ライドウ×ゴウト
更新日: 2011-04-30 (土) 13:46:13
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| 大正RPGの十四代目×お目付け役だよ
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 書生さん×黒ぬこらしいね
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ソレ 801?
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「ゴウト」
呼ばれて振り向いた、そのときにはもう遅かった。
ひょいと目の前に突き付けられた緑の物体に驚いて、それが何かも知らぬまま、反射的に後ろへ下がる。
しかしそれから離れたせいでそれが何なのか判ってしまい、罠に嵌ったことに気付いて、その場でかちりと固まった。
「……っ!」
かつて人の身だった頃には、単なる草であったもの。
だが、今の、猫の体には、阿片のようなタチの悪い魅力をもって見えるもの。
「ほら」
学生服の十四代目が操る猫じゃらしの先は、まるで同族の尻尾のように、滑らかな動きで振れていた。
「く……!」
見てしまうと、もう手遅れだ。 ふにゃふにゃと動く緑の穂先を、目が勝手に追ってしまう。
最悪だと言いたい思いで十四代目を睨みつけるが、視界を過る猫じゃらしに、すぐに視線を外された。
「お、お前という奴は、飽きもせず……!」
「ほかに娯楽もないからな」
涼しい顔で言う青年の細い指先に操られ、猫じゃらしが妖しく揺れる。
つられてこちらの理性も揺られ、ついでに鼻先まで揺れた。
「ひ、人をからかって、楽しいか!?」
「からかっているつもりはないさ。たまの休息、お前と二人で楽しもうとしているだけだ」
「その誤解を招きかねん物言いはわざとか!?」
「? 何のことだか」
柳眉の間に皺を寄せ、十四代目は首を傾げる。良い意味でも悪い意味でも能面のような顔立ちだけに、冗談なのやら本気なのやら、さっぱり真意が掴めない。
そんなこんなの間にも猫じゃらしは揺らされ続け、こちらの理性とプライドを確実に削り取ってゆく。
糞、そう低く唸るつもりが、うっかり喉を鳴らしかけ、慌てて息を飲み込んだ。しかし耐えれば耐えるほど、じりじりと募る欲望を感じる。
もはや視線は猫じゃらしの穂に縫い付けられたようだった。
そこに視点を合わせているため、ぼやけて見える十四代目が、微笑している気配がする。この馬鹿、いい加減にしろ!と怒鳴る気力は既にない。
「ゴウト」
まずい。非常にまずい。
かけられた声が、甘く聞こえる。
「強情を張るな」
その声で、十四代目が誘う。
「おいで」
そして限界が訪れた。
んにゃーと情けない声を上げ、猫じゃらしの穂に飛びつく。しかし前足で捕らえたそれは、するりと逃れ、他所へと行った。
「こっちだ」
楽しげな声にも今は激怒している余裕がない。
右へ左へ振られる草に、右へ左へ走らされ、床を這うのに襲いかかれば、今度は高く持ち上げられ。
たかだか十七の若造に遣りたい放題もてあそばれて、ようやく解放された頃には、小一時間が経っていた。
ぼろぼろになった猫じゃらしを折り、屑籠に放る十四代目は、やはり能面のような顔で、平然と、否、悠然としている。
対するこちらは疲労困憊、尻尾を垂らして息切れ中だ。肉体的な疲れはもとより、精神的な疲れが酷い。
「穂が飛び散ってしまったな。あとで掃除をしておかないと」
鹿爪らしく床を見つめる彼の仕種に疲れが増した。
「なあ、ゴウト?」
「……満足か?」
「お前は?」
「訊くな!」
「解った解った」
牙を剥き出し、毛を逆立てると、十四代目は苦笑した。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ これでも801と言い張る
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