遊戯
更新日: 2011-04-30 (土) 09:02:52
| これ、誰と誰か分かるのか心配だモナー
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 分からない人はごめんね!
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ エ、ドユコト?
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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「ご結婚、おめでとうございます。」
番組収録後、とある局内の廊下。
そこにはもうお馴染みとなった作業着姿の彼と、そして深々と頭を下げる短髪のヒゲ男の姿があった。
声に気付いた男はマネージャーと話を打ち切り、足を止めた。
マネージャーに先に行くように、と伝え改めて振り返る。
「ありがとうなー。なんや、照れくさいなあ」
作業着の彼は本当に照れくさそうに頭を掻きながら、あははと笑う。
「正直、驚きました。いやその、突然だったので。」
「せやな。ごめんな、もっと早くに報告したかってんけど。なにせアレがあったもんで」
「いえ、仕方ありませんよ。それは十分に理解しているつもりです。」
彼は、僕とは違う世界に住む人である。
関わりはあるものの、僕と彼は全く別世界の人間なのだ。
僕はそれをよく知っていたし、理解していた。
出会ってからもう、2年くらいになるだろうか。
仕事上で僕は彼のパートナーとなり、幾度となく色んな壁を乗り越えてきた。
彼が、僕の名を呼ぶ。僕はそれに答える。そして僕らは一緒に壁に立ち向かう。
彼には正式なパートナーがいる。
その人は彼と同じ世界の人で、いつも隣にいる人。
でも、一緒に壁に立ち向かう時はそんなことは関係ないと思っていた。
その時だけは、その時間だけは間違いなく僕は彼のパートナーであると信じていた。
この僕だけはそれを信じて今までやってきたのだ。
ところが、ある日の収録時、
「あっちはもう10年くらい一緒に仕事してるけど、こっちはせいぜい2年くらい。」
彼がスタッフの前でそう漏らした時に、寂しさを感じずにはいられなかった。
何故寂しかったのかは、よく分からない。未だに理解しがたい感情だった。
「・・・した?なあ、どうしたんや?」
彼の声で我に帰る。どうやらぼーっとしていたらしい。
「す、すみません。なんでもありません、それでは失礼します」
また深々と頭を上げ、頭を上げようとしたその時だった。
さっき考えていた感情について、まるで反芻するように色んな考えが頭をよぎった。
色んな考えが浮かんでは消え、浮かんでは消えていく中で、何故か最後に悔しさが残った。
『悔しい。』という感情に支配された瞬間、ツンと鼻の奥が痛くなった。
すぅっと、頬を伝う水。これは・・・涙?
僕は泣いていた。悔しくて、泣いていた。でも、何故悔しいかは分からない。
ただ今は、こんな姿を彼に見せるわけには行かない。
顔を上げきらずに踵を返し、その場を離れようとした瞬間、強く手首をつかまれた。
「待ちぃや、どないしたんや?」
心配からか、顔を覗き見ようとする彼。
僕は顔を背け、首を一生懸命ふる。
どうしたのか、自分でも良く分からないのだ。説明出来るわけがない。
必死に顔を背けていたが、最後には両手で顔を挟まれグイっと持ち上げられた。
彼の心配そうな顔が目の前にあった。
「うわ、なんで泣いてんねん!」
驚いて声を上げてしまう彼、慌てているのか何度か周りを見渡した。人目を確認しているのだろうか?
