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heyスレ少年ネタ G×M

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                  | heyスレがなくなったから出せる少年くんネタ
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 | __________  |  ̄ ̄ ̄V ̄| 少年所属のGくんとMくんで、Gくん視点のイチャイチャ
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 | | |> PLAY.       | |          ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ Mクン受ダゾ
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『なんでこんなことになっちゃってんだろ……』

ひんやりした床の上。もつれるように抱き合い、夢中で唇を貪りながらも
頭の片隅で冷静な俺がそう疑問を投げる。
ほんの何分か前まで、俺と彼はただの友人だった。
あ、いや。正確に言えば、俺は彼のことを“親友”だと思っていた。
彼が俺をどう思っていたかはわからないけど、少なくともこんな風に
舌を絡めて息もつけないほど熱烈なキスをするような仲じゃなかったことだけは確かだ。
全く想像もしていなかった事態に混乱しまくっている俺を
彼は少し潤んだ眼で熱っぽく見上げてくる。
いつも飄飄としている彼が初めて見せるその表情に、思わず見蕩れていると
彼の濡れた唇が小さく動いた。

「いいんだよ…君の好きにしても……」

瞬間、俺の思考回路は盛大に吹っ飛んだ。

*******************

その日、俺はいつものように彼の部屋に遊びに来ていた。
彼は描き上げなきゃならない絵があるとかで、俺が来てからもPCに向かいっ放しだったが
他愛ない話をしつつ彼の作業を眺めているだけでも、俺には楽しい時間だった。
作業の見物中は、彼の真横が俺の指定席。
ちょっと手を広げればぶつかる近さだし、彼の絵描き仲間だという人から聞いた話では
「彼は難しいところがあるから、人が見ている前では描きたがらない」らしいので
我ながら邪魔なんじゃないかと思うんだけど、彼から文句を言われたことは一度もなかった。
『もしかして俺って、Mさんにとって特別な存在?』なんて聞いてみたいけど
空気扱いされている可能性も否定できないので、心の中で自惚れるだけにしておく。

真っ白だった画面に、次々と鮮やかな色が塗られていった。
時々彼が「この色、どうかね」なんて聞いてくるので
専門的なことは全くわからないなりに、自分の思うままを素直に答える。
こういう時、彼は大抵俺の意見通りにしてくれるので、答え甲斐があった。
『もしかして俺って、頼りになるアドバイザー?』なんて聞いてみたいけど
単にどーでもいい部分を考えるのが面倒くさいだけという可能性も否定できないので
心の中で自惚れるだけにしておく。
でもまあ、たとえ空気扱いだとしても面倒くさいだけだとしても、それはそれで構わない。
俺は彼の絵が大好きだから、彼のすぐ傍で描くとこを見ていられるのが何よりも嬉しかった。

「うーん。こんなもんですかね」

タブレットのペンを静かに置き、彼が小さく伸びをする。

「おっ!これで完成?」
「うん、まあ」
「いい!すごくいい!」

俺は『いい!』と思ったところを全部並べ上げて感想を言うが
彼はモニターを見つめたまま「そう」と返事するだけ。
こういうとこ、彼はクールって言うか、すごく淡白だ。
どんなに褒めちぎっても、特に反応がない。
少しくらい照れたり嬉しそうにしてくれたっていいのにさ。
まあ、彼は普段から飄飄としてて
大きく表情を変えることなんてあんまり無いんだけど……。
俺はモニターを眺めている彼の横顔をじっと見つめた。
眼鏡のフレームの向こうに見える切れ長の眼は、憎らしくなるくらい理知的で
白い肌や通った鼻筋と相まって、彼を大人びて見せている。
『子供っぽい』とか『どんぐりまなこ』とか言われる俺とは正反対だから
俺にとって彼の眼はコンプレックスの対象だった。

でもある日、俺を見る彼の眼が時々優しげに細められているのに気付いてから
俺は嬉しくて彼の眼ばかり見るようになった。
ま、『優しげに細められてる』んじゃなくて『小馬鹿にした眼差し』なのかもしれないけど
それでも俺は、その眼に見つめられるのが大好きだった。

「―――― 何?」

彼の眼が、すぐ間近で俺の視線を捉える。
あ、やべ。つい彼の顔を凝視しちゃってたか……。
モニターも見ずに自分の顔ばかり見つめられては、彼が不審に思うのも無理はない。

「あ……ご、ごめん」
「どうかした?」

理知的に光る眼が真っ直ぐに俺を見つめる。
まさか正直に「ちょっと見蕩れてました」なんて言うわけにもいかず
俺はへらへらと笑いながら「なんでもないなんでもない」と誤魔化し
彼から顔を逸らして立ち上がろうとした。その瞬間――――

「わっ…!」

思いっきり腕を引っ張られ、よろめいた俺は彼の方に倒れ込む。

「い、いててて……!ちょっとMさん!いきなり何すんだよ!危ないだろっ!」

ぶつけた腕を抑えつつ顔を上げると、彼の顔が驚くほどすぐ目の前に迫っていた。
咄嗟に言葉が出ない俺の前で、彼がゆっくりと眼鏡を外す。
「な、なに…」と言いかけた瞬間、唇に何か柔らかなものが触れた。

――――へ……?

