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原石→点穀→電源! 芸人のW眼鏡で年上×年下

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

ナマモノ注意。
原石→点殻→電源!ゲイニソのW眼鏡で年上×年下。

「……何で俺を呼ぶよι」

「だって、こんなマキ放り出す訳にもいかないじゃない」

もうすぐ日付の変わる時間。
ユウタからのお呼び出しで彼の家に行ってみれば、ベロベロに酔ったマキがいた。

「泊めてやればいいだろがよ」

「今日は彼女が来るの」

いたずらっぽい顔と共に、ユウタはマキと荷物を放り出してきた。

「じゃ、あとはかっちゃんよろしく~」

散々飲ませておいて無責任なもんだと思ったが、うーとかあーとか声をあげる以外動こうとしないマキに肩を貸し、下に止めたバイクまで行った。

「いいか?今から帰るから、しっかりつかまってろよ?」

「はぁーい」

聞いてるんだか聞いてないんだか。
どっちみちアルコールの回りきった頭、俺の言葉など理解してないに違いない。

「まったく……下戸なクセによくここまで飲んだもんだ」

「へへへ~」

「へへへじゃないよ!!」

夜風が冷たい。
自分が巻いていたマフラーは、マキが風邪を引かないように貸してやった。
さすがに手袋は前の方が寒いから俺がしてるけど。

「マキ、コンビニ寄るかー?」

「寄んないー。かっちゃんち行くー」

赤信号で止まる。
住宅街に近いこの場所は、静かで灯りも少ない。

「かっちゃんさー……」

「何よ?」

「かっちゃんはー…俺のこと好き…?」

いきなりのことに、思わずハンドルに頭をぶつけてしまった。
信号はまだ変わらない。

「俺は…年下だし、頭も悪いけど…かっちゃんが好き」

「……マキ、帰ったら即寝なさい」

「本気で言ってるよ!!」

マキの頬と密着している背中が、ビリビリと振動するのが分かった。
信号は変わったが、そのまま発進させる気になれなかった。

マキの頬と密着している背中が、ビリビリと振動するのが分かった。
信号は変わったが、そのまま発進させる気になれなかった。

「……マキ」

「ユウタにね、相談してたの。『どうしたらいいと思う?』って」

「それで俺が迎えに呼ばれたのか」

「そう。でも、かっちゃんはこんな俺、気持ち悪いよね」

歩行者用信号が点滅している。
静かな場所に、バイクのエンジン音だけが嫌に響く。

俺は、エンジンを止めた。

「……なんだ、一方通行だと思ってた」

「え?」

「同じ気持ちだってこと」

振り向いたら、マキが目を白黒させてる。
そりゃそうだ。
こんなベロベロになるまで飲まなきゃやってられない程悩んだことが、あっさりと解決したんだから。

「……酔い、ぶっとんじゃったよ」

「それはよかった」

顔を見合わせてクスクス笑い、軽く口付けた。

[END]

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・;)イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ドレダケノヒトガ ワカッテクレルンダロウネ


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