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小寅×鈍太

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  小さい虎と鈍アフロの続きだモナ。
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  どちらかと言えば小寅視点だって。
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧  虎の子ホイホイ!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |

口の中で消えてしまうほど小さなその声を、小寅は聞き逃さなかった。
「何だ」
途端、鈍太の体がビクリと震えた。
「かかかか、帰って良いですか?」
遠慮がちに伏せられた目から、小寅に視線が注がれる。声まで震えていた。
「何で」
「な、何でってその……俺は妻子ある身でありますし」
それにほら、俺なんて美味いもんじゃあないですよ、そう言って鈍太は腰を浮かせる。
腕を掴んで座らせる。痛かったのだろうか。鈍太は悲痛な表情を浮かべた。
何でだよ、小寅は思った。従ったと思えば拒絶する。お前は俺に、どうして欲しいんだ?
苛立ち紛れに唇を奪う。固く閉ざされた唇を。
体を強張らせたまま、鈍太は動かない。それが余計に口惜しくて、口内を犯そうと侵入を試みる。
鈍太の体中が閉まっている様だ。きつく目を瞑り、手を握り締め、歯を噛み合せて。
仕方が無いとばかりに小寅は鈍太の喉仏を押した。
堪え切れずに、ぐえ、と息を吐く為に開かれた隙間に忍び込む。
目を見開いた鈍太と視線がかち合った。
緩く開けた目を更に細め、どうした、と声に出さずに聞いた。
嫌々をする様に瞳を泳がせる鈍太が堪らなく欲しくなって、小寅は鈍太を抱き締める。
おずおずと小寅の胸に手を伸ばす鈍太。息が続かなくなったのか、顔を真っ赤に染めている。
――ここじゃ、狭過ぎるな。
ベッドまでの道程が、急に遠く感じられた。

押し戻される前に唇を放す。
鈍太が咳き込み夢中で息を吸う様を、面白そうな顔で暫く眺める。
コイツ真っ赤だな。何かに似てる。何だっけ。そうだ、茹蛸だ。思い至ると、頬の端が引き攣った。
と、少しだけ呼吸が整った鈍太に睨まれる。
血走った目は怒りを露にしていて、小寅にはそれすら心地良い。
「何、笑ってんだよ」
「……?」
「笑うなよ!」
「誰が?」
眉を顰めて首を傾げる。俺とお前しかいないこの部屋で、一体誰が笑うんだ?
小寅の台詞に一瞬、言葉を詰まらせた鈍太はそれでも怯まずに続ける。
「おっ……お前がに決まってんだろ!?」
俺が?
冗談だろうか。然し、鈍太の口調から偽りの響きは聞こえない。
鈍太の喚き声が、何処か遠くで鳴っている。まるでフィルターを通しているかの様に。
耳鳴りが聞こえる。

俺が、笑った?

頭の中が、キイィンという甲高い音で一杯になった。

急に視界が暗くなり、不審に思い我に返ると、鈍太が小寅の目の前で手をヒラヒラさせていた。
聴覚も機能を果たしていなかった様だ。
ゆっくりと鈍太の声が世界に広がる。
「――ぃ……小寅~? 聞こえてますか~? つうか生きてますか~?」
「何だよ」
急の返答に物凄く驚いたらしく、鈍太はうひゃあと悲鳴を上げて後退った。
「っあー吃驚した! ああ驚いた!」
「……煩ぇなあ」
そんなに驚くんだったら呼ばなきゃ良いだろうが。
「だってお前、マジ脅かすなよもーあーまた笑うし! 笑うなっつーの!!」
何が面白いのか、吹き出して笑いながら尚も言い続ける鈍太の口を塞ぐ様に、
或いはカラカラになった心の何処かを癒す様に、小寅は又もや唐突に鈍太にキスをした。
鈍太は少し体を硬くするが、やがてやれやれという風にそれを受け入れた。
「……ッう、…ふ…・・・」
先刻までの性急さを詫びるかの如く、小寅はゆっくりと鈍太の口内を愛撫する。
項を掴んでいるが、其処に然程の力を込めずに済んでいるのは、鈍太が抵抗していないからだろうか。それとも単に諦めたからだろうか。
腰に手を回して引き寄せると、ソファに座っている筈の鈍太はそれでも小寅にしがみ付いてきた。
そうしなければ自らが奈落の底へでも落ちて行ってしまうかの様に。
要望に応えて抱いた腕に力を込める。
鈍太の息が荒くなり、白い肌が上気していく。
その目を見ると、蕩けた様に濡れた視線に絡まれた。
コイツは抱かれてくれるだろう。そうしたらもう歯止めが利かなくなる。
そうしたらもう二度と、俺に笑いかけてくれないかも知れない。

「良いや」
小寅は最後の理性を振り絞って、突き放した。
唇を離した途端の、自棄にあっさりとした一言に、鈍太は目をパチクリさせる。
「……へ?」
欲情の色は、鈍太の瞳の中にはもう見えなかった。ただ、充血した目を小寅に向けるだけ。
「帰れ」
鈍太は困惑した表情で息を詰まらせている。状況が掴めていないらしい。
「え……あの」
理性が勝っている内に、何とか行動を起こさなければ。つうか動け、お前。
仕方無い。はあ、と息を吐いて、小寅は声を荒げた。
「良いから帰れッつってんだろうが!」
「はい分かりました喜んでっ!!」
そう叫ぶが早いか、鈍太はどたばたと走り去って行く。今回は、足は縺れ無かった様だ。
カンカンカン、と階段を早足で駆け下りる音が、最後の一段まで響いて届いた。
窓の外、道路を見遣る。程無くして、鈍太がドアを押し開けて出て行くのが見えた。
下で右に行こうか左に行こうか迷っている鈍太を眺める。
どうやら右に行く事にした様だ。そちらは木木谷邸とは反対方向だというのに。

――ああ、しまった。

鈍太が居ない部屋で、小寅は顔を顰め、存分に頬の端を引き攣らせた。

――俺は今、とてつもなく恋をしている。

もう感情は止まらない。きっと世界が終わっても。
だから、逃げろ。いつか俺がお前を喰らい尽くすその瞬間まで。

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 | | □ また来週.     | |              阿呆や。
 | |                | |           ∧_∧ 
 | |                | |     ピッ   (・∀・;)
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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小寅が小寅じゃないヨーΣ(゚Д゚;)≡(;゚Д゚)そ
つうか小寅視点の方が多少なりとも進展があるなんて…orzモウダメポ

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