Top/21-228

DMC ギター×ベース

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                     |  デト□イト・メ夕ノレ・シティのギターボーカル×ベースボーカル
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  TRACK801:YAOI
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ エロがないから濡れねーぞファーック
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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自室に戻ったネギシは、部屋に入った途端に半ば倒れるようにして座り込んだ。
「うう……今日のライブは本当に最低だった……」
彼にとって最低なのはいつものことなのだが、今日は最低の意味が違っていた。
それはライブも終盤の時のこと、ちょっとしたアクシデントが起こった。
最初は嫌々でもライブが始まってしまえばテンションが上がってしまうのもいつものことなのだが、
今日はちょっと上がりすぎた。
ライブの終盤、資本/主義/の/豚を客の方へと蹴り飛ばした時に、
勢い余ってクラ/ウザーは横で演奏していたジャ/ギとぶつかり、彼の上に重なるようにして倒れこんだ。
「ワ、ワダくん、ゴメン」
小声で謝り、立ち上がろうとするがマントがジャ/ギの下敷きになってて上手く立ち上がれない。
そうこうしているうちに客席からは歓声が上がっていた。
「クラ/ウザーさんがジャ/ギ様をレイプしてるー!」
「でたぁークラ/ウザーさんの公開アナルファックだぁー!」
「クラ/ウザーさんにとってはバンドのメンバーすら性欲の対象でしかないんだー!」
「あまりにも貪欲だぁー!」
ちょっとやめてよ、ジャ/ギ様をレイプってそんな。
そう思いながらフォローを求めてジャ/ギを見下ろすものの、
アドリブに弱い彼は完全にテンパってるようで、どうにもなりそうにない。
どうしよ、どうしよ。
戸惑っているうちに、どんどんテンションは高まっていく。

ええい、使えない奴だ。
ちょっと容姿端麗って設定だからっていい気になりやがって!
素顔もカッコいいからって図に乗りやがって!
服のセンスが悪くても女にモテるからって調子コキやがって!
「今宵の生贄は魔界時代から因縁極まるこやつだー!とりあえずレイプしてくれるわー!」
ギターの音もベースの音も消えた場内に、観客の歓声と、
こんな状況にも全く動じないカミ/ュのドラムの音だけが響き渡っていた。
そんなわけで大盛り上がりのままライブは終了したのだが、
普段はライブが成功すると常に上機嫌のワダはほとんど口を利かずにさっさと帰ってしまった。
ネギシは声を掛けるタイミングも掴めず、もやもやした気分で帰宅するしかなかった。
「ワダくん、いつもなら率先して打ち上げに参加してるのにな……やっぱり怒ってるのかな……
そりゃ怒るよな……ステージ上でレイプしてやるとか言われたらな……」
ぶつぶつ呟きながら、電話して謝ろうかとも思うが、何と切り出していいのか思いつかない。
「レイプしてごめんなさい、とかじゃないよな、大体、本当にレイプしたわけじゃないし、
いや、本当にしてたら大変だけど」
悩みながらも、解決策が見出せないと、何となく腹が立ってきた。
「でもワダくんだって、もう少しアドリブきかせてフォローしてくれてもいいのに、
普段はヘンなパフォーマンスばかりさせるくせに」
やっぱりレイプ、とクラ/ウザーの部分が出そうになって、慌ててその考えを打ち消す。

そうじゃないって!何でバンド仲間をレイプしなきゃいけないのー」
しかし、客は当然のように受け止めていた、と言うか大ウケだった。
「うう……異常性欲者と言われるのはいい加減慣れてきたけど、まさかバンド仲間もレイプするって
思われてるなんて……まだワダくんで良かったけど……っていや良くないよ!」
何が良いんだ、一体何が、とネギシは頭を抱えて床を転がり始める。
「そりゃニシダくんよりはワダくんの方が遥かに想像しやすいけど!いや想像なんてしちゃいけないけど!」
しかし、いったん頭の中のスイッチが入ると切り替えが困難になってくる。
ネギシの頭の中ではワダの整った顔立ちとか、着替えの時に見た上半身とかがぐるぐると回ってきた。
「そういやワダくん、結構色白かったな……って違う違う!クラ/ウザーはともかく、
僕はそんなこと考えてないし!」
そこで、はっと気が付いた。
クラ/ウザーならジャ/ギをレイプするんだろうか。
ネギシソウイチである自分にとってワダマサユキはただのバンド仲間のはずだけど、
クラ/ウザーにとってのジャ/ギはそうじゃないんだろうか。
ライブ中に押し倒されて押さえ込まれる体勢になり、メイクを通しても明らかに狼狽が伝わる
ジャ/ギの表情が思い出される。クラ/ウザーはそれに嗜虐心を刺激されなかっただろうか。
クラ/ウザーはジャ/ギをどうするつもりなのか、そう考えて、ネギシはその馬鹿馬鹿しさに気がつく。
「何考えてるんだ、だって僕がクラ/ウザーなのに」
気が抜けたようにネギシはベッドに横たわった。無言で帰っていくワダの姿が頭から離れない。
「ワダくんに変な妄想をするなんて最低だ……僕は最低だ……」
D/M/Cの活動を始めて以来、最も落ち込んだ気分でネギシは溜め息をついた。

