創聖のアクエリオン シリウス×トーマ
更新日: 2011-04-30 (土) 13:25:54
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| 創聖の悪襟恩のシリ薄×トマ様モナ。
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 悪襟スレ115のネタで書いてみた~
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ペケポソ!!
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
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ひいっ!
上げた…!よりにもよって自分のヘヴォンを晒しage…
不幸だわ…orzでももう引くに引けない。不幸最低拳並に不幸だわ…。ああ…
「トーマ様…」
囁く様な声と共に、唇が寄せられた。
息遣いと微かな唇の動きだけで笑みを形作り、トーマは目を閉じてそれを受け止める。
物慣れぬ風な、ぎこちなさの残る口付けに応えながら、トーマはそっと手を伸ばして艶や
かな金糸を優しく撫でてやった。
哀れな子供―…。
羽無しと天翅、双方の血を継ぐ故に、羽無しの世界に馴染む事も出来ず、また天翅の世界
においてもトーマの庇護無しには存在を許されない。
想いを寄せた少女は天翅の血故にその手を離し、唯一血と魂を分け合った妹すら、彼の手
を離れて行った。この世の何処にも寄る辺の無い、淋しい子供。
その孤独故に、唯一人手を差し延べたトーマを切ないまでに求めているのだ。
―憎まれているとも、知らずに。
トーマは彼を憎んでいた。誰よりも愛した男の、裏切りの証である彼を―。
次第に熱を帯びる口付けに、時折焦らす様に舌を絡めて応えながら、
トーマはゆったりと体を後ろへと倒し、絹の褥にその身を横たえた。
組み敷く形になったトーマに体重をかけぬ様手足で体を支えながら、
まるで母に縋りつく淋しい子供の様に唇を求めるシリウスの背を、トーマは白い手で愛しげに撫でてやる。
それに勇気付けられた様に口付けは深くなり、静まりかえる室内に、濡れた音だけが響いた。
やがてゆっくりと唇は離れ、互いに名残惜し気な溜息を漏らしながら、
額や鼻先、頬に小さな口付けを落としあう。
『上手になったね…翼…』
最初はあんなにぎこちなかったのにねと、笑みを含んだ翅音で囁きながら
その頬を掌でそっと慰撫すると、シリウスは恥じらう様に目を伏せる。
トーマは小さく笑い、首を伸ばして触れるだけの口付けを与えると、
ぱたりと手を落として寝台に投げ出した。
『今日は…何もしてあげないよ。導いても、あげない』
「トーマ様…?」
怪訝な顔で見下ろすシリウスの、寝台に突かれた腕に自らの翅と額を寄せながら、
トーマは目を細めて誘う様に笑った。
『…もう充分に、教えてあげたろう…?これからどうすれば良いのか…』
だからその成果を見せておくれ…
そう告げて再び手を伸ばし、形の良い耳の後ろに指先を這わせる。
『分かち合おう…聖なる快楽(けらく)を。君と、私で…。愛しい翼よ…』
囁きに合わせる様に耳の後ろに添えた指先をゆっくりと滑らせ、
首筋から腹まで波を描く様に辿らせると、シリウスの喉がごくりと鳴った。
その目の奥にちらつく情欲の炎が、一層強く燃え上がるのを確かめ、トーマは胸の内で昏く笑う。
『さあ…おいで…詩翅…』
「トーマ様…!」
狂おしげな声音で囁いて、シリウスはトーマの細い躯をかき抱き、貧る様に口付けた。
愛しています、と切なげに囁く声を目を伏せて聞きながら、そっとその背を撫で、愛しているよ、と翅音を返す。
嘘ではない。実際愛しいと思うのだ。裏切られてなお恋しい男の遺伝子で形作られたこの体も、
その身に流れる彼の血も。
この淋しい子供を哀れだと思うし、真摯に自分を求める姿を愛しくも思う。
たどたどしい仕草でトーマの衣を脱がせる指先も、若さ故の性急さで合わされるその肌も。
太陽の翼の命を継いでいるそれが触れると思うだけで、魂の奥底から愛しさと幸福がこみ上げてくる。
しかしシリウスの体に流れるもう一つの血が、トーマに底知れぬ嫌悪と憎しみを与えるのだ。
自分からアポロニアスを奪った女の血。その女の遺伝子によって作られた体。
婚約者の裏切りは、シリウスの手首の翅と、女に良く似た金の髪によって体現され、
それを目の当たりにするだけでトーマを苦しめる。
もしも…もしも彼が双方の血を引くだけならば、愛せたのかもしれない。
あの女の魂の半分を、彼が持ってさえいなければ。
その魂が違う誰かの物でさえあれば、きっと自分はこの哀れな子供を慈しみ、抱きしめて、
もう何処にも行かなくていいのだと、此処に居ればいいのだと、偽り無く告げる事が出来たのかもしれない。
他の天翅が何を言おうと守り抜き、シリウスが望むのならば、自分と、太陽の翼の血を引く子供を…
新しい天翅の子を得る事すら、出来たのかもしれない。
しかしそれは虚しい夢に過ぎない。
如何にこの子供を哀れもうと、その内に潜む魂への憎しみを消すことなど到底出来はしないのだ。
自分はこの子供を利用し、使い捨てて復讐を遂げる。その果てに彼は命を失うだろう。
それが変わることなど、最早有り得ない。
自ら教え込んだ手管に身を任せ、切れ切れな喘ぎを洩らしながら、
何処かから最愛の男がそれを見詰めている様な錯覚を感じて、トーマは虚空を見上げ、胸の内で呟いた。
『君が愛した女の魂を持ち、君とあの女の血を引く者が、私によって
快楽におぼれていく様子を見るのはどうだい、翼……』
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ヘヴォン終了。アーア。
| | | | ピッ (・∀・ )
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