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木村拓哉×唐沢寿明

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  キム/タクと唐/沢がドラマで共演したらという妄想からだモナー
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  勝手に作ったオリジナル作品だカラナ
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ >>149-154の続き、キム×唐だゴルァ!!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) ※本人とはなんの関係もありません
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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「会社から近いし…めんどくさかったんだよ。引っ越しが。」
「そうなんですよねーこの辺会社から近いから住みたかったけどファミリー向けばっかりだし高いし
 なんとかならないもんかなーと思ってた所に…いい物件が載ってたんですよね。。」
それが、空沢さんだなんてねー
なんて言ってしばらく黙ったと思ったら、ぶふっと吹き出しニヤニヤして俺を見てきた。
…なんで俺がこんな男と暮らさにゃならんのだ!

「でもこの家って奥さんとの思い出とかあって辛くないっすか?」
「…別に。」
「別に、だって。寂しそうな顔しちゃって」
ニヤニヤした顔が憎らしい。
だが悔しい事にこの件に関して俺は反論できないのだ。
木村はその事を知っている。
あんな事があったせいだ。
…こいつが「こういう奴」だと知ったのも、この時だった。

その頃俺は荒れていた。
妻とはもう元には戻らないと確信した日。
柄にもなく公私混同し、取引先の我が儘にイライラし、相手を怒鳴りつけてしまったのだ。
そのフォローを手伝ってくれたのが、木村だった。
木村はすでに別の部署に移っていたというのに、俺も行きますと言って来てくれた。
おかげでなんとか無事取引は続く事になったが、木村から見た俺は相当おかしかったのだと思う。
そのまま飲みに誘われ、半ば強引に連れ出された。
「空沢さんらしくないじゃないっすか。……なんかあったんすか?」
後輩にこんな話しをするわけには、と思う余裕がその時の俺にはもう、無かった。
大量に酒を浴び、相当な醜態を晒したのでは無いかと思う。

気付くとそこは見知らぬ部屋のベッドの上だった。
「気付きました?あ、ここ俺ん家なんで心配しないでください。」
ガンガンする頭を押さえ、上半身だけ起きあがるとワンルームの向こう側から木村の声がした。
見ると、パソコンに向かう木村が手を止め、立ち上がり冷蔵庫を開けていた。
パソコンの画面には奴がやっていた仕事が映し出されていた。
俺のフォローにつきあったおかげで後回しになっていた仕事だ。…持ち帰っていたのか。
いつもビシッと細身のスーツを着ている木村がTシャツとジーパンというラフな格好をしているのがなんだか妙だ。
ミネラルウォーターを取りだすと、俺に放ってきた。
俺なんか毎日水道水飲んでるのに。いちいち「いい男」な奴だ。
「すまん…迷惑かけたようだな…」
放られたミネラルウォーターを受け取る。
なんだか気恥ずかしくなってきて、そのままミネラルウォーターに視線を止める。
昨日は今日が休みな事もあり相当な飲み方をした気がする。
断片的な記憶はあるが、そのほとんどが赤面モノだ。
しかしほとんど記憶が無いなんて若い頃以来だな。

「いやー、空沢さんでもあんな風になる事あるんですね。」
気遣ってか、少し笑い混じりの声で冗談ぽく木村が言う。
情けない事にその「あんな風」を覚えていないので、ミネラルウォーターから視線が外せない。
「すまん。色々…」
「いえ。ほんと全然気にしないでください。俺から誘ったわけですし」
じんわりした。
相当厳しい事も言ってきた。辛く当たった事もあった。
だが泣き言も言わず俺を慕ってついてくるこいつを、いつしか俺は一目置くようになっていた。
新しい部署を担当する事になったのもこの男の実力だ。
仕事ができるだけじゃない、人間的に、大切なものが木村にはあった。
「久々に空沢さんと仕事できて嬉しかったです。」
「それは、俺のセリフだよ。」
お互いに見合い、笑顔がこぼれる。
…そういえば、だいぶ心が軽くなっている気がする。
「俺…昨日どんなだった?」
「聞きたいですか?多分普段の空沢さん的には死にたくなるんじゃないかと思うんですけど」
「あ、じゃあいい」
既に死にたい気分だよ。
だけどなんだか、相手が木村で良かった気がする。
こうして軽く流してくれる男で。
俺の為に仕事遅らせて、怒られ役も買って出てくれて、わざわざ絡まれ酒をしてくれて、介抱してくれた。
俺がこのベッドの真ん中に堂々と寝ていたって事は、きっとこの男は寝ていないのだろう。
俺を寝かせてから、自分の仕事の続きをやっていたのだ。
「木む…」
「俺」
俺の声をさえぎり、木村が話し出した。