その頃、ワダも自室でベースを手に、落ち込んだ気持ちでいた。
今日のことが、腹立たしくて仕方なかった。
ネギシのアドリブに付いていけなかった自分に。
ネギシはやっぱりスゲェ。客の反応を見てアクシデントをアドリブでフォローし、
場を盛り上げることに繋げている。けど俺は、慌てちまって何も出来なかった。
「やっぱり、あいつはメタル/モンスターだ」
呟きながらベースを爪弾く。
練習は欠かしてない。演奏のテクニックなら、負けていないという自信がある。
けれどもやっぱり、圧倒的な才能の差を感じる。特にステージでのパフォーマンスの差は歴然としていた。
普段の消極的な態度からは考えられないほどに、ネギシはクラ/ウザーになりきっている。
けれど自分は、打ち合わせ上のパフォーマンスならともかく、
今日のように予定外のアクシデントが起こると素に戻ってしまい、ジャ/ギとして振舞えなくなる。
俺も演じるんじゃなく、ジャ/ギになりきらなくてはいけない、と練習の手は止めずにワダは考えた。
とりあえず、今日のアクシデントにジャ/ギならどう反応しただろうか。
「やっぱり炎で反撃して焼き殺すってとこか?」
物騒なことを口にしつつも、何となく釈然としない。
「考えるんじゃダメだ、ジャ/ギだったらどうしたかじゃねえ、俺がジャ/ギなんだから」
すると、あの時、クラ/ウザーに押し倒されて呆然としつつも、
決して嫌な気分ではなかったのではないかと思い当たり愕然とする。練習の手もいつの間にか止まっていた。
おいおい、何でだよ、何でそうなんだよ」
独り言を呟きつつ、ワダはジャ/ギの気持ちに立ち返ろうとする。

ジャ/ギはクラ/ウザーと殺しあった末にバンドに加入したことになっている、そういう設定だ。
そして、自分がジャ/ギである以上、それは事実なんだ、とワダは自らに言い聞かせる。
殺しあった相手と共にバンドをやることになったのは何故だ。
才能に惚れたからだ。
ジャ/ギがクラ/ウザーの才能に。
ワダマサユキがネギシソウイチの才能に。
クラ/ウザーに組み敷かれた場面が脳内にフラッシュバックし、ワダはそれを必死に追い払った。
一瞬、自分がクラ/ウザーに応じてしまいそうな気がした。
応じてどうすんだ、そんなことになりゃ大騒ぎだぞ。盛り上がって社長は喜ぶかもしれねえけど。
「あ、社長が喜ぶならいいのか……って良くねぇよ!」
つい一人ツッコミ状態になってしまい、ワダは肩を落とす。
「……どうかしてるぜ」
浮かない気持ちながらも練習を再開した。
もっともっと上手くなって、ネギシの才能に引け目を感じなくなれば、
このばかげた感情も消えるだろうと期待する。
ネギシがスゲェからだ、そう思うことにしよう。
そう結論づけて、ワダは手にしたベースに全神経を集中させることにした。

そうやってギターボーカルとベースボーカルが悩んでいる頃、
ニシダは月末三日間に丸印がついた12月のカレンダーを眺めていた。
「突発本多数の予感。カタロム検索吉」

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 | |                | |           ∧_∧ カミ/ュさんオチ要員かよ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
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  • その某突発本が超見てえ・・・! -- 2013-08-16 (金) 22:56:15

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