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竜×神官

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 | __________  |    日曜朝の剖検否定的シンジケートの
 | |                | |      竜×神官らしいよ
 | | |> PLAY.      | |
 | |                | |           ∧_∧ ヒトリデコソーリミルヨ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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今週の放送に禿萌えたのでこっそり投下させてもらいます。

烏帽子を被った人形を片手に轟度無文明の大神官、我邪は邪竜一族の長竜オーンにそれを翳し言った。
「人形は二体で意味を持つ。剖検黄色を呼び出して波衣文の人形を奪うのだ」
「ふむ、それが一番だな」
一つ肯くと竜オーンは当然といった表情で手を差し出した。
「携帯貸せ。呼び出そうにも我のは家に忘れてきた」
差し出された手を暫く眺めていたが我邪は不思議そうに首を傾げた。
「『けいたい』とな?それはプレシャスか何かか?」
この時代に生きる人にとってはあんまりにあんまりな台詞に、一同はものの見事に凍り付いた。

「我邪ー!?本気で言っているのかー!?知らないの携帯つーか携帯電話!!」
詰め寄る竜オーンをうっとおしそうに追いはらい我邪は知らんと返す。
「だから新しいプレシャスか、と聞いているだろう」
さっさと教えろと真顔で聞く我邪に竜オーンはカ一スを呼び寄せ小声で問う。
(え、何、マジあれ?知らないの?)
(そーなんすよ、言っても聞かないし覚えないし、持とうともしないんです)
(うっわ悲惨。剖検ジャーへの連絡はどうしている?)
(だから俺ら下っ端がメルアド交換してやってるんです。もーメール一つにはらはらドキドキですよ!)
(あー目上の人へのメールって緊張するからな)
分かる分かるとカ一スの背中を叩き竜オーンは我邪に向き直った。
「何をこそこそ話しているのだ」
「いかにお前が馬鹿かをお前の部下とみっちりと」
「何ぃ!?」
お前ら後で教育的指導だとカ一スに怒鳴った我邪に、竜オーンはやれやれと肩を竦めた。

「仕方ない、そんな時代から取り残されたお前に我から携帯をプレゼントしてやろう」
ぱちんと指を鳴らすと邪竜達が綺麗にラッピングされた箱を掲げ持って来た。
ご丁寧に花とリボンまで付いたピンク基調の箱を目の前に差し出され我邪はそれを嫌そうに指先でつつく。
「さぁ開けてみろ。さぁさぁ」
竜オーンに急かされ渋々といった具合に我邪は無造作にラッピングを引き剥がしていく。
「あー!我邪!それ包むの結構時間かかったのに!そのように無茶苦茶に剥がすとは!鬼か!」
「五月蝿い。こんな気持ち悪い包装捨ててしまえ」
騒ぐ竜オーンを無視して原型を留めないぐらいにびりびりに破く。
箱を開けるとこれまたピンクの可愛い携帯電話が出て来た。
折りたたみ式のそれを訝しげに眺める我邪に竜オーンは得意げに喋り出す。
「どうだ我邪!それが携帯だ!ちなみに我のと色違いだ!」
凄いだろうと胸を反らす竜オーンの後ろで邪竜とカ一スがぼそぼそと突っ込みをいれる。
(つーかなんであの人いきなり携帯なんか持って来てんの?準備万端過ぎじゃね?)
(前々から渡そうとしてたんだけど機会無くてさぁ。俺ら毎日持ち歩かされてたんだよ)
(そうそう、しかもあのラッピング自分でやったんだぜ……本気頭痛いよ)
(うわー痛い!痛い!頭悪すぎ!)
(……あの人も馬鹿だよなぁ。うちのもボケてるけど)
(お互い苦労するなぁ……)
(アホな上司がいるとねー。オー人事オー人事って感じで)
((あっはっはっはっは))
「聞こえているぞー!」
竜オーンは談笑している邪竜とカ一スに後ろから飛び蹴りを食らわせる。
隅でぼこぼこにされている部下は気にせず、我邪はじっくりと携帯を見つめて尋ねた。
「陛下」
「貴様らいい度胸だいいだろう再就職させてやるあの世でなー!!……って何だ我邪?」
「使い方が分からん」
いたって真面目な我邪に竜オーンは頭を抱えた。

「……まぁとりあえず開けてみろ」
「普通に開くのか。開いたら爆発とかしないだろうな」
「するか!」
我邪はおずおずと携帯を開けた。爆発しないかどうか十分に待ってから中を覗き込む。
慎重だなと笑う竜オーンに黙れと唸って携帯を差し出した。
「……で、どれが自爆スイッチ?」
「あるかそんな機能ー!」
「じゃあこの無意味にあるボタンは何だ」
「無意味とか言うな!それで番号打ったりメール打ったりするのだ」
「めーる?番号?」
頭の上にはてなマークが飛び交う我邪。しかし竜オーンは構わず話を進めていく。
「アドレス登録はだいたいしてある。勿論我のアドレスが一番先だ!剖検と暗闇のも入れておいてやったから感謝しろ」
「あどれす?」
「あ、メール送るならまず自分の写真撮って送れ。待ち受けに使いたい」
「写真?」
「そうだお前の待ち受けは我にしろ。いいポーズのやつを送ってやるから」
「待ち受け……」
「あと着信音は剖検からは当然主題歌で、暗闇からは……あーダー●ベイ●ーのテーマにでもしろ。
 我からは声録音してやるからそれ使え」
「…………」
「ゲームも良いサイトを教えてやろう。後剖検の公式はブクマ必須な。常識として。
 ついでに我のブログサイトもブクマしろ。我とお前の愛欲の日々が赤裸々に公開中だ喜べ」
最初は大人しく話を聞いていたが、まったく内容が分からない為に我邪の顔がどんどんと凶悪になっていく。
危険を感じたのか邪竜達やカ一ス達は徐々に離れていくが、今だ話を続ける竜オーンはそれに気付かない。
「暴打フォンはいいぞー。何せキャッチフレーズが『世界で使えて自宅が圏外』だからな。
 このありえなさ感がなんとも言えずに楽しい。うん。英雄や何処もに押されているがはやり暴打が……」
「陛下」
「何だ?」
話を途中で遮られ不愉快そうに振り向いた竜オーンの顔に。
「私に最近の機械が分かるかー!!」
渾身の力で投げつけられた携帯がめり込んだ。

後日、剖検ジャーやら暗闇組織の面々に「これからよろしく」とだけ書いたメールが届いたとか、竜オーンが携帯を眺めて
相好を崩していたとか、説明書片手に奮闘する我邪の姿が見られたとか。

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 | |                | |    別人にも程があるでしょ・・・
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喋り方と一人称が分からないのに勢いで書いてしまいました…可愛すぎだよ神官様。
お目汚し失礼しました!


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