Top/15-607

ノエイン イサミ×ユウ

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  アニメ「ノエイン」からイサミ×ユウ
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  話の都合上ちょこっと男女ネタがあるよ
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ アリガチナネタ…
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
※知らない人向け歪んだキャラ紹介(正しい紹介→www.noein.jp/about/chara.html)
 後藤ユウ(消6):本編ヒロインで、無意識に嗜虐心を煽るのが上手いツンデレM。
 ただし本編後半になるまでデレ姿を見せるのはイサミとバロン(ハルカのペットの犬)のみ。
 (一人称は「僕」と「俺」の両方使うけど、イサミとの区別のため「僕」オンリー)
 藤原イサミ(消6):「ありえねぇ」が口癖の、1話から最終話までユウのことが好きすぎる幼馴染。
  ユウのこと以外では鈍感。両親は数年前に事故?で死亡。工校生の兄と年の近い妹がいる。
 上乃木ハルカ(消6):本編主人公にして作中最強の攻。♀なのが惜しい。

また、夢を見てる。
あの夏の日の夢――。

――ウ――――ユ――。
……誰かが、ずっと僕のことを呼んでいる。
――ユ――ウ――――。
……ああ、そうだ、この声は……。

――――――――ユウ。
「ハルカ……?」
ユウは薄く瞼を開き、ぼぅっとしたままベッドの上から部屋の中を見回した。
窓から見える山とハルカの家、サッカーボール、本棚、参考書とノートが開いたままの勉強机。
……やっぱり、ここは自分の部屋だ。
「せっかくハルカの夢を見れたのに……」と呟きながら少し長めの髪を
片手でくしゃくしゃとかき回し、ようやく体を起こす。……が、
「……あれ?」
何かがいつもとは違う。
もう一度部屋を見回しても、昨夜と違うのは部屋の明かりが電光から朝日に代わったぐらいで
おかしい所は……いや、明らかにおかしい箇所がある!
「うっ、うわぁぁぁっっ!?!?」

  ピンポーン……ピンポーン……
チャイムのボタンから指を離し、イサミはドアの前で首をかしげた。
いつもならすぐにユウの母が出てくるのに、今日は一向に出てくる気配がない。
「出かけてんのかな?」
もう一度ボタンを押そうとした時、カチャリとドアの鍵が外れる音がした。
「おっはよーございまーす! ユウいますか?」
「イサミ……悪いけど、今日は帰ってくれないか?」
ドアの隙間から聞こえるユウの声は、暗い。どこまでも暗い。
こういう時のユウを放っておくと、さらにドツボに落ちていくのだ。
「な~に言ってんだよ!? もう朝なんだから明るくいこーぜっ!」
ことさら明るい声を出し、イサミはドアを勢いよく開いた。
「……なんでお前パジャマなんだ? もう9時過ぎてるぞ?」
「ほっといてくれよ……」
何故かパジャマのズボンの上にバスタオルを巻いたユウは、軽く口唇を尖らせた。
母に似たのか、きっちりした性格のユウが9時を過ぎても着替えていないのはかなり珍しい。
それに、バスタオルの謎もある。

「おばさんはどこいったんだ? いくら夏休みったって、
 あのおばさんが9時過ぎまで寝かせてくれるなんてありえねーし」
「……母さんは、父さんに着替えを届けに行ってる。一緒に行こうって言われたけど断った」
「おじさん、仕事忙しくてあんま帰れてないんだっけ?
 そんじゃ久しぶりの夫婦水入らずってやつか。いいことしたじゃん!」
「…………れないし……」
「ん?」
俯くユウの口元に耳を寄せる。
「……僕、病気かもしれないし……」
「ありえねぇ! 何だよそれ!? どっか痛いのか!?」
肩を掴んでガクガク揺さぶっても、ユウはただ揺らされるままになっている。
「今イサミに掴まれてる肩が痛い……」
「冗談言えるならまだ大丈夫! 病気ってどんな症状なんだ?
 俺でよければ相談に乗るぞ!!」
肩を掴む手の暖かさと力強さに、ユウはようやくイサミと目を合わせた。
「……ここだと外の人に話が聞こえ」「んならさっさとお前の部屋に行こーぜ!」
イサミは靴を脱ぎ散らかし、ユウの腕を引いて階段を駆け上った。