「まあええわ、とりあえずこっちへ行こう。」
顔から手が離れたと思ったら、ぐいっと手を引かれた。
迷子になった子供のように手を引かれたまま、どこかの部屋に入る。
ドアがパタン、と閉まると同時にカシャンと鍵が閉まる音がした。
入った部屋はとても薄暗い。今は微かにカーテンの隙間から日が漏れているのだが
時刻はもう夕刻過ぎ。もう暫くすれば真っ暗になってしまうだろう。
だが電気をつける様子はなく、何をしているのかは分からないがガチャガチャと物音だけが聞こえる。
よく目を凝らして見ると、なんといつも僕等が仕事で使っている部屋だった。
いつもは数人のスタッフと一緒なので、ここで二人きりになるのは初めてだ。
暫くすると彼は、椅子を二つ用意してくれた。
彼はその一つに座り、もう一つの椅子をポンポンと叩いた。
「大丈夫か?いったいどないしてん?話しやったら聞くで?」
誘導されるがまま、椅子に座る。よく見ると僕の体が少し震えている。
彼との距離は、1mもない。対面する様な状態で今座っている。
「ん・・・まだ泣いてるんか?」
彼の手が、僕の頬に触れた。その瞬間。
僕の中でプチンと何かが弾け飛んだ。
ガシャン!ガタガタ!どさっ
自分でも何がなんだかよく分からない。
気がつくと、彼の手を引き彼を抱きしめその反動で床に倒れてしまったようだ。
肩を軽く打ったようだ。いやしかし、今はそんなことは重要ではない。
今まさに、腕の中に彼がいるのだ。
ドクンドクンとなる心臓の音が彼にも聞こえるんじゃないか、というくらい大きい。
「ちょ、どないしてん。おいおいおい」
離れて起き上がろうとする彼を、僕は離さない。
答えが出そうだった。僕が何故涙を流すのか、悔しくなるのか。その答えが。
でも、口に出したら全てが壊れてしまう気がした。
この関係も、この想いも。
「・・・好きなんか?俺が」
彼が、そう静かに呟いた。
その声はこの薄暗い部屋のせいか妙にはっきりとしていて、すぐに僕に溶け込んでいった。
そう。僕は彼が好きだったのだ。
彼が、誰かのものになるのが寂しかったのだ。
だから涙が出た。自分ではどうしようも出来ないから、悔しかった。
やっと、彼の隣にも慣れて、名前を呼んでもらえたのに。やっと近づけたと思ったのに。
そんなことを思っているとまた涙が出てきた。
喉の奥が熱い。声が出なかったので、答える代わりにうんうんと何度も力強く頷いた。
「そうか・・・全然、きづかへんかった。」
「ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
搾り出すように、掠れた声で何度も繰り返した。
僕は彼を抱きしめながら、また涙を流していた。
そっと、僕の頭に手が触れた。
子供を慰めるように、優しく頭を撫でている彼。
恥ずかしいのに、嬉しい。そして自然と落ち着いてきた。
「泣かんでええ、泣かんでええ。大丈夫や。どうや、起き上がれるか?」
まだ濡れた頬を自分で拭い、何度か頷く。
床に座り込んだまま身体を起こし、彼とまた向かい合う。
暗くて表情が分からない。笑っているのか、それとも・・・。
次の瞬間。
カーテンから漏れる日の光が、彼の顔をうっすらと映す。
その表情は、・・・なんといえばいいのだろう?まるで・・・
「なぁ」
彼はずいっと、僕の目の前まで顔を寄せた。
肩に手を置き、耳元に口を寄せた。
そして、耳元で優しく囁く。
「俺と、こんなことしたかったん・・・?」
彼の手が、僕のモノを捕らえた。
「!」
声が出ない。顔がかーっと熱くなる。
彼の顔はまるで、小悪魔のようだった。にこりと笑うその顔はいつもの彼の表情ではない。
「大きくなってるやんか、ここ。俺とすること考えながらいつもしてるん?」
カチャカチャとベルトを外す音が部屋に響く。
突然の出来事なのに、彼に触られているからかますますモノが硬くなるのを感じる。
彼は何をしているんだ?いや何をするつもりなんだ?
