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流石兄弟 ヘタレ攻×教官受

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                     |  流石兄弟。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  ヘタレ攻め×教官受け。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ナゼニアサカラ…
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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 ああ見えても、兄者のベッドでの偏差値はかなり高い。
 惚れてる弱みを抜きにしても、なかなかの水準だ。
 寡聞にして他の男は知らないが(知りたくもないね)、つきあっていた女の子たちと較べても段違いにいい。スペック的にも反応も。

 視覚的にも楽しめる。
 出歩かないので抜けるように白い膚が、欲望にうっすらと色づいていく様など感動すら覚える。
だから「抜けるような」と形容されるのだと、激しく納得した。
 鳴き声もいい。抑えようとして抑えきれない声が、細く低くたなびいていくのも堪らない。

 要するにオレは相手に充分に満足していて、もちろん兄者も同じだと思い込んでいた。
その日の夜まで。

 甘美い疲労と充足感。
 傍らにはしどけない姿で横たわる秘密の恋人。
 これぞ男子の本懐。
 だけどその恋人が潤んだ瞳でオレに言う。
「……上の方、やってみたいのだが」
 最初聞き違いかと思い、それから狼狽した。
「ゴメン、足りなかった?」
 慌てて再戦の用意をしかけると、兄者が腕を引く。
「違う。スマンが一度交替してみたい」
「……向かないと、思うぞ」
 抱くほうはかなり能動的にならなきゃいけない。無理だ、とオレは思った。
「やってみなけりゃわからんだろう」
「やってみなくてもわかりますよ」
「なんにしろ、オマエだけずるい。替わってくれ」
 口を尖らせて彼は言う。きっぱりと拒否しようとして、口ごもった。

 もしもの話だが、オレが交通事故にでもあって死んでしまったら、この人はどうなってしまうのだろう。
 後を追ってくれなんて思わない。出来れば、大事にしてくれる人を見つけて幸せになって欲しい。
 でも、その相手は女の子でなければ困る。
 他のオトコがこいつに触れ、服を脱がし、きめ細かい膚に唇を這わせるなんて冗談じゃない。
更にその後、しかるべき行為に移るんじゃ、死んでも死にきれん。
 ここまで来るのに、どれだけ手間と時間と金をかけたと思う。
恫喝、策略、権謀術数、なだめてすかして奉仕して、口説いて頼んで泣き落とし。
 それはそれは血の滲むような努力をして作り上げた寝台の上の芸術品だ。
のうのうと徳川家康みたいな真似をされてたまるか。

 しかし、と考える。兄者が女の子とすることは可能か否か。
 現時点では不可能と結論付ける。
 オレが与えたのは極端に片寄った性知識だ。オレ自身を昇天させるには充分でも、女の子を鳴かせることは出来ないだろう。
 そう考えると申し訳ない気分になってくる。
 やはりその場合、応用が利くのはこちらのほうだろう。ここは涙を飲んで自分が引くべきではないだろうか。

「OK、わかった。譲るとしよう」
「本当か」
 陽が差すような笑顔見せた。こういうあたりがたまらない。
 たとえ相手が処女だとしても女の子は天性の恋達者で、感情を表すとき無意識に視線を計算する。
それはそれで魅力があるが、うちの天然TNTにはかなわない。

「わが子を初めてのおつかいにやるより不安だ」
「いや、安心しろ。大船に乗ったつもりでいればよい」
 泥舟に乗った気分だ。

「じゃ、とにかく脱いでくれ」
「いや待て、ここはエクセサイズだ。脱がせてみろ」
「うむ、わかった」
 言うなり釦を引きちぎった。
「違ーーーうっ」
 さっそくダメ出しだ。
「なぜそう無茶をする。ボタン付けも結構面倒なんだぞ」
「ワイルドでいけない男の魅力、と思ったのだが」
「大いなる勘違いだ。初心者は初心者らしく基本に忠実に行動しとけ」
「スマソ」
 素直は素直なんだが。
「それと性急にコトを進めるな。まずは何か話しかけて相手をリラックスさせ、ゆっくりと取りかかれ」
「了解。…断食力士はいかにして新弟子検査をクリアーしたか、知ってるか?」
「知るかよ!ってか、空気読め!」
「話せ、と自分で言ったではないか」
「この状況では通常の雑談はしないんだよっ。なんか相手をくどくとか誉めるとか、色っぽい話題をふれ」
「弟者に対してか?」
「オレは毎回アンタに対してどれほど言葉をつくして……。いや、いい。とにかくこちらを女の子だと思って話せ」
「無理」
「無理じゃねぇ。命がけで思い込め。そしてくどけ」

 精神統一のためかしばらく目を閉じてぶつぶつ言っていた兄者が、瞳を開いた。
そのまま黙ってこちらを見下ろす。左手をゆっくりとオレの頬に当て、普段より少し低い声で呼びかける。
「……お嬢さん」
 レトロだが悪くない。その調子だ。
「ご趣味は?」
「見合いじゃねぇーーーーっ!」
 思わず、兄者の後頭部をはたく。彼はそこを撫でながら言葉を返す。
「コトを始める前からそんなに興奮するとハゲるぞ」
「興奮の意味が違うわ。もういい、次、キスだキス!それなら流石に慣れているだろう」
「ああ」
 いつもは自分のほうから下ろしていく唇が、反対に重ねられていく。吐息が甘美い。
 舌先がやわらかく内部をくすぐる。鼓動が少し速くなり、体の奥が熱くなった。
 兄者は静かに唇を離し、そのままそれを耳たぶにあてた。
 ゆるい快感。指先がそっと肩を撫でている。
 瞼が重くなり、自然に閉じられる。視覚を失うと他の感覚は研ぎ澄まされ、触感が異常に鋭くなる。
 かけられた手に力が加わった。同時に世界が反転する。

