぼんやりとさせたまま、チャ―リーのパーカーの
下に指先を滑り込ませた。チャ―リーがびくっと肩を震わせて彼を見上げてきた。微
笑みたくなるようなかわいらしい表情だった。そう、チャ―リーにはどこか庇護欲を
誘うところがあり、だからこそト゛ンはずっとこの気に障る弟を許してきたのだ。彼
はそんな弟を見ながら、服の下に滑り込ませた指をさらに奥へと進ませ、腰に触れ、
腹の内側にまで指を這わせた。チャ―リーはその動きに身体をいちいちびくつかせて、
唇を動かし、微かに吐息をこぼした。「……ト゛ン?」
 「黙れ、チャ―リー。じっとしてろ」
 「ト゛ン、何をするつもりなんだ?これじゃまるで……」
 「眠れないんだろ?」
 

 ト゛ンはチャ―リーを眠らせたかった。とにかく一晩眠らせ、落ち着かせてから、
もう一度考えようと言いたかった。今その問題について、深く考えられるとは思えな
かった。ト゛ンもチャ―リーも何日も寝ていなくて、疲れきっている。まともな答え
にたどり着けるはずがない。一晩眠ったあとなら、いい方法が見つかるような気がし
た。そして眠るのに最適な方法も知っていた。
 ト゛ンはチャ―リーのパーカーを脱がせ、彼の乳首――当たり前だがふくらみのな
い胸についていた――を指で愛撫し、覆いかぶさるようにしてガレージの床に寝かせ
た。軽く唇をこすりつけるようなキスをすると、チャ―リーは腰を揺らして、ジーン
ズを履いた脚を絡ませてきた。それに誘われるようにして、もう一度、今度は舌を軽
く絡めたキスをしてみれば、チャ―リーが囁いた。「キムやテリーにもこんなふうに
した?」
 「黙れよ」
 この弟はこんなときにもおしゃべりで知りたがり屋なのか。呆れてト゛ンは言った
が、チャ―リーはかぶりを振った。「答えて。知りたいんだ」
 ト゛ンは肩を竦めた。本当に、この弟は理解不能だと思った。
 「ああ、したよ。でも、お前もしてほしかったら、黙ってろ」
 簡潔にそう命じると、チャ―リーはそれを聞いて呟いた。「――してほしいよ」
 ト゛ンは頷き、まだ何か言いたげなチャ―リーの口を手で覆い、もう片方の手で弟
のベルトを外した。もう一度キスをし、ジーンズを脱がせると、やっとチャ―リーは
口を閉じた。ト゛ンはそのことに感謝して、ただ行為に集中した。男とするのは初め
てだったが、別に難しくないような気もした。チャ―リーだけいかせようと思ってい
たのに、彼がト゛ンにも服を脱ぐようにねだるので(「恥ずかしいし、フェアじゃな
いよ、ト゛ン」)、抗う気力もなくワイシャツやスーツを脱いだ。腕時計を外し再び
チャ―リーに覆いかぶさると、数学者はト゛ンの首筋に鼻を寄せてこの匂いが好きだ
と言った。シェービングクリームとヘアトニックと、ト゛ンの肌の香りが混ざり合っ
た匂い。そんなものは意識したことがなかったので、ト゛ンは少し驚き、お前は変わ
っていると言いそうになった。

 一度目は手で互いに擦り合い、あっけなく果てた。ところが驚いたことに、チャ―
リーだけでなくト゛ンも一度では満足しきれず、いつの間にかト゛ンはチャ―リーの尻
の穴に指を滑らせていた。ほとんど潤滑剤もなく、男同士のセックスには不利な状況
で、彼らは初体験するティーンエイジャーみたいに焦りながら互いの身体を寄せ、肌
に舌を這わせて、手足を絡めあった。正常位では難しそうだったので、ト゛ンはチャ
―リーに四つ足の姿勢を取らせ、舌で入り口を愛撫してから、唾液で濡れた尻の穴に
自分のペニスを慎重に挿入した。チャ―リーは呻きはしても痛いとは言わなかったが、
ト゛ンは不安だった。
 腰を抱え、身体を揺さぶると、チャ―リーが聞いたこともないような甘い、掠れた
声でト゛ンの名前を呼んだ。それが馬鹿みたいに可愛くて、ト゛ンはどうしてもチャ―
リーを守らなければいけないと思った。こんなふうに大事に思っている人間を失うこ
とに、耐えられるわけがない。彼はチャ―リーに対する責任を感じ、その重さに視界
が暗くなった。
 チャ―リーを守りたい。ことが終わり、繋がりを解いた後で、彼の巻き髪を撫でな
がらト゛ンは切実にそう思った。けれどもそれは絶対に、こんな方法ではないはずだ
った。ト゛ンにはわかった。自分が間違ったことが。チャ―リーを正しく導かなけれ
ばいけなかったのに、しくじって引き返させずに、あろうことか一緒に進んだのだ。
今夜チャ―リーは眠れるかもしれないが、自分は絶対に眠れない。眠れるわけがない。
眠る資格もない。
 「あのブロンドの女の子、あの子にもこうしたの?」
 ぼんやりと考えていると、チャ―リーが腕の中で不意にそう言ったので、ト゛ンは
ぎょっとして聞き返した。「なんだって?」
 「プロムに誘った子、いただろ?名前は忘れちゃったけど。あの子にもこうした?」
 無邪気さと嫉妬が奇妙に同居した瞳をしてチャ―リーは言う。ト゛ンは弟を見つめて、
ただ言葉を探した。チャ―リーは本当に頭がおかしいのではないかとまた思った。