ベッドに腰を落ち着け、イサミは目の前に立ち尽くすユウの顔を見上げた。
「で? どんな症状なんだよ。俺じゃわかんねーとは思うけどさ」
「…………」
何故かユウは窓のカーテンを閉め、改めてイサミの前に立った。
そのまま無言で腰に巻いたバスタオルを外す。
「え、ちょっ……」
「こんなの、今までなったことないし……何かの病気なんだよ……」
涙声で体を振るわせるユウを前に、イサミは笑いを堪えるのに全神経を集中させた。
「えっと……なぁ、ユウ。お前、雪恵ちゃんの授業聞いてなかったりする?」
「雪恵先生の? ……時々、後ろの席の誰かさんが邪魔するけど、ちゃんと聞いてるよ」
話が逸れないうちに、その誰かさんは答えのヒントを出してみる。
「じゃぁ、性教育の話もちゃんと聞いてただろ?」
「せっ……!! いっ、いきなり何だよ!? 僕は真剣なんだぞ!」
「な~んだ、ちゃんとは聞いてなかったのか。ま、性教育なんて受験とは関係ねーか」
「話を逸らすなよ! 答えを知ってるならちゃんと言えよっ!」
「あ~っと……」
イサミはポリポリと頭をかき、(もうちょっとからかいたかったな~)と思いながら正解を告げた。
「それ、俗に言う『朝勃ち』ってやつ」
「あさだち?」
怒りで顔を赤くしていたユウの動きが止まる。

「さっき初めてっつったよな。まさかユウが朝勃ちも精通も知らないなんてな~」
「せいつう……」
「まっ、これでお前も一人前の男になったってわけだ! おめっとさん!」
「いちにんまえ………………ッッ!?!?!?」
ようやく復活したユウはさらに顔を赤くして、手にしたバスタオルで前を隠してしゃがみこんだ。
そんな姿に、イサミはさらに追い討ちをかける。
「顔、トマトみたいに真っ赤だぞ。ありえね~!」
「うううるさいうるさいっ!!」
「んで、朝勃ちのきっかけは何の夢だった? やっぱ美人のおねーさま? それとも……」
「うるさいったら!! イサミには関係ないっ!」
イサミはニヤニヤと笑みを浮かべつつ、立ち上がってユウの肩をポンと叩いた。
「分かった。俺は関係ないなら、その後始末、俺がやんなくてもいいよな?」
「あとしまつ?」
再び動きが止まるユウ。
「そ、後始末。いくら夫婦水入らずっつっても、そのうちおばさん帰ってくるだろ?」
「母さんが……」
「大事な一人息子が朝勃ちしてましたーなんて知ったら、おばさん何て言うだろうな~」
「うぅ……」
再び涙目になって俯く姿を見て、イサミは悪戯心をさらにくすぐられるのを自覚する。
が、それを抑えて胸をたたいて見せた。
「だいじょぶ、俺に任せろ!」
ユウは無言のまま、小さく頷いた。

「じゃ、さっそく下脱げ」
ティッシュボックスをユウのすぐ脇に置きながら、イサミは声をかける。
「えぇぇっ!? なっ、なんでだよっ!」
「バッカだな~。おばさんが帰ってくる前に洗濯して乾かさなきゃバレちまうだろ」
「あ、そっか……」
ユウはようやく立ち上がり、イサミに背を向けてズボンに手をかけた……が、
カーテンの、窓の向こうにあるモノを思い出し、固く目を閉じて深呼吸をすると
イサミの側を向いてズボンとブリーフを一気に下ろした。
そして、目をつぶったまま脱ぎ捨てたそれらをイサミに突き出す。
「俺が洗うのかよ。ありえねぇ……」
「イサミが任せろって言ったんだろ」
「はいはい、分かりました。洗濯機勝手に使うからな。
 お前は夢の内容でも思い出してなよ。はっきり覚えてんならその方が早いし」
イサミはわざとらしくため息をつき、洗濯物を片手に部屋を出た。
そのまま勝手知ったる人の家とばかりに風呂場に移動し、素材や色落ちしないことを確認してから
洗濯機にズボンとブリーフ、洗剤を放り込んでスイッチを押す。
「なんで俺、ユウのあんなとこ見て……ありえねぇ……」
洗濯槽に水がたまっていくのを、イサミはぼうっと立ち尽くしながら呟いた。

