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夜王 修×蓮

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                    |  >>385ホストドラマ習練続き
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|   ネット繋がるの待ってるうちに長くなった
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「しゅ、」
名を呼ぼうとして、止められた。音がしそうな勢いで頭を押しこまれ、舌を噛みそうになる。
その背にまわっていた腕は自然と外れた。
「なにす、」
「どうしたんですか?」
現役No.1の登場だった。
「ちょっとくらっときたんだと。」
「大丈夫ですか、水とか・・・。」
お人好しはこいつもだった。というよりここのところ派閥はあってないようなものだ。
「最近廉さん無理しすぎじゃないですか?」
「誰のせいだ、誰の。」
廉は毒づき秀から離れた。今度はあまりにあっさりだった。亮助は出ていく廉の背中を眼で追った。
視線を戻したとき、秀は何事も無かったかのようにミネラルウォーターを口にしていた。
その裏に動揺を押し殺して。なにを思っている。なにを気にしてる。
ただの気の迷いだ。勘違いだ。

「ねぇ、廉。誰のコト考えてるの?」
赤い唇がそう言ったとき、流石の廉も動揺を隠せなかった。彼女は常連の一人だった。
「よくなかった?」
「ごまかさないの。私のこと全然見てないもの。そういう廉も、好きだけど。」
そう言う表情は、嫉妬というよりむしろ楽しそうだった。
「でも、こういう時くらい目の前の女に構ってよ。」
頭のいい女で助かった、と思うのと同時に、イラついた。今度秀を見たら、絶対ぶん殴ってやろうと心に刻んだ。

が、それは結局、未遂に終わる。

秀が廉を避けているのは誰の目に見ても明らかだった。
二日目から、廉も秀を避けだした。それもあまりに露骨だった。
「またなんかあったんスかね。」菜月が首を横に向ける。
「だろうねぇ。どうよ、亮ちゃん。」謹四郎がそれに倣う。
「そうなんじゃないですか?」亮助は気の無い返事をした。その目は秀を見据えていた。

廉は秀を避けながらも、常に彼を気にしていた。それは多分秀も同じだった。
次に会った時にどういう態度に出るかに、これから先がかかっていたからだ。
だから正確に言えば避けていたというよりは、遠ざけていたと言ったほうが正しい。
答えが出る前に、それも第三者とともに鉢合わせしては困るのだ。
なにも無かったことにして自然に振舞うか、無視するか、どういうつもりだと問い詰めるのか。
どれも上手くいかない気がした。
それでもいつまでも逃げ回っているわけにはいかない。
奪還劇の影響もあってか、あの一件以来、二人はセットで呼ばれ、同じテーブルにつくことが多かった。
今はたまたまそれを逃れていたが時間の問題だ。
夜が終わりロッカーへ向かおうとしたとき、廉は秀がトイレに向かうのを目の端に見つけた。チャンス。
まだどうするかは決めていなかったが、多分今後自然に二人きりになれる可能性は皆無に近い。
さっさと終わらせたかった。これ以上揺さぶられているのは、何より癪に障った。
けれど、そこにいたのは、秀だけではなかった。

亮助が、いた。
秀の唇を、奪って。

驚いたまま硬直していた秀は廉に気づいて更に目を見開いた。
対して廉は、驚くほど冷静な自分に気づいていた。身体の回りで、温度が下がっていく気がする。
亮助はそれをちらりと見ると、何も言わずに出て言った。
「ああ、そういうこと。」
どういうことだ、とは返せなかった。なにかに亀裂が走ったのがはっきりとわかった。
「別にどうでもいいけど、まわりを巻き込むな。くだらない。」
廉は椅子に座ると、がん、と机を蹴るように足を置き、咥えた煙草に火をつけた。
空気は険悪という以外のなにものでもない重さだった。実際その日は雨が降っていて、湿気で重かった。
紫煙が場を満たすほどの沈黙の後、秀が口を開いた。
「ああ、そうだ。」うつむいていた秀は顔を上げた。真っすぐに廉を見据える。
「嘘だよ。」
「嘘だ。」
もう終わりにしよう、という顔だった。怪訝そうに廉は秀の顔を見た。
「お前を連れ帰ったのは本当は俺じゃない。誠也だ。」
雨の音が大きくなった気がした。

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 | |                | |           ∧_∧ 上手くもねーのに引きなんて使ってんじゃねーよ
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今更ながらと思いつつできるだけ早く続き書きますorz
そして更に今更だけど一応設定は最終回後。


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