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鬼畜聖職者×オレ様鬼畜吸血鬼 7日目最終日

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) 書き終わったから、早速ageてみた。

司祭は冷たい石畳に身体を横たえさせたまま、動かなかった。
自身を照らしている夕日がいつもより赤く鮮やかだった。
――――もう少しで、日が暮れる。
夜が深まれば、狂宴のはじまり。
「……楽に、死ねなかっただろ?」
夕日のきつい日差しが遮られて、影ができた。
不遜な声は耳に懐かしく、司祭は声の主を見ずに口元を歪める。
また会えると思ってた。
だって死ねないはずなのに彼は『狂いながら苦しんで死ぬ』と言った。
それは吸血鬼が来るという約束。
狂った司祭を見に。
そろそろ一週間が経とうともしている。
「……お願いがあります……」
司祭のその言葉に、吸血鬼は皮肉げな笑みを消して驚いた。
(――――こいつ、まだ理性を保って……!)
「このまま死ねないのなら、私を連れて行ってください。……あなたの、そばに」
「……殺してくれって言われると思った」
司祭は渇いた笑いを浮かべる。
「そう言ったら、殺してくれました?」
「まさか。オレ様はそんなに優しくないよ」

殺すつもりで、来た。
司祭のこれまでのことは何も聞かずとも、最初から想像がついている。
そして目の前の彼の姿を見れば尚更に。
全て思惑通りだ。
ただ違ったのは、彼がまだ理性を保っていること。
本当は狂った彼を見に来て。
狂っていたら、自らの手で心臓を抉ってやろうと思っていた。
なのに。
「私は、あなたを抱きたい。……他の者では、代わりにならないんです」
ようやく司祭は起き上がって、吸血鬼の前に片膝をついた。
「――――あの毒は、オレ様と交われば一晩だけ中和される」
「ああ、それで。だから、あなたは」
あの時、自ら交わったのだと。
司祭の苦しみを増長させるために。
「……主人は誰だ?」
「あなた様ですよ、ヴァンパイア」
「なら、いい。……狂わずにいられた褒美だ。けれどオレ様は格下の者に
肌を許すつもりはない」
だから特別だ、と自らの血を口移しで司祭に与える。
「――――我が、眷属に」
意識のない司祭の身体は死人のそれではなく、血の気のいい以前の姿に戻っていった。
もう、毒は消えた。
司祭の身体を抱きかかえながら吸血鬼は艶やかな笑みを浮かべる。
「……これからたっぷり仕えてもらおう」
そして、二人はその場から消えた。

こんな風に口づけをするのは、はじめてだ。
何度も唇を重ね、舌を交わらせて互いの吐息を湿らせる。
そのままベッドになだれ込んで、また口づける。
「ねぇ、キスに弱い?」
「……っうるさい」
唇を重ねながら素早く吸血鬼の服を脱がすと、彼自身が硬く濡れていた。
「あの隠し部屋では、あなたを警戒して出来ませんでしたからね」
言いながら、耳や首筋や鎖骨にも唇の愛撫をする。びくりと感じやすそうに
震える身体につい愛撫を強めてしまう。
「あなたは全身が感じやすそうですね……いやらしい人だ」
「あんた……いい気になるな……っ」
いつの間にか司祭を呼ぶ二人称が変わっていた。
「ふふっ。いい気にもなりますよ。あなたをこうして抱ける……有頂天に
なっているんです」
色づく胸先に、舌が触れた。
「……あ……っん」
わざと音を出して啜るように吸うと、切ないような声を上げる。
それがたまらなくて、何度も何度も両方を啜った。味などしないのに、
美味しいと思えてしまうから不思議だ。硬く尖って色も充血して、ますます
口に含みたくなる。
「……もぅ……や……ぁ」
胸先の快楽にたまらなくなったのか、吸血鬼の腰がもどかしげに動く。
もじもじとしたそれは何だかせがまれているようで、司祭は素直に愛撫を下肢の方へ
移していった。股関節の辺りを念入りに舐めると、やはり敏感な反応をして、吸血鬼は
その享楽を嫌がった。
もっといじめて声を聞かせて欲しかったが、司祭自身も抑えがきかないところまでに
なっていて、本当は今すぐにでも身体を重ねたかった。
けれど、もう手荒なことをしなくないし、そんな真似をしなくても司祭の性癖は満たされるのだろう。

これだけの極上な身体だ。
苦痛に歪む顔もいいが、淫らに惑溺する方が魅力的だと思う。
そしてその姿にもっと溺れる自分。
――――それでいい。
吸血鬼から溢れる滴をたっぷり指に絡めて、彼の秘部を少しずつ慣れさせていく。
「……なに、やって……」
「こうしないと傷つくでしょう。あなたを大切に扱うつもりです」
「……オレ様が主人なんだから、あたりま……っ……やぁ!」
「ああ……ちゃんと解けてきた……」
指である程度の挿入を繰り返すと、ぬめりが乾いて足りなくなってきた。腰を持ち上げると
直接秘部を口で愛撫して、唾液を奥に流し込みながら舌先で手懐かせる。濡れた音を立て、
時々吸うと吸血鬼はいやいやをして司祭に強請った。
「……もうそんな……の、いいから。早く……っ」
「――――早く、何です?」
「挿れて……っ! オレ様の中、あんたで掻き回してぇ」
そう言われてしまえば、これ以上焦らす必要もない。今すぐ挿れたいという気持ちの方が
強くなって、上に反り勃つ男根をぐっと押し込んだ。
「ああぁぁっ、……やぁ……!」
全身にぞわりとしたものが駆け抜けて、吸血鬼は反射的に自らの体液で腹部を汚した。
「ああ……一週間ぶりのあなただ……」
恍惚とさえしている表情で、司祭は身体を重ねて吸血鬼を抱く。
その重みを受け止めながら最奥を突かれ、吸血鬼は司祭の耳元で淫らな声を上げる。
「……やぁ……、気持ちいい……もっ……もっと……」
激しくして、と囁かれ、司祭は抱きつかれた指先で背中に傷をつくりながら思いきり
吸血鬼を突いた。無我夢中な様子で彼の中で果てる。腹部に新たなぬめりを感じ、
二人同時だったと知った。
「――――愛してます」
つぶやいて唇を重ねると、吸血鬼は満足げに微笑んだ……。

「……お出かけですか?」
「ああ。食事をしに行く。……あんたこそ、いい加減血の吸い方覚えたら?」
上着を羽織りながら身支度する主人に、かつての司祭はおおげさに肩を竦めた。
「嫌ですよ。私の身体にあなた以外の血が入るなんて」
だからワインとフルーツだけでいいんです、と言えば吸血鬼はふぅんと応じた。
「帰ってきたら風呂に入る」
「用意してお待ちします。今夜は何を入れますか?」
「……白い薔薇の花びら」
命じて、吸血鬼は姿を闇に融けさせた。

「――――行ってらっしゃいませ」
執事の真似事も楽しいものだと、司祭は思った。

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 苦痛スレ出身なので攻にも苦痛して
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) もらいました。
 | |                | |       ◇⊂    ) __ 受の反撃が大好物です。
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  | 司祭タンは鬼畜から変態言葉に
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   | 攻チェンジしちゃいましたよ。ナニヤッテンダ。
                                  すごく楽しくて充実した一週間でした。アリガトウゴザイマシタ。
                                  そしてコメを下さった方、読んで下さった皆さんアリガトウです。

  • これ、気に入りました! -- 2013-05-06 (月) 08:57:48

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