芸人 麒麟 田村×川島
更新日: 2014-02-24 (月) 19:39:11
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!ナマモノ注意!某義元ゲ仁ソ
ゲンマイ×テイオン
「あ、」
さっきまで起きているのか寝ているのかさえわからなかった多邑が、突然声を上げた。
一人読書に勤しんでいた俺はとうに奴の存在など忘れかけていたので、少しばかり驚かされた。
「なん、」
「つめ」
「爪?」
相手の意図が理解出来ず俺は本を置いて問い掛けた。
「爪が何よ」
「革嶋くん爪、伸び過ぎちゃう?」
そう言われて己の指を見てみれば、なるほど確かに伸びている。最近仕事が忙し過ぎて指など気にもかけていなかったのだ。
しかしそれが何だというのか。
「整えた方がええよ。折角綺麗な手なんやし」
そう言いながら自分の鞄を漁り出す多邑。
じゃーん、という声と共に探り当てたのは、爪を研ぐためのやすり。
「お前普段からそんなもん持ち歩いてんの」
「んー、まぁエチケットやな。なんや小汚ないと貧乏臭いやろ?」
見た目に寄らずこいつは几帳面だと思う。
というか過去の経験から、貧しく見られるという事を人並み以上に気にしている様だ。
多邑が差し出した手に右手をのせる。どうやら整えてくれるらしい。
「まぁお前が多少小綺麗にした所で、内面から滲み出る貧乏臭は拭い切れんけどな」
「ほっとけ!」
下らないやりとりをしている間にも俺の爪の一つ一つが整えられていく。
「出来た」
あっと言う間に両手の爪が均整の取れた形になった。
「ほんま器用貧乏やなぁ」
「貧乏は余計や!
…けど、ほんまきれーな手ぇしてんなぁ。…ちゅーしてもええ?」
「…お前変態やったっけ」
「変態やない!手フェチやねんて」
そう言いながら、俺の爪に唇を押し当てる。
「ほんま、綺麗」
褒められて嫌な気分はしないのだが、先ほどから指にだけ注がれる多邑の目線に心の奥がちりり、とざわついた。
この気持ちは何だろう、…そうだ、嫉妬?
自分の手に嫉妬するなんて話、聞いた事が無い。
ひどく馬鹿げていると思う反面、その正体に気付いてしまったからには、それを取り除かなければ気が済まない。
「お前は、俺の手だけが好きなんか?」
「は?何やそれ。手も、何もかんも全部ひっくるめて革嶋ん事好きやで?」
よくそんな恥ずかしい事が言えるものだと思う。けれど、これから俺が言う台詞に比べればそんなもの。
「やったら全部ひっくるめて好きな革嶋くんにはキスしたくない?」
「…」
そんなつぶら過ぎる目、どんだけ見開いても何も見えへんよ。
「なぁ。キス、して?」
「…了解」
何でもっと気の利いた言葉が言えないんだ、この玄米は。握られた指はそのまま、ゆっくり多邑の顔が近付いて来る。
そして先ほど爪に浴びせていた時よりも、少しだけ優しく口づけられた。
得体の知れない優越感の中
目を閉じた
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ゲロ甘過ぎて口から止めどなく砂がでそうです。
お粗末様でした!
- 大好きです。理想の首長!! -- らき? 2014-02-24 (月) 19:39:11
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