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|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・;)モノスゴク ビクビクシナガラ オオクリシマス…
 ナマモノなので何も言えませんが、適当に楽しんで貰えたら幸いです…

待ってよ。
置いていかないで、僕を。

圧倒的な強さで、今回もナンバー1になった。
予想はしていた。
それを望んでもいた。

だけど。

今の自分は、あいつと競うことはできない。
同じ場所には行けない。

それがもどかしい。
そして、寂しい。

声をかけなければとずっと思ってはいたものの、自分がどういう表情をしてしまうか、怖くてなかなか近寄れなかった。
あいつの周囲に人がいなくなったときを見計らって、やっと近づいた。

「おめでとう」
「ん、ありがとう…」

振り向いたあいつはいつもと同じで、感情の読み取りにくい顔で握手に応えた。
それまでに散々祝福と賞賛の言葉を考えていたのに、しょっちゅう一緒にいるのに、いざ改まってあいつの前に立つと他に何を言っていいのかわからなくなり、僕は逃げるように手を離し立ち去ろうとした。

「待ってるから」
小さな声が、僕を呼び止めた。
「え?」
「待ってるから、ずっと。急がんでええから」
そういって、あいつは静かな目で僕を見た。
その目を見返すと、一人つまらないことを考えていた自分がなんだか情けなくなった。
こんなにも、僕たちは信頼しあっているのに。
勝手に距離を感じていたのは、僕だけだったのかも。
そう思うと、僕はやっといつもの僕らしい表情に戻って笑えた。

そんな気がした。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、デス
失礼しました~。


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