脱水も終わり、乾燥機のスイッチを入れても、イサミはすぐにユウの部屋には戻らなかった。
いくら親友でも、さすがにオナニーしているところは見られたくないだろうし――以前兄に見つかった時は
散々からかわれた――、もし見てしまったら……。
(……って、何アホなこと考えてんだ!? ありえねぇ!)
頭を振るって妄想を打ち消し、キッチンへ行き水を一杯飲んで一息つく。
テーブルの上にあった新聞を眺めてもう少し時間をつぶす。掛け時計を見上げて、
「……30分はたったし、さすがにもう済んだよなぁ」
と一人ごちると、新聞を丁寧に畳み直し、自身の頬を軽くはたいて気合を入れ
わざと足音を立てながら階段を上った。ユウの部屋に入る前、念のためドアをノックしてみる。
「ユウ? 終わったか?」
「……遅いよ、イサミ……」
「ん?」
キッチンにいる間も玄関や電話には気をつけていたつもりだったが、
まさか裏の勝手口からユウの母が帰ってきたのだろうか。
イサミは恐る恐るドアを開き、中を覗き込む。
「……あ、ありえねぇっ!」

そこには怒りと恥ずかしさで顔を赤くしたユウが、パジャマシャツ1枚のままベッド脇で正座していた。
シャツの裾の具合から、ユウが全く触ってないのは明らかだ。
「後始末、お前がやるって言ったろ?」
目じりに涙を浮かべてイサミをじっと見上げる。
「えっ、えー、っと……」
「任せろ、って言ったろ?」
「あ、ありえねぇっ! お前、マジで知らねーのか!?」
「知るも知らないもないよっ! 授業じゃどうすればいいかまで教えてくれなかったじゃないか!」
「そーじゃなくって、ジョーシキとしてさぁ! ほら、エッチな本読んだりとか……」
「母さんがそんな本買うのも読むのも許してくれるわけないだろ!」
「そりゃそうだけど……」
「なら、ちゃんと責任取って、……方法、ちゃんと教えてくれよ……」
耳まで真っ赤にして俯くユウを前に、イサミは先程まで浮かんでいた妄想をつい思い出してしまう。
……本当に、俺が、ユウのを、触れる?
「…………分かったよ」
「イサミ?」
「俺が責任取る。けど、後で文句言うなよ?」

ドアを静かに閉め、ティッシュボックスを拾って大きく足を広げてベッドに座る。
「ほら、ここに座れよ」
足の間をポンポンと軽く叩いてユウを呼んでみると、背筋をピンと伸ばして座る。
(ユウって強情だけど、一度覚悟を決めると最後までやり通すんだよなぁ……)
「座ったよ。この後はどうするんだ?」
「あ、えっと、そんな気ぃ張らなくていいよ。目ぇ閉じてリラックスリラックス」
「うん、分かった」
顔をちらりと覗き込み、目を閉じたことを確認するとイサミはシャツの上から張り詰めたそれをつつく。
「うわっ!? な、何すんだよっ!?」
ビクンと体を跳ねさせ、慌ててユウは振り返った。
「何って、後始末だよ。こん中にあるヤツを出さなきゃ元に戻らねーの」
「触るなら触るって先に言ってよ!」
「悪ぃ悪ぃ。じゃ、も一度目ぇつぶって、今朝見た夢のこと思い出してみ」
「うん……」
今度はシャツと太股の隙間に手を差し入れ、軽く握ってみる。
やはり体をビクリとさせるが、今度は振り返らなかった。
(……やっぱり、違う……)
サッカー部の合宿に行った時、チームメイトと風呂場で見せ合ったりしたが、
その時は陰毛のあるなしをはやしたてるぐらいで、特に感慨は受けなかった。
以前兄に見つかった際にはプロレスの寝技を何種類もかけられつつ触られたりもしたが、
反撃して握ってみた時はなんだか気持ち悪いとしか思えなかった。
しかし、ユウのモノを見ても、触ってみても、それらとはまるで逆の思いしか湧かないのだ。
(ありえねぇ。俺、どっかおかしくなっちまったのかな)
「イサミぃ……」
「うわっ!? な、なんだよ!?」
どこか甘く聞こえるユウの声に、イサミは我に返った。
「握るだけでいいのか? それぐらい僕にだって……」
「ち、違う違う! こっからな、こうやって手を動かすんだ」
「っ!」
ユウの体が大きく跳ねる。