自分ひとり混乱している中、突然の開放感。
そしてモノの先に触れる水気を帯びた生暖かい感触。その瞬間背筋にビリビリと電撃が走る。
「あああああああ!!!!!!!」
彼が、僕のモノを咥えていた。
僕が見ているのを気付き、いつもの表情でにっこりと笑った。
彼が僕のモノを咥えながら、あのいつもの笑顔。その違和感が背筋をゾクゾクとされる。
くちゅ・・・くちゅ・・・と生々しい音が部屋に響く中、僕は声を抑えられない。
「あっ・・・う・・・はぁっ・・・!」
舌が先を捉え、何度も繰り返し摩擦させている。
そして柔らかい唇で何度も何度も上下にしごかれる。くちゅくちゅ・・・という音も段々激しくなる。
「ああああっ・・・!もう、もう・・・!」
数分も立っていないのに僕はもう限界に達しようとしていた。
上手過ぎる。もう、絶頂はすぐそこまで来ていた。
が、その時、急に快感から解放された。
彼は顔をあげ、口元を拭きながら言った。
「どうしたん?残念そうな顔して」
嬉しそうだった。僕はまだ呼吸が整わなず、はぁはぁと息を漏らした。
「ええな、その表情。その表情をな、もっとよく見たかってん」
そういうと、自らの唾液で手を濡らし再び僕のモノに触れた。
その仕草がいやらしくて、ますますモノが硬くなる。
さっきとはまた違う感触。
これ以上にないほど硬くなったモノの先を、優しくねっとりとした指先が覆う。
そして彼は、僕の顔をじぃっと見ていた。耳元で、囁く。
「あんまり声出したら、誰かに気がつかれるで?」
優しい物言いなのに、僕のモノをしごく手は激しい。
先を重点的に何度も上下にしごかれ、僕の先からは透明な液体がだらだらと溢れている。
彼の唾液と、僕の液体が混ざり合ってくちゅくちゅといやらしい音を立てる。
「気持ちいいん?なあ、・・・ぅじまっ。」
「はっ・・・はぁっ・・・い・・・ああっ・・・!」
彼の顔を見ながら思った。さっき、表情が違うといったが何が違うのかわかった。
目だ。表情が違うんじゃない、目が違うのだ。
そんなことが頭に浮かんだが、快感の波に消し去られてしまう。
強く、激しく、そして時に優しく。僕のモノが弄ばれている。
もう限界だ、もう、我慢できそうにない。
「・・・のさんっ!僕、もう、もう・・・!」
「ええで、イって。俺の眼を見ながらイって」
「ああっ・・・う・・・ああああああ!!!!」
絶頂。一生激しさを増す手の動きに耐えられなくなり、白濁の液体が彼の手に放たれる。
長い長い時間、僕は自らの欲望を彼の手に放った。
はぁはぁ、と僕の吐息だけが部屋に響く。
日が落ち始めたのか、部屋の中はほぼ真っ暗になっていた。
目が慣れているからか、彼の表情はまだはっきりと分かる。
見つめられていた。自分がしたことが急に恥ずかしくなった。
「ご、ごめんなさい。こんな・・・その・・・」
「謝らんでええんや、これは俺が気持ちを気付いてやれんかったお詫びやから」
すると、手に残る白濁をぺろっと舐め笑った。
さてと、そろそろ次の現場へいかんとな」
すっと立ち上がった彼はドアの方へ向かっていった。
僕はその後姿をただぼーっと見ていた。
ふと、彼は足を止めて振り返った。
「次の収録、いつやったっけか?」
その声に慌ててスケジュール表を確認する。
「ら、来週の木曜日です。」
「わかった。じゃあ、またな。お疲れさん。」
何事もなかったように、そういってドアを開けた。
廊下から漏れる突然の光が眩しくて、僕は目を背ける。
・・・
「じゃあ、またな」
その声に、彼に目を向けるがその時にはもうドアが閉まっていた。
急に静かになった部屋。
さっきまでの出来事が嘘のようだった。
いや、悪い夢でも見ていたんじゃないか?とも思える。
彼の言った言葉が気になった。が、頭がぼおっとして深く考えることが出来ない。
とりあえず今は、仕事に戻る事を優先しよう。考えるのは後だ。
そして彼は、この部屋を後にする。
しかし、まだこの物語は始まったばかりであることを今の彼はまだ知るよしもない。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ イガイトナガカッタスマヌ。
| | | | ピッ (・∀・;) 題名は「遊戯」
| | | | ◇⊂ ) _続きませんw
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