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夏の夜

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  モララーのビデオを見るモナ‥‥。
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  きっと楽しんでもらえるよ。
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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  「ここは…?」
赤木が目を覚ましたのは真夜中。
目を開けるなり飛び起きて「痛…」とか呟いてるあたり、どこかしこで無茶なことしてるんだろうと思われる。
自分が赤木を心配してることを自覚して、そんな義理はないと思い直し何故か気恥ずかしくなった。あまり喋らないようにしよう。
  「工藤?」
赤木の意識は割としっかりしているようだった。ひと安心、て、それも違う。
俺の密やかな葛藤と一人問答をぼうっとした目つきで1秒ほど見たあと、赤木は再び問うた。
  「ここ、どこ」
俺ん家。とは言いたくなかった。別に恥かしくて偽るようなことでもないのに、何故か告げるのが躊躇われた。
  「工藤ん家…」
当の赤木は洞察力がたいそう鋭いようで参った。尋ねるのではなく自分で呟いて納得しているだけだ。
  「どこかヤバイとこはないか」
素気なく…を装って無機質に尋ねた。が、そろそろ無駄なんじゃないかと暗に気付いている。
  「ヤバイ?うん、大丈夫」
そして途切れる会話。俺は元々無口で、赤木も多くを語らないタイプのようなのに、何故か気まずく感じられる。

  「聞かないの」
沈黙を破ったのは赤木の方。
  「俺が聞くことじゃねえだろ…それは」
こないだは磯の香りを漂わせて、今日はどこか体に痛みを訴えて、だいたいどんなことかは想像がつく。
  「ふうん」
また赤木は「ふうん」を繰り返す。俺はこれがなんとなく苦手だった。それがどういう反応なのか、具体的に解らないから。
  「体が平気なら帰れよ、次が最後だからな」
  「次?」
これは俺のつまらないモットーみたいなもので
  「3度までなら助けてやるが、それ以降はくどいだろ、4度目はナシ」
赤木の方に3本指を立てて言った。
  「ククク、ふうん…。じゃあさ、そのラス1、今使う」
赤木は小さく喉で笑ったあと続けた。
  「今?」
  「泊めてよ、今夜。それで3度。それっきり。」
意外なことを赤木は言った。帰れよと言ったら帰るだろうと思っていた。
  「俺はランプの魔人やそんなじゃないんだ。それは違うだろ」
3度願いを叶えるなんて、そんなこと俺がやったら可笑しいだけだ。
  「じゃあ、俺今右肩が痛む」
じゃあ、なんてわざとらしく赤木が言った。
こう言ってるんだ、他に仕様がない。
  「わかったよ、わかった。それでいいだろ、泊めれば…」
言い終わってから、何だか自分を一瞬だけ言いくるめるための口実に思えてきた。
  「ありがとう。ククク…」
赤木はまた、喉で笑った。

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