「昨日も言ったんですけど。」
なんについてかの記憶が辿れず、木村を見る。
「多分覚えてないと思うんでもう一度言いますね。」
申し訳なくてまた俯く。
ミネラルウォーターのボトルに描かれた大自然の絵が、なんとなく木村に似合っていると思った。
澄んだ青空。吸い込まれるように澄んだ、青。心に暖かいその景色
「俺。空沢さんが好きです。」
大自然に落ちていた視線は、一拍置いて木村へと向かった。
木村の少しはにかんだような笑顔が目に入る。
励ましてくれているのだろうか。
不思議と心が鳴った。なんでだ、俺。
「…そうか。嬉しいよ。」
素直に、嬉しかった。
後輩にそんな事を言ってもらえるのは初めてだった。
俺の為にここまでしてくれた男の言う事だ。素直に聞ける。
俺を気遣ってくれているのだというその気持ちが嬉しかった。
その言葉が、気持ちが、荒んでいる心に染み渡る。
「ありがとう。」
この男は、こんなにいい奴だったのか。
なんだか泣きたくなった。
いい人間に巡り会えたんだなぁ。
「あ、なんか多分伝わってないんでちゃんと言います。」
「ん?」
木村はスタスタと俺の元へ向かって来て、そのままの勢いでベッドに飛び乗った。
また心が鳴る。というか、少し動揺してしまった。だからなんでだ、俺。
木村はベッドに座っていた俺の目の前まで来て正座をすると、もう一度言った。

「あなたが好きです。」
…若干、不思議な感覚が俺を襲う。
さっき、聞いたし、お礼を言ったはず…なんだが…。
「昨日、あなたの大きな目から涙が零れるのを見ました。」
瞬間、身体が熱くなる。なんという事だ。
事もあろうに俺は泣いたのか。想像以上だ。後輩の前でとんだ醜態を晒したものだ。
自分の顔が赤くなっていくのを感じて余計に恥ずかしくなった。
「泣かせたくないんです。あなたを。」
若干パニックに陥って来た。
木村が何を言っているのか、羞恥心でいっぱいでなんだかよくわからない。
ここがベッドの上で、こんな近くに、二人で居るという違和感のある状況のせいだろうか。
…さっき大きな目、とか、言ったか?
俺の心はさっきからおかしい。どうしちゃったんだ。
「俺はまだ未熟かもしれませんけど。あなたを守りたい、です。」
…この男は、何を言っているのだろう。
もはや気のせいではない気がする。
だが、そんな事があるわけが無い…はずなんだが。
だんだん形を表してきた不思議な感覚の正体を頭の中で必死に消し去る。
なんだか、なんだかこれは…
「空沢さん。俺は、あなたが好きです。」
どうしよう。まるで、愛の告白。
にしか聞こえない。
俺がおかしいのか?

「…あ、ああ。」
とりあえず何か言わないといけないと思い、出た言葉はただの相槌。
…今、何が起こっているのだろう。
俺はまだ何か夢でも見ているのだろうか。
木村が動き、ベッドがギシリと鳴る。自然と木村の方へ身体が傾く。
木村が近付く気配がして驚いて見上げるとやはりすぐ近くにはにかんだ木村の顔があった。
心臓が跳ねた。
「通じたみたいですね。…昨日は信じてくれなかったんですよ。」
通じてない。
断じて通じてない、と言いたいが、言えないのは何故だろう。
身動きも取れず、言葉も出て来ない。
はにかんでいた木村が一瞬真剣な顔をした。
お前、こんな時にそんな顔するなよ。
ただでさえその顔立ちは人目を引くくらいなんだから。
その真剣な目に、何も聞けなくなった。
星屑ロンリネス、とか、思っていたら、整った顔が近付いてきた。

言いたくないが、その時の俺は、抵抗するどころか。
多分その目に吸い込まれるように顔を近付けていた、と、思う。
触れるだけのキスに、すぐに我に返った俺は、木村を突き飛ばした。
「わ、悪い。いや、違う、違うんだ、」
「イッテェ…ていうかなんでキスさせるんすか!」
「おおお前がしてきたからだろう!」
「殴ってでも止めてくれたらしてませんよ!何自分から求めちゃってんすか!」
「求めてないっ!!!!」
「来たじゃないっすか!そんな事されたら俺だって止まりませんよ!」

ぎゃあぎゃあ言い合い、すっかり「そんな雰囲気」も壊れた事に、俺は内心ホッとしていた。
そのまま身支度をして出ていこうとした俺に向かって木村が「無かった事にとかはナシですからね。」と言ってきた。
…知るか!

なんで今こんな事になってんだかな。
あれから木村が特に何かしてくる事は無かったが、ふと二人になった時には必ず
「俺の気持ちは変わってないですからね」と言ってきた。
その度になんだかんだと逃げてかわしてきたが。
一緒の家に暮らす事になった今、二人きりで居る時間は、長い。
「今は奥さんの事で寂しくたっていいんですよ。まだ。」
「…そうだな。」
「そのうち俺が忘れさせてみせますから。」
こういう事を、平気で言う。
年上をなんだと思ってるんだ!
文句を言おうと顔をあげた途端、抱きしめられた。
「かーわいい~空沢さん」
「ばっ…」
そしてやっぱり俺の心はなんでか知らんがあの日からこいつの一言で鳴るのだ。
ふざけるなよ。
ふざけるな!
40過ぎの×一男の身の危険は、どうやらこれからも続いてしまうようだ…。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 続ききぼんぬしてくれて
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) ありがとうございましたカラナ
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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