世界一の弟と、その兄
更新日: 2011-04-30 (土) 10:28:30
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| 古火田最後第二話パラレルワールドだモナ。
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 市×無効のつもりだがエロ要素は全く無い、らしいね。
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ テカテカ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
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『やったよ、兄貴』
無効島が住んでいるアパートの電話が鳴り、それを取った彼の耳朶を弟の言葉が叩いた。
開口一番、興奮しているのであろう弾んだその声は、無効島の胸を暖かくさせる。
「ああ。見てたよ」
よくやったなあと続ける彼の表情は、どことなく沈んでいた。
暗い部屋。
『世界一だ』
分かっている。幼い時分から誰よりも負けず嫌いな弟の、記者会見での笑顔が脳裏に蘇る。
思い描いた真っ直ぐな笑顔が無効島の心をぢくりと突き刺した。
『兄貴? どうしたんだよ、あんまり嬉しそうじゃないな』
「そんな事はないよ。嬉しすぎて言葉が出てこないんだ」
急にトーンを落として言った弟の問いに、無効島は苦笑を交えて誤魔化す。よくもそんな台詞が出てくるものだ。
『……そうか。なら、いいけど』
弟は無理矢理自分を納得させたらしい。そんな弟の疑問を払拭させるように、無効島は殊更に明るく笑った。
「お前は、俺の誇りだ」
『何言ってんのさ。そんな事ないって』
二人して同時に吹き出して、他愛のない会話を繰り返す。
最後にいつも通り、何かあったら俺に知らせなよと言った弟の声に、ああ、と返事をして電話を切る。
もうそろそろ時間だ。無効島は見えるはずのない時計を見上げてそう思った。
金の入った封筒と、白いカプセルの入った小瓶を握り締める。
一旦は置いた受話器をもう一度、掴みたい衝動に駆られた。助けてくれと叫びたい。だがそれは出来ない。
「……一浪。お前だけは、俺が守るよ」
その呟きは、無効島の心の奥底に沈んだ澱の様な真っ暗な部屋に、暫らく響いて消えた。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 世界杯おめでとう、市。
| | | | ピッ (・∀・ ) この後、無効島がどうなってしまうのかはご想像にお任せします。
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|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
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早く届かないかな、寅&辰のDVDボックス。
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