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白い巨塔 里見×財前

風邪を引いた様子の剤全、郷実のもとへやってくる。
「熱が続いていてな。風邪の初期症状と思うが」
「そうか。診察しよう」
白衣を脱ぎ、ネクタイを緩める剤全。
ワイシャツの前をはだけると郷実は聴診器を当て始めた。
微妙に角度をつけて剤全のティクビに刺激を与えるようにする郷実。
外気に触れた刺激と郷実の聴診器との刺激で感じ始めてしまう剤全。
「今度はそこに仰向けになってくれ」
診察ベッドを顎で指す郷実。剤全は移動し、ベッドに上がろうとする。
「ちょっと待て、剤全。下は脱ぐんだ」
「なっ……必要があるのか?」
「俺は今君の主治医だ。文句は言うなよ」
渋々、ズボンを脱ぐ剤全。
はだけたワイシャツに緩んだネクタイ、トランクスにソックスという何とも間抜けないでたち。
少々の屈辱を感じながら、剤全は言われるままベッドに横たわる。
「腹の具合はどうだ」
郷実はゆっくりと胃の辺りを押していく。
「特に変わったことはない。いつも通りだ」
郷実の指が時々トランクスの端に触れては押し下げていく。
「ふっ……」
郷実の優しい指使いに思わず息が漏れる剤全。
指はいつの間にかトランクス内に忍び込み、下腹部に触れるか触れないかの
微妙なタッチで、剤全を翻弄していた。
「じゃ、今度はうつ伏せに」
「……? あ、ああ」
うつ伏せにする意味があるのか?と剤全が考えあぐねていると、いきなり最奥に冷たい感触が。
「うぁっ、郷実、何を……!!」
「熱を計るんだ。じっとしていろ剤全」
ワセリンをつけた郷実の指が円を描き、ゆっくりと埋没していく。
「うっ……くっっ……」
ゆっくりと溜息をつく剤全。異物感に慣れた頃、内壁をこすられ身をよじる。
「じっとしていろと言ったろ、剤全。腰が浮いてきたぞ」
「……郷実、いい加減に……」
「やはり熱があるようだな。君の中はとても熱くなっているようだ」
すっと指を抜く郷実。それに拍子抜けしてしまう剤全。
「こういうときはこれがよく効くだろう。」
そう言って郷実はそれを剤全に押しつけた。みるみる吸い込まれていく。
「うっ……座薬か……?」
「すごいな、剤全。欲しがっているみたいに吸い込んだぞ」
「ば、馬鹿なことを言うな!」
「しかし、もっと奥に入れないといけないぞ、剤全」
そうして再び郷実は己の指を剤全に埋め込んでいった……

━━━━━━━━翌日
「君の診断は的確だった」
剤全の風邪はすっかりよくなっていた。

  • うるさい -- 2010-03-25 (木) 15:44:51
  • 感じてなんか -- 2010-03-25 (木) 15:45:04

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