 「……寝たよ。あの子にもこうした。でも何故そんなことを?」
 ト゛ンが答えると、チャ―リーは肩を竦めた。「ただ知りたいんだ。ずっと知りた
かった。小さい頃から僕はずっと、ト゛ンのことなら何でも知りたかった」
 そのころからおかしかったんだね。ト゛ンはそれを聞き、チャ―リーの身体に廻し
ていた腕を解き、上半身を起こした。こめかみが痛み、疲労感だけが彼の身体を支配
していた。ト゛ンが無言でそこらに散らばった服を手に取ると、チャ―リーは不安げ
な声を上げた。「ト゛ン?」
 「……ソファで寝るよ。明日も早くから仕事なんだ。……それから」
 ト゛ンは裸のまま無防備に床に寝そべっている弟に視線を向け、すぐに目を逸らし
て服を着ながら言った。「お前は俺の弟だよ。俺に他に弟はいない。お前が生まれた
朝のことを、今でも覚えてる。クリスマスの朝が10年分いっぺんに来たみたいな気分
で、父さんに車でお前と母さんがいる病院まで連れて行ってもらった。お前はまだち
っぽけで、俺が誰なのかなんてわからなくて、でもこれが俺の弟なんだって思ったん
だ。代わりなんかいない。お前は俺の弟だ。誰も代わりにはなれない。これからもず
っと。……きちんと食事はしろよ」
 ト゛ンはそう言って、振り向かずにガレージを出た。プロムの日、女の子を車に乗
せて家を出た後、13歳のチャ―リーが窓からそれをずっと眺めていたことを思い出し
て、不意に胸が苦しくなった。呼吸ができなくなるほど。

 チャ―リーは久しぶりに深く眠り、しかし夜明け前には目が覚めた。周囲を見渡す
と、自分の服が床に散乱しており、身体を動かすと痛みが走ったので、昨夜のことは
夢ではないのだと思った。ト゛ンの唇も指先も、あの言葉も。あの最後の言葉は、ど
ういう意味だったのだろう?彼はぼんやりと思い巡らせた。相変わらずト゛ンはチャ
―リーには理解が難しい存在だった。昨夜はそれを考えようとするうちに、何日ぶり
かで眠りに落ちたのだ。確かにト゛ンは眠るための最適な方法を知っていた。
 けれど今、目覚めて、一人ガレージに取り残されてト゛ンの言葉を考えているうち
に、チャ―リーは胃が軋むのを感じた。行為についての罪悪感ではない。自分は異常
なのではないかという不安すら既になかった。何故ならト゛ンが受け入れてくれたか
ら。ト゛ンが認めてくれるのなら、社会的規範などどうでもよかった。だが――自分
はト゛ンを無理やり追い詰めたのだという自覚はあった。甘えや誘いが混ざった言葉
で脅しをかけ、自分の命で釣って誘った。自分が安心するために。
 クリスマスの朝が10年分。それはずっとチャ―リーが言ってほしかった言葉だった。
代わりがいないという言葉も。ほしいものすべてを手に入れた代わりに、ト゛ンを引
きずり込み、正しくない形で愛を示させた。完璧に近い形で円を描くト゛ンという数
式を、チャ―リーは無理やり汚し、正しくないものにした。
 しかもそれでもまだ足りない。キムやテリーやブロンドのあの女の子にしたのと同
じこと一度だけというだけでは、チャ―リーは満足できなかった。彼はまだほしかっ
た。ト゛ンが。
 だからきっとこれは続くのだ。完成された答えを差し出さないままで。
 「間違ってる。これが答えじゃない」
 そう呟いてチャ―リーは身体を起こした。この方法では二人とも幸せになれない。
正しいものにたどり着けない。けれどもこれしか答えが見つからない。チャ―リーと
世界の間にはまだ不調和があり、それでもやはりチャ―リーはト゛ンのことが必要だ
と思った。これから先、ト゛ンのせいで不調和がいっそうひどいものになったとして
も。もしかしたら、これまでの不調和はすべて彼がいたから感じてきたのだとしても。
そうだとしてもやはり彼のことが必要だと思った。


 

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 長々トスマソ
 | |                | |     ピッ   (・∀・; ) スタートノテンプレガズレタ…
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

とにかく原作の弟は兄ラブで兄は弟過保護気味なので
やおらずにはいられない、そんな熱い思いをぶつけてみました
続きを待ってくれた方々アリガトン!


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