「こうしてると、そのうちスッキリするんだぜ」
「んっ……! イサ、ミ、何か変っ! お前……っん! 嘘ついてるだろっ!?」
「ついてないついてない」
「僕、初めてなん……っ! バカにっ、して……るぅっ!」
次第に息を荒げるユウのうなじに目をやると、後ろ髪の間から見えるうなじが朱に染まっている。
無意識に逃げ腰になっているのを左腕でがっしりと腰を抑え、右手を根元に這わせた。
「ほら、ここを指でいじると、もっと気持ちイイだろ?」
「やっ……! あ、ぁ……っ!」
「ゼンリツセンってヤツだとありえねぇぐらいらしいぜ? ま、初心者にはまだ早いか」
「バカにす……んっ、なぁっ!」
本当はイサミ自身も前立腺のある場所は知らないが、自分のほうが先に知識を得たんだという
妙なプライドからつい口走ってしまう。……分かっていたら、手を出したかもしれない。
「なぁ、ユウ? コレ、気持ちイイ?」
イサミの問いかけに、ユウは何度も首を横に振った。
「ぁぅっ! 気持……くないっ!」
「答えてくんなきゃ出さしてやんねーぞ?」
腰を抱えていた左手を足の付け根に移動させてさらに刺激を与え、右手の親指で先端を塞ぐ。
「ぁっ……イサ……ッ……ばかぁっ!」
「強情はってねーで素直になれって」
「……ふぅっ! ん、んっ……ぃ、よ……」
「何か言ったか~? 言いたいことは大きい声で」
「気持、ちっ! イイって言っ……っ!」
涙声の叫びを聞いて、イサミはようやく右手を開放する。
「よく出来ました。ほら、もうイッていいぞ」
「イ、イサ……ッッ! イサミぃっ!!」
一際大きく体を揺らし、ユウはイサミの手の内に初めての幼い精を吐き出した。

自分が出した時とは違い、右手にあるユウの精液を見ても、やっぱり気持ち悪いとは思えない。
そのまま右手を持ち上げ……。
「っ!? イサミ、何舐めてんだよっ!?」
床に横たわっていたユウが慌てて身を起こす。
「ん~、……なんか変な味ぃ」
「そっ、それっ! おしっこの通るとこと同じとこから出たんだろ!?」
「そーだっけ? でも成分は違うらしーぞ」
「ホントかよ……」
口唇を尖らせたユウの視線がつぅっと下がる。
「ん? 何だよユウ」
「イサミ、それ……」
ユウの指差した先には、ズボンの下からその存在を主張している……。
「あっ、ありえねぇぇっ!!!」
慌てて股間を押さえて背中を向け、恐る恐る両手の下を確認する。
「……マジ、ありえねぇ……」
自分ひとりでする時よりもずっと短い時間でこうなったのは、ユウの興奮が伝わったからだろうか。
それとも、ユウを好きなように弄べたから? ……ユウを、一時的に自分の物にできたから?
でも、あれだけじゃ手に入れたことにはならな――
「イサミ」
「ぅわぁっっ!! なっ、何だよユウッ!?」
先程までとうって変わって意地の悪い笑みを浮かべて、ユウはイサミの背中に抱きついた。
「フクシュウしたいから、それ、僕がしてやるよ」
「……なぁ、それって勉強のほうの復習だよな? 怖いほうの復讐じゃないよな?」
首に回された腕の滑らかさにどぎまぎしつつ、イサミは冷や汗を流す。
「さぁ、どっちかな? ほら、イサミもズボン脱げよっ!」
「んぎゃっ! 変にのしかかるなっ! 背骨折れる!」
「ならこっち向けよ。さっきはずっと目を閉じてたから実物はどうなのか確かめたいし」
「待てって! せめて窓開けてちょっと換気しようぜ」
「それは絶対ダメだッ!! いいから脱げっ!」

「ありえねぇっ! ……ホントに、ユウがしてくれんの?」
「やるって言ったろ! 往生際が悪いぞ!」
このままだとズボン以外も脱がされそうな勢いと迫力に負け、しぶしぶユウに向き直ると下着ごとズボンを下ろした。
(ほんッと、ユウって強情だし、決めたことは最後までやり通すよなぁ……)
「………………へぇ。イサミ、もう生えてるんだ……」
「そ、そんな目で見るなよ。お前にだってすぐ生えるよ!」
「僕のより大きいし……」
「気のせいだって! それより、するのか? しねーのか!?」
「はいはい、今やりますよ」
ユウはふてくされた顔でイサミのモノを軽く握り、ゆっくりとこすり始めた、
「……あれ? なんかうまくいかないなぁ」
自分でする時には味わえない柔らかい手の感触と与えられる刺激のもどかしさ、
何よりそれらを与えるのがユウだという事実の前に、イサミはすでに暴発寸前だった。
(けど、こんなチャンス、今後ぜってーありえねぇもん! ぜってー我慢してやるっ!)
「えっと、さっきイサミがしてくれた時は、この辺が……」
「うわぁぁぁっっ! ありえねぇぇっっっ!!」
ユウに握られるのはいい(本当は良くないが)。研究熱心なのもいい(絶対良くないが)。
(だからって、根元をいじるのに顔を近づけるなんてありえねぇっ! いっ、息がくすぐってぇ!)
「なぁ、イサミが気持ちよくなるとこってここ? それともこっち?」
「ちょっ、待てっ! 待ってくれっ!!」
「やだ」
そう言って、さらに顔を近づけてくる。ユウの前髪がかすかに股間をくすぐり……
(あー……も、だめ…………)

