野球 弾丸ライナー×『2×4』
更新日: 2011-04-30 (土) 10:10:22
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )74ガ オオクリシマース!
ナマモノ注意。
里予王求 弾丸ライナー×『2×4』
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1番好きなことを職業に選んだのだから、文句は言えない。
続けたくても続けられない人が大勢いるのだから、俺は『選ばれた者』に相応しい働きをしなければならない。
が、理不尽なこの状況は何だろう。
続ける理由を見失うくらい、やるせない日々に苛立つ。
「ナイスホームラン!」
満面の笑みを携えてベンチに帰ってくるアイツ。
ハイタッチで出迎えるチームメイト。
そして、輪から外れた俺。
「最近、調子いいな。この調子で頑張ってくれよ」
「はいっ!」
監督やコーチの言葉にも、威勢良く返事するアイツ。
誰からも好かれる、人懐っこいヤツだ。
俺は、同じ番号を背負っていた人にさえ疎まれる存在。
ついつい考えが卑屈になって、余計誰も寄りつかなくなる。
(それでいいんだ。俺は、どうせ孤独だから)
「あれ、なんで誉めてくれないんですか?今のホームラン、見てたでしょ?」
「はぁ?」
年相応に見えない顔のクセに、子供のような目で俺を見るアイツ。
思わず、マヌケな顔になってしまったことだろう。
「お前、誉められたくてホームラン打つ訳?」
「エライ人より、あなたに誉められる方が嬉しいんですよ」
何で俺だよ。
俺には何の権限もないし、ましてや疎まれる存在なのに。
「お前、相当バカだな」
「はい、すっごいバカです。ライナー打つしか能がありませんから」
にこにこと笑いかけてくるアホヅラに、もう返す言葉は見つからない。
けれど、何となく癒される感覚がある。
俺がこの仕事を続ける理由
それは、こいつと一緒に仕事をするためなのかもしれない。
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□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・;)74デシタ!
そういう季節なので、最強ツンデレで書いてみました。
悪少年も近いうちに書きます。
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