マーク×デューク
更新日: 2011-04-30 (土) 10:09:57
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| 波を捕まえる(要英訳)のマ/ー/ク×デ/ュ/ー/クだってさ
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 坂/口/憲/二×竹/中/直/人って有?w
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドウカンガエテモナシダロ
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アンタがサーフィンの大会で優勝した興奮もそのままに雪崩れ込んだ祝賀会。
友人が全国的に有名な大会で優勝した事もあって、皆喜びからベロンベロンに酔っ払っている。
ふとアンタに視線を移せば、下っ端のガキの身体にリーシュコードを巻き付けて、亀甲縛りにしていた。
阿呆だ。顔中に笑みが広がるのが判る。
「デュークさん、ご家族からお電話が……」
「ほいほーい?」
モンローウォークで歩む後姿に、周りから笑い声が漏れた。他の参加者の話で皆の意識は
そちらに向いたが、何故か俺だけは目を逸らせずにいた。
電話を取り次いだ数分後、雰囲気が急に暗くなったのは気のせいだろうか。
今にも死にそうな顔で戻ってきたアンタに後輩が一言。
「顔真っ青っスよ? 大丈夫っスかぁ?」
「――あ、あぁ。スマン、少し出てくる……続けてくれ……」
いつになく暗い口調、そしていつになくフラつく足取りで店外へと向かう。
独り浜辺にでも行くつもりなのだろう。
そんな態度を訝しみ、電話を取り次いだ店員を問いただす。剣幕に圧され、渋々語られる話に
俺でさえ目の前が真っ白になった。彼の愛する子供が原因不明の病で急死したというのだ。
ずっと望んでいたサーフィンの大会での優勝、そして子供の死。
大きな音を立てて彼が歩む道を追いかける。不思議がる悪友の声も気にならない。
バーを出た途端、海が五感を存分に刺激する。いつになく穏やかな波の音、鼻につく潮の香り。
人間なんか、海に比べたらちっぽけなモンだと耳にタコが出来るほど聞いたが…今は論外だ。
大切なものを失ったアンタが、どんな想いでいるかなど想像も出来なかったが、どうしても
追わずにはいられなかった。要するに衝動ってヤツだろう。
「…デュークさん」
「…ああ、マークか。どうした…?」
砂浜に膝を立てて座る背中に声をかけた。瞬時に振り向く頬を月明かりの中凝視する。
そこに涙の筋ははない。
「………」
「………」
互いに無言のまま膝を抱える。
何千年、何万年と続いてきた地球の鼓動を前にして、眠気が起こる前に口を開いた。
「止めるんですか? サーフィン」
「…聞いたのか」
咎められはしなかったが、アンタは視線を漆黒の海から、満天の星空へと移す。
つられる様に空を眺める。こんなにじっくり星を眺めたのはどの位ぶりだろうか。
「人ってのはなぁ、海に比べりゃあちっぽけなモンだ。いつも俺は言っているだろう。
だがその意味が今日になってようやく知るたぁ…サーファー失格だよ。
だから、趣味でやることはあっても俺はこれ以上サーフィンを生業には出来ない…」
ぽつりぽつり静かに語られる決意。そこに俺が入り込む隙間はない。
だが、聞いてるこっちが悲しくなるほどに。アンタの声は震えていた。
沈黙の中、何の音も立てずに泣いているのだろうか。その横顔は雲が月を隠して見れない。
「俺はずっとデュークさんにはサーファーを続けて欲しい。でも止めることは出来ません。
だから……今だけ泣いてもいいですよ」
店を出てからずっと考えていた言葉とは、間逆のそればかりが口をついてくる。
しかも自分のものかと疑いたくなるような甘く低い声だ。
自慢じゃないが、恋人にもこんな声を出した事は一度たりともない。海の神様に誓ってもいい。
理解不能な出来事ばかりで半ば自己嫌悪に陥り、両腕で頭を抱えたその時。
藍色のTシャツの背中に暖かい何かが触れ、ゆっくりと上下している。
俺はその凹凸がアンタの顔だと気付くのにかなりの時間を要した。
「……すまんが、今だけ貸してくれ……。それと、俺が言うまで黙ってろ」
声は出なかったが、頷いたその仕草で理解したのだろう。じわりシミを作ると共に笑った気配がする。
女と付き合ってあれだけ嫌だった、涙で服を濡らされる事も。そこからダイレクトに感じる呼吸も。
アンタなら不思議と嫌じゃなかった。
ゆっくりと目を閉じる。2人を包むのは互いの呼吸と寄せては返す波の音。
静かな、夜だった。
どれだけ時間が過ぎただろうか。
少しうとうとしかけた頃に温もりが離れ、咄嗟に口元を拭いながら辺りを見渡す。
すると目の前に、日焼けしたニヤけ顔と潮焼けした髪のアップ。慌てて飛びのく。
「……何なんすか!」
「寝るコは育つっつーけどお前サンは育ち過ぎだろ。それはそうと、あ・り・が・と・よ」
まるでボールでも握ったような手を、言葉の数だけ下に下ろしていく癖をそのままに、礼を告げられた。
改めて正面を見れば長い付き合いで初めて見る、茶化す事など一切無い笑顔。
正直、嬉しかった。が、憶えるくすぐったさはポーカーフェイスで隠しておいた。悔しいから。
「…どういたしまして。ってかそろそろ戻ります? 流石に怪しいって思われますよ」
「お前さんなら大歓迎だぜ~?」
「俺は勘弁です」
アンタは奥さんと別れサーファーを辞めても約束は守られ、そしてあの夏がやってくる。
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| | | | 萌えた勢いで書き散らしたんだとさw
| | □ STOP. | |
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