「……ミ、……サミ!」
「ん、ん?」
肩を強く揺さぶられてイサミは我に返った。数秒ほど自失していただろうか。
「ひどいよイサミ! 出るなら出るってちゃんと言えよ!」
「え、何が……あぁぁっっ!?!? あああありえねぇぇっっ!!!」
イサミの目の前には、頬から顎にかけて白濁液を滴らせているユウがいた。
何度目をこすってみても、自分の頬をつねってみても、手を伸ばせば届くそこにいる。
(ありえねぇありえねぇっ! まっ、まさかユウに、が……がん……)
「ごめんっっ!!!」
「え?」
イサミはベッドから飛び降り、ユウの足元で土下座する。
「責任とるとか何とか言っといて、こんなことしちまうなんて……」
「そ、そんなに怒ってはないよ。ただ、目に入りそうになったからさ」
「ホント?」
ちらりとユウを見上げてみるが……どうやら、言葉ほど怒っていないのは本当らしい。
「……初心者ってバカにしたのは、まだちょっとムカついてるけど」
「だって、実際初心者じゃん」
「なんだとっ!」
「あ゙ーっ!! ぎゔぎゔ(ギブギブ!)」
両頬を思いきり引っ張られ、イサミは必死にタップした。
「もう初心者なんて言わないって約束するか!?」
「すう!(する!)」
「誰にも言わないって約束するか!?」
「あはいあえあ゙お゙!(当たり前だろ!)」
「……もしまたなったら、手伝ってくれるか?」
「うぅ!(うん!) ……え?」
「なら、今日は許してやる……よっ!」
指を放した直後にバチンとイサミの両頬を叩き、ユウは「約束だからなっ!」と言い置いて部屋を出ていった。
真っ赤に腫れた頬をさすり、イサミは首をかしげた。
「手伝う、って……え、まさか、洗濯のこと、だよな?」

顔を洗い、パジャマから着替え、ようやく人心地ついたユウは、すっかり忘れていたことを思い出した。
「そういえば、今日はなんでうちに来たんだっけ?」
「あ、俺も忘れてた」
カーテンと窓を開け放ち、イサミはズボンのポケットから小さなストラップを三つ取り出した。
「これ、幸運のひよこ」
「ひよこ……って、黄色いのは一羽だけじゃん」
「黄色いのは向井にやるやつ。上乃木と長谷部も持ってるからお揃いにしたいんだって。
 んで、ついでに俺達の分も作ろうとしてたんだけど、黄色の刺しゅう糸が終わったみてーでさ。
 黒いのと茶色いのと、どっちがいい?」
「ん~……」
黒いほうは、ひよこのわりにほっそりとしていて、カラスの雛にも見える。
茶色いほうは丸々としていて、まるでフクロウのようだ。
「……じゃぁ、茶色のほうにするよ。まん丸で可愛いし」
イサミからストラップを受け取り、自分の携帯に取り付けた。
イサミも黒いひよこのついたストラップを付ける。
「不恰好だけどフミコの手作りだからな。大事にしろよ?」
「うん。サンキュ。………………ミ、……りがと」
「ん? 何か言ったか?」
ユウは軽く俯き、少し口をもごつかせると顔を上げて微笑んだ。
「……フミコちゃんに、ありがとうって伝えといてくれよ」
「分かった。んじゃ、俺帰るな」
「うん。またな」

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 長杉マジスマソ
 | |                | |     ピッ   (´Д` )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

どっかの個人サイト時空で似たような話があったらスマソ
本当は15年後(もしくは5年後)エチー中に「こんなことがあったよなぁ」的オチに
しようかとも思ったけどすでに本文テラナガスなのでカット
現代・ラクリマ過去・シャングリラ過去のどれでも適応可…の、つもりorz
少しでも「ノエイン」に興味を持ってもらえたらイイナ!orz


このページのURL:

ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP