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オカ板師匠シリーズの師弟

オカ板の師/匠シリーズの師弟。ナマモノ注意です。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

シショウの部屋に泊まることになった。
相変わらずの展開なはずだった。心霊スポットに行って、俺が一人でびくびくして、シショウが勝手に納得して、終わり。
だがシショウは俺を引き留め、泊まれと命令してきたのだ。
正直こんな危険なアパートには泊まりたくないのだが、シショウが言うからには何かあるのだろう。
おそらく俺に霊がついているのだ。そしてそれをどうにか追い払おうとしてくれてるのだ。
大体シショウは最後に全て話してくれる。俺は仕方なく、シショウの家にお邪魔した。

お邪魔というほど大層な部屋じゃないことは分かっていた。
いつ見ても、半分腐った畳に、簡素な折り畳みのちゃぶ台があるだけの部屋だ。
ただ、いつもならシショウはそれをどかして布団を二組引いてくれる。
今日は一組しかない。
俺が当惑していると、先に布団に入っていたシショウが、少しどいて空いたスペースをぽんと叩いた。
「おいで」
「え、ちょ、なんで一組なんですか」
「客用の布団、カビ生やしちゃったんだ。誰も泊まりに来ないから」
普段から干せよ、と思ったが、今それを言っても無駄だと分かった。
使いもしない寝袋を持っていたから、今度それをシショウにやろう。そう思って俺は畳に膝をついた。
ミシ、と音がする。俺は先程とは別の意味でビビった。
寝てる間に床が落ちたら、---洒落にもならない。リアルに有り得そうだから怖い。
「ここの畳だけ丈夫だから、気にすんなよ」
俺を見透かしたかのようにシショウが言った。「はぁ」と曖昧な返事をして、布団に潜り込む。
少しして、呼吸の音と暗闇で部屋が満たされた。

シショウは俺に枕を譲ってくれなかった。俺も譲ってほしくなかった。
これがないとシショウが眠れないことを知っているからだ。
暗闇の中、そっと目を開ける。シショウは俺の方を向いていた。
眠っているかどうかは分からないが、目は閉じている。
すきま風が部屋をよぎり、俺とシショウの間も、冷えた風が過ぎ去っていく。
それが妙に寒く感じて、俺はうっかりシショウとの間を詰めてしまった。
「……」
ぼんやりとしたシショウの顔が、少しはっきりしている。
もう少し、近づいたら。もっとはっきり見える。シショウの無防備な寝顔が拝めるのだ。
もう少し
もう少し、だけだ。

そしてミリ単位で顔を近づけていた俺の前髪が、シショウの額に触れる頃、シショウが弾かれたように目を開いた。
「っ!!」
やたら爛々と冴えた目だ。俺は慌てて身体を引くが、シショウはそれより早く、俺の側頭部を両手で押さえていた。
「先輩、痛いっ…!」
「行くな」
シショウの声じゃないようだ。弱々しく、消えそうな声。それでも、目はまだ冴えて暗闇に光っている。
ヤバい、というのは分かっていた。それでも、シショウの言うことに逆らってはいけない、と思う。シショウに逆らうことは自らを危険に晒すことになるからだ。
「お前だけだ」
何が。その言葉は、シショウの口の中に収まった。
いつの間にか滑り込んだ舌が俺の口の中を蹂躙し、掻き回すようにして離れていった。

「行くな。頼む、行くな」
またキスをされる。俺はそう思い、慌ててシショウを腕の中に収めた。
…そして気付いた。何をやっているんだ、と。
これじゃ抱きしめているのと同じじゃないか。俺は何をしようとしているのか、俺もよく分からなかった。

「…心臓、すごい早いなぁ」
   シショウは何事もなかったかのように言う。
「生きてるな、お前」
   シショウは珍しいことのように言う。

「いくなよ、なぁ」

俺は、シショウの浮き出た背中の骨を一つずつなぞりながら、
どうしてこの人が俺を今日泊まらせたのかを考える以外、時間をつぶす方法がないことを知った。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
シショウの、諭してるようで暴いてる感じの行動に堪らなく萌える…

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