君のぬくもり
更新日: 2011-04-30 (土) 10:10:50
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右も左も上も下も、真っ白。
どこからが床でどこからが壁なのか、それとも床も壁もないのか。
考えていると言い様の無い恐怖が襲ってきて、矢部はおもむろに歩き出した。
いきなり足を踏み外してまっさかさまに落ちていく、というシーンが頭に浮かんだが、なるべく考えないようにしてゆっくりと歩を進める。
やがて、誰かが倒れているのが見えた。
自然と駆け足になる。近付く。よく、見知った顔だった。
「丘邑さん…」
小さな身体が仰向けに横たわっているのを見て、理解した。
死んでる。死んでるんや、この人。
膝をついて、まるで眠っているような丘邑の頬に手を寄せる。
冷たかった。
熱さとか、冷たさとか、この場所には存在しないはずなのに、何故か。
触れた所からじんと痺れて、冷えた。
しかし、谷辺は手を離さず体温を感じない頬を撫で続けた。
目の前で相方が死んでいるのに、悲しいとか寂しいとか何も思えなかった。思わなかった。
ただ、酷く胸が苦しかった。それだけだ。
「谷辺」
少しずつ意識が覚醒していく中、名前を呼ばれた。
ぎこちなく身体を捻ると同時に痛みを感じて、口からは低い唸り声が漏れる。
ゆっくり目を開けると、映ったのは見慣れた天井に目立つ幾つかのシミ。
あるテ.レ.ビ局の楽屋だった。
どうやら、椅子に座ったままうたた寝をしていたらしい。
コキコキ鳴る首を動かしながら周りを見ると、丘邑が座って雑誌を読んでいた。
「…それ、俺のやぞ」
「あ、起きたんか」
寝起きの相方にちら、と目を向けると、即座に手元のファッション雑誌を閉じて脇に避ける。
いろいろと言いたい事はあるが、とりあえず今一番気になることを聞いた。
「何で俺の楽屋におるん?」
「打ち合わせの時間になっても来んから見に来たんや」
気だるい身体を動かして時計を見ると、確かに時間は過ぎている。
「ふーん…」
「見に来たら来たらで呑気に寝とるし…おい谷辺」
立ち上がると背の低い丘邑でも椅子に座っている谷辺より目線が高くなる。
少し優越感に浸りながら、丘邑は続けた。
「起きたんならはよ行くで。時間押しとるんや」
「ふぁーい」
欠伸交じりの返事に丘邑は眉を寄せたが、気にせず谷辺は立ち上がろうとした。
横たわる、小さなカラダ。
白い空間に、生気のない白い肌。
冷たい頬。冷たい自分の、手。
上げ掛けた腰を再び落とした谷辺を丘邑が不思議そうに見る。
しかし、谷辺は微動だにせず、口を開こうともしない。
丘邑はこのまま放って行くことも考えたが、また来なかったら面倒なので、とりあえず呼んでみることにした。
「…谷辺?」
「…………」
「…どないした?」
「…………」
やはり答えない。
頭を垂れる谷辺を見ながら、丘邑は途方に暮れた。
何秒、いや何分経っただろうか。
谷辺がようやく口を開いた。
「……ゆ、め…」
「…夢?」
「夢を、見たんや…」
何のこっちゃ。丘邑は首を傾げた。
しかし、尋常ではない谷辺の様子から、どんな夢だったかは大体想像がついた。
「どんな?」
「…丘邑さんが…死ぬ夢…」
アホか。
聞いて丘邑は即座に思った。
溜め息を吐いて呆れながら谷辺を見る。
その瞬間、口にするはずだった皮肉や文句はどこかへ行ってしまった。
「…おま…何…何、泣いとんねん…」
顔を伏せるわけでもなく、嗚咽を漏らすわけでもなく。
ただ静かに、谷辺は泣いていた。
いきなり涙を見せた相方に丘邑は動揺を隠せない。
「だ、大体俺が死ぬ夢なんて前にも見たんやろ?」
何で今更やねん、と丘邑が谷辺に歩み寄る。
確かに丘邑が死ぬ夢はこれで二回目だった。
一回目はいろいろな所で笑い話にして済ませた。
でも。
丘邑が目の前で死んでいるのを見るのは、初めてだった。
「…冷たいんや」
「は?」
「丘邑さんの頬、触っても撫でても冷たかった」
撫でたんか…と丘邑は無意識に自分の頬に手を当てる。
「何か、丘邑さん妙に白いし、あのまま周りに溶けていきそうやった。
起きてすぐ、夢って気ぃついたけど、あんなこといつ起こるかわからんやん…!
そう思うと怖なって」
「…アホやな」
丘邑はその一言で言葉を遮ると、顔を向けない谷辺を見下ろしながら、さらに追い討ちをかけた。
「何言いよんねん。人間いつかは死ぬんやから、今からビクビクしてもしゃーないやろ」
人の心配より自分の心配せんかい。
言いながら谷辺の目の前で膝を屈め、力なく垂れている腕を取る。
二人の視線が重なった。
「…冷たいか?」
自分の手のひらから伝わる、温もり。
谷辺が首を横に振ると、丘邑は自分の頬に当てていた谷辺の腕を放して、今度はゆっくりと抱き締めた。
「…俺はここにおるから。どこにも行かんから」
体を伝って響く声。
体中から感じる、ぬくもり。
それをもっと確かめたくて、谷辺からも腕を回した。
初めて見る丘邑に戸惑ってはいたが、それよりももっと大事なものがそこにはあった。
「…あったかい」
「…そか」
ぶっきらぼうな丘邑の返事を聞いて、谷辺は思わずにやけた。
丘邑はどんな顔をしているのだろう、と。
考えているとまた涙が出てきて、それでも笑い続けた。
あぁ、あったかい。生きとるんや、この人…。
「そういえば、こうやって丘邑さんに上から抱き締められるのって初めてや」
「…ちっこくて悪かったな」
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ カップリングじゃなくて正直スマンカッタ
| | | | ピッ (・∀・ )
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視点がコロコロ変わって読みにくくてスマソ。
他にも二本の小説をハケーンした。また流すかもしれない。
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