腐Let's光CM、光中学校の体育教師×美術教師
更新日: 2011-04-29 (金) 21:43:22
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
湿気を含んだ、体にまとわりつくような空気だけを残して日が沈んでいく。この季節は余計に乾ききらなかった絵の具が臭う。
生徒のスケッチに一枚一枚朱を入れる美術教師の横で、体育教師がつまらなそうに絵の具箱をいじっていた。
「…まだ終わんないの」
「はい、もう少しですよ」
美術教師は顔を上げないまま答える。体育教師はますます不服そうな表情をして、美術室の中をうろつき始めた。
西日が射す窓からグラウンドを見下ろしながら、ジャージのポケットに手を突っ込んだままふらふらと窓辺を歩く。彼の茶色く染めた髪が日に当たり、金茶色に透けていた。
「…色、抜けてますね」
「何の?絵?」
「髪の毛」
だから彼は生徒の服装や髪型にもうるさく言わないのか、いや言えないのだ、と美術教師は妙に納得した。
「何回もブリーチしちゃうとね、もう黒染めしても完全には戻らないんスよね」
「そうなんですか」
戻らない、というのはどんな気分なんだろうかと美術教師は考えた。職業柄、彼は、必死に描き上げた絵に水滴を落としてしまったような気分を想像した。
拭き取ろうとしても紙に吸い取られ、擦れば擦るほど紙が毛羽立つ。
「勿体ないですね」
「黒より似合ってません?だからいいんスよ別に」
自分の長めの襟足を摘んで、体育教師は微笑んだ。
「センセの髪は真っ黒ですね」
スケッチをチェックする美術教師の向かい側に座り、その濡羽色の髪をまじまじと見る。
美術教師が顔を上げた。
視線がぶつかり、逸れることなく絡み合う。
体育教師は立ち上がり、二人はデスク越しにキスをした。
赤鉛筆が転がり落ちて、高い音を立てる。
絵の具箱の中、ゴールデンブラウンの絵の具とジェットブラックの絵の具が隣り合わせで置かれていた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ナカノヒトタチノコトクワシクナイノニ、カイチャッタヨ…
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