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計画橙←青

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )短くて恐縮ですが、投下してみる。

貴方と二人きり。
でも、僕は一人ぼっち。
さっきコンビニで買った本に夢中になっている彼は、どんなに見つめたって僕に見向きもしない。

別に、いいけど。
構って欲しいわけじゃないし。
寂しいわけでもない。
…多分。
一人が好きな貴方にとって、さぞかし心地よい時間なんでしょうがね。
その間僕は、この時間をどう潰すか考えるしかないわけで。

…それにしても、嫌になるほど静かな部屋。
雑誌をめくる音と、その後しばし訪れる静寂。
時折、彼が飲んでいる紙コップのコーヒーを置く音も響いて聞こえる。
この繰り返しを、何度聞いた事か。

あぁ、暇だ。
喉元から込み上げる、小さなため息。
それすら彼の世界を邪魔してしまう様に思えて、静かに飲み込むばかり。

その本は面白いですか、とか。
コーヒー僕も飲みたいな、とか。
話したい事は、色々あるのに。
もう、それすらもどうでも良くなってしまった。

貴方は一人でいる時間が好きだっていうけど、そしたらその間は僕も一人ぼっちになるじゃないですか。
そこんとこ、どうなってます?
僕にも納得出来る説明を、お待ちしております。

「うわ…恐い寝顔」

パタン、と本を閉じる音。
近付いてくる笑い混じりの優しい声。
それらが耳元で響いた頃、まだ僕は夢の中で貴方を探していた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )こんな二人が、理想なんです。


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