「をい……」
「今忙しいのだが、何か?」
「言いたいことが幾つかある。とにかくそれを外せ」
「非常に切羽詰まった状況であるのだが、弟者がどうしてもというのなら聞いてやらんでもない」
「どうしてもだ。その危険物はいったんしまえ」
「全く注文の多い男だ」
 突き付けられていた物が収納される。

「で、話したいこととはなんだ」
「まず、いきなりひっくり返すな。オレは亀じゃねぇ」
「そうしなければ出来ないではないか」
「同意に基づいてやっているわけだから、依頼されれば協力する。それと、だ。
忘れているかもしれんが、オレは未経験だ。急激に事を展開させるな」
「充分気持ちよさそうだったが」
「イントロからいきなりクライマックスにはいけない。物事には順序というものがある。
あと、アイテム抜きで実行する気か。無理だぞ」
「と、言うと」
 仏頂面で説明する。とんだ羞恥プレイだ。兄者は感心して聞き入っている。
「今まで気づかなかったのか」
「こっちの方は判っていたが、そっちのほうは知らなかった。同性間でも必要なのだな」
 思わず白い目で見ると、肩をすくめた。
「いつも、その頃には訳がわからなくなっているから」
 眉を寄せて、切なげに俺を誘う、いつものあの表情がフラッシュバックして、頭が沸騰しかける。
オレは絶対にあんな顔は出来ない。

「まあとにかく、甘い言葉でも囁きつつ、こっちがいいというまで無茶をしないことだ」
「了承した」

 くすぐるような口づけが、いくつも重ねられていく。
 猫に似た舌先が、柔らかに動いて気をそそる。
 温かな指が髪をなで上げ、唇に触れる。そのままゆっくりと差し込まれ、ひどく淫らに抜き差しされる。
「弟者……次、どうすればいい?」
「そのまま続ければ……いい……」
 濡れた指先が、しっとりと胸元を掠め、下がっていく。
「こうですか、わかりません!」
 急に兄者が内腿に指を滑らせた。
「……貴様、なめとるのか」
「舐めるんですね!判りました!」
「ちょ…待……」
 想像以上の快感が脳天を貫いた。つま先と指がシーツを乱す。
思わず逃げようとして、罠にはまった。
 腕で作った優しい檻が、俺を内部に閉じ込める。
 少し濡れた口元を片手でぬぐう兄は、不似合いに酷薄な表情を見せた。

「………兄者……」
 腕の中に監禁されたまま、ゆっくりと煽られていく。
腐敗する果実のように体の芯が痺れていき、少しづつ、融けていく。
 再び耳もとに唇が当たる。
 かすかな息が、焦れったい。
「………こしあん……」
「………?」
 登りつめつつある体とは逆に、思考力は低下していた。
 何を言われているのか、理解できない。

「……シュークリーム……アイスクリーム……」
「………!」
 言われていることはわかったが、融けすぎて、熱すぎて、静止できない。

 甘い言葉を囁きながら、オレの間抜けな恋人は、優しくゆっくりと位置を変えていく。

「……苺パフェ……あんみつ……」
「……バカ」
 ひんやりとした液体が塗布されるのを感じ、わずかに正気を取り戻す。
文句をつけようとした唇を、アイツが塞ぐ。
 多分、人生において上位3番内に入るキス。
 オレはどこかが壊れてしまう。

「……カスタード・プリン……それと……」
 いつだってこいつはやすやすと、ココロの中に入り込むのだ。
 それがカラダであっても変わりはない。
「………弟者」
 彼にとってオレは甘いものなのだろうか。
オレにとってのアンタは甘美くて、酸っぱくて、時に苦い。

 快楽が自分を蝕んでいっても、理性が硝子のように砕け散っても、オレは少しも驚かなかった。
 破片の一部に兄者が映る。
 先刻までの様子を微塵も残さぬ男の顔。
 口許に含んだ微かな笑みが、何を意味するのか俺は知らない。
 自分はもっと呆けた顔でこの人を抱いているだろう。

 開いたオレの目に気づいた彼の微笑いが、深くなった。

 ………兄者の、ベッドでの偏差値は、思った以上に高い。

                                       (了)

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ヘタレゼメトイウモノヲマチガッテイルキモスル
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
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111姐さん、続きをぜひ!(´Д`*)

  • いやもうたまんないっすね! -- カイナ? 2013-06-02 (日) 21:16:08
  • 素晴らしかったです -- 2013-06-14 (金) 07:05:56
  • 良い。最高だ。 -- 兄者? 2014-05-11 (日) 04:28:31
  • 激しく萌えた 甘い言葉のくだりが最高 -- 2014-05-18 (日) 13:57:46

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