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如何様×学者

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                    |  ガソバの冒険、原作版で如何様×学者風味
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  花のイタリー新婚旅行編のつもり。
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 不良×インテリ萌え~
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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花の絨毯。
そう言ったのは、誰だったか。
「まさしく、だな」
むせ返るほどの香り、色の洪水。
自分を取り巻くその景色に、如何様は思い出したように呟いた。
今や皆が認めるリーダーとなったガン場の冒険者一周年記念と、紆余曲折を経て結ばれた
詩人と渚の新婚旅行を兼ねた旅。その目的地、イタリーのベトララは、今、一面見事な花畑だった。
ひときわ鮮やかに花の咲き乱れる一角で、どっと笑い声が起こる。
見れば、詩人と渚が引っ張り出され、皆から冷やかしの言葉を浴びせられている。
新婚旅行、とは言うものの、騒ぎ好きの連中が一緒では、結局は披露宴の馬鹿騒ぎの続きとなるのだ。
困ったように瞳を見交わしながらも嬉しそうな二人に、如何様もまた一声野次を飛ばすと、
もう一人の主役へと目を転じた。
ガン場を取り囲む一団もまた、大いに盛り上がっていた。一年前の再戦とばかりに、
ガン場と酔書が相撲を取っている。あの時は確か引き分けだった。今回も膠着状態に
陥っている二人にそれぞれ声援が飛ぶ。引き分け、の声が上がろうとした瞬間、ガン場の体が宙に浮いた。
「まだまだ負けるつもりはねえぜ」
酔書は笑って豪快に酒をあおった。投げ飛ばされたガン場は、ちくしょう、と叫ぶと、
負けじと酒瓶を手に取った。どうやら今度は飲み比べらしい。
しかしこれはさすがにガン場に分が悪いだろう、と如何様は心中で苦笑する。
他に何か面白い肴はないものかと軽く巡らせた視界の端に、宴の輪から一人離れる影を認め、
如何様もその場を離れ、影を追った。

「よう、学者。何こんなとこで一人寂しく飲んでんだ」
かけられた声に学者は振り向き、
「なに、静かに花を愛でるのもなかなか良いものでな」
酒のせいか、あるいは花の香りに酔ったのか、いつも厳めしい顔を綻ばせて応えた。
それを意外に思うと同時に、そういえば、あれはこいつの台詞だったと得心する。
その如何様の口元にかすかに浮かんだ笑みを揶揄ととったか、学者は片眉を上げ、
ことさら皮肉めいた口調で訊き返した。
「君こそ戻らないのかね。わざわざわたしに付き合ってくれなくとも構わないのだが」
「おれは、」
如何様は学者の隣に腰を下ろし、そのままごろりと横になった。片腕で頭を支え、
顔を学者へ向ける。
「そうだな、…ま、おれはおれの花を愛でるさ」
――この、花の絨毯の中。
ふ、と視線が絡んで、離れた。先に逸らしたのは、学者だった。
前方に向き直って杯を傾けるその横顔を眺めながら、如何様は思う。
 
――この男との間には、どんな目が出るのだろう。

どうやら、面白い賭けになりそうだ。
頭の隅で、今はもう、砕けてないはずのサイコロの転がる音が聞こえた。 

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ドンナニカッコヨクテモネズミダケドナー
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  • いやガンバって本当良いですよね ねずみだけど -- 2010-04-02 (金) 03:10:10

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