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ヤツロ×須賀

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) 最近良くTVに出てるイケメン弁護士タソと、ヨスモトゲイニソ炉算のボケの話。
マイナーにもほどがあるよ。

それまで断続的に続いていた細い声が、一瞬だけ途切れた。
部屋に響く、二人分の脱力した息遣い。
痛いほどに絡ませていた指がそっと離れて、ひとつになっていた身体もふたつに戻る。

何故だろう。
少し寂しいと思った。

「わ…いっぱい出てるやーん」
「い、いいよ見せなくて…」
「若いなー、ほんまに42?」

さっきの行為で疲れ果てた俺は、ベッドの上で動けずにぐったり。
彼は、俺の精液が溜まってるゴムの残骸を眺めながら無邪気に笑っている。
…頼むから早く捨ててくれないかな、それ。

「あ、そうや」

あーもう、次はなんだい?
「ヤツロさんてさぁ」
「はいはい」
「いつになったら、上になってくれるん?」
「へ?」
「いっつも俺が自分で挿れてるやん、エッチの時」
「それは…君の方が慣れてるからに決まってるじゃない」

男とセックスした経験の無い俺が、挿入なんて怖い事出来るわけないよ!
…という俺の訴えが見事受理され、今まで騎乗位で済ませていたわけだが。

「えー?やからってヤツロさん、いっつもマグロ…」
「ま、マグロ?!」

ひどい…。
声が裏返ってしまった俺を尻目に、どうやら彼はかなりご不満の様子。
でもこればっかりは仕方無い…気がする。

「まぁ…頑張ってはみるよ…」
「あはは」
「うーん…」

どうも俺は彼に弱い。
可愛い顔して、結構イジメっ子なんだもんなぁ。
女の子みたいな性格だけど、体つきはやっぱり男らしいし。
彼を知れば知るほど、何がなんだか分からなくなってくる…そんな感じ。

「ヤツロさん、先にシャワーどーぞ」
「あ…うん」

そういえば、身体は汗ばんだままだった。
洗い流してさっぱりしよう。
そう思い起き上がろうとした時、何気なく触れた胸元にぬるっとした感触。

「?」

薄明かりの中目を凝らして指先をよく見てみると、それは先程彼が出したであろう精液。
気付かなかったが、あの瞬間俺の胸や腹に飛び散っていたらしい。
しかも、結構な量。

「っ…」

これはやばい。
さっきまでしていた行為が、強烈にフラッシュバック。
急に恥ずかしくなって、慌ててティッシュを掴むと少し乱暴に拭き取る。
俺の肌の上で温度を無くした彼の精液。

全て除去出来ないまま、ぐしゃぐしゃに丸めたティッシュを投げ捨てた。

「じゃ、シャワー浴びてくる…」
「はーい」

この恥ずかしさは、いったい何なんだ。
バスルームの扉を閉めて大きく息を吐く。
な、何してるんだろう…俺。

「はぁ…」

少し熱めにしたシャワーを、首筋から胸元に浴びせていく。
肌に残っていた俺と彼の体液は…綺麗に洗い流されて何も残らなくなる。
痕を付けられていないかを鏡でチェックするのも、もはや癖になった。
鏡に映る自分は、何だかひどく悩んでいる様子で。

「ほんと、何してんだろ…」

いくら可愛いからって、強引に誘われたからといって男と関係を持つなんて。
それも一回だけじゃない…もう数回にはなる。
一夜の過ちでは済まなくなっているのは事実。
タオルで髪を乾かしながら、ぐちゃぐちゃな頭の中をいったん整理。

俺は彼の事が好きなのか?
でも「好き」と言われた事も無ければ、言った事も無い。
キスだって、そういえばした事無い様な気がする。
いや、セックスの時はするけれど…そういうのじゃなくて愛情表現としてのキス。

…じゃあ逆に、彼は俺の事好きなのか?
やっぱり遊ばれてんのかな?少し悩む。
何で俺を選んだんだろう?少し考える。
これって浮気かな?少しはっとする。
俺より一回り下で、可愛い顔してて、小さくて、でも俺よりアッチの方の経験ある彼…もしかして、あの笑顔にだまされてる?俺。

「お待たせ」
「あ…ちょっと寝てもーてた…」
「ははは」

サラサラした髪を優しく撫でたら、気持ち良さそうに微笑んでくれた。
うん、やっぱり可愛い。騙されてたっていいじゃないか。
多分ね。
いや、駄目だって。

「ほら、シャワー浴びてきなよ」
「うん…先に寝たら嫌やで?」
「待ってるよ、ちゃんと」

笑って彼の後ろ姿を見送る。
扉の閉まる音。
静かに聞こえてくる水音。
突然の彼のくしゃみ…しかも三連発。
横たわりながら、思わず吹き出す。
こんな関係、幸せと思っちゃいけないんだろうけど…彼と一緒にいて口元が緩むのは否めない。
そう、だからこそ。

「もう、こんな関係やめよう」

早く言わないとな。
先に言われて、深く傷付くのは辛いから。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )マイナーってレベルじゃねーぞ。

改行エラーで思いのほか時間かかってしまいました…。
ヤツロ弁護士萌えしてるものの、吐き出す場所もカプも無くて困ってます。


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