…………。
……………………??
………………………………?!?!

「○×△☆$※@♯¶〆∞¥~~?!?!」

『キスされた』と気付いた時には、既に彼の唇は離れていた。
反射的に感触の残る唇を手で覆い、立ち上がって後ろに飛び退く。

「なっなななななななななななななにすっ…!」

……動揺しすぎて思いっきり舌噛んだ。
そんな俺を見てくすりと笑いながら、彼がゆっくりと近付いて来る。
俺は無意識のうちに後退っていたが、すぐに壁際まで追い詰められてしまった。

「―――― 気付いてないの?」

俺の両肩に彼の指がかかり、俺を見上げる眼が妖しく輝く。

「M……さん……?」
「今まで、自分がどんな眼で俺を見ていたのか…」
「な…に…言って……」
「俺は気付いてたよ。ずっと前からね……」

そう言って、彼が俺の胸に体を預けてきた。
艶やかな黒髪がふわりと揺れて、微かに漂う彼の香りが鼻をくすぐる。

「俺とこうしたかったんでしょう?」
「えっ…!ちっ、ちがっ…!」
「いつもあんなに恋しそうな眼で、俺を見てたくせに?」

「ちっ違う!俺はそんなっ…!」
「俺のこと…好きじゃないの?」
「そっそれはっ…!えっと…その、す、好きだけどっ!
でも前にも言ったけど、そーいう好きじゃなくって、その…友達っていうかっ」
「嘘つき」

彼の指が今度は俺の頬を捉える。
ぐいっと強く引き寄せられ、再び唇を求められた。
さっきのような触れるだけのキスではなく、深く絡みつく挑発的なキス。
挿し入れられた彼の舌が、俺の口内を容赦なく犯していく。
思わずその舌に応えそうになって、はっと我に返った。

「―――― やっ…めろよっ……!」

何とか彼の体を引き剥がした俺は、ずるずると床に座り込む。
手の甲で唇をグイッと拭い、壁にもたれかかって天井を仰いだ。
……なんなんだよ…なんで彼はこんなことを……?
なにがなんだか、さっぱりわかんねー……。

「驚いた?」

俺の前にしゃがみ込んだ彼が、顔を覗き込んできた。

「当り前…」

文句を言いかけて、思わず言葉に詰まる。
俺を見つめる彼の眼が、とても優しげに細められていた。
彼が時々しか見せない、俺の大好きな優しい眼。
その眼に魅せられて動けなくなった俺の耳元で、彼がそっと囁く。

「俺は…ずっと君とこうしたかった……」

彼の手が俺の頬をそっと撫でる。その手に導かれるように
気が付けば俺は、彼を抱きしめ床に押し倒していた。
彼は少しも動じることなく、うっすらと微笑みを浮かべて、されるがままになっている。
しばらく見つめ合った後、どちらからともなく引き合うように唇が重なった。
彼が俺の首に腕を回し、より激しく唇を求めてくる。
それに応えて舌を挿し入れると、彼は待ち望んでいたかのようにすぐ舌を絡めてきた。
その舌を捉えて吸い上げ、深く深く口づける。
室内に響く濡れたキスの音にも煽られ、俺は夢中で彼の唇を貪った。
『なんでこんなことになっちゃってんだろ……』と
頭の片隅で冷静な俺が疑問を投げるが、思考回路はショート寸前で歯止めがかからない。

彼の身体から力が抜けたところで、ようやく唇を離す。
しどけなく開いた彼の唇から、甘い吐息が零れ出た。
彼が少し潤んだ眼で熱っぽく俺を見上げてくる。
いつも飄飄としている彼が初めて見せるその表情に、思わず見蕩れていると
彼の濡れた唇が小さく動いた。

「いいんだよ…君の好きにしても……」

瞬間、俺の思考回路は盛大に吹っ飛んだ。
やばい……。こんな彼、今まで見たことない。
なんだよ。なんでこんなに色っぽくって可愛いんだよ……!
どうしよう。彼をめちゃくちゃにしちゃいたい。
もっともっと彼を乱して、快感に溺れる彼を――俺を求めて狂う彼を見たい!
――――いや待て。落ち着け。落ち着くんだ俺。
いきなりそんながっついちゃ駄目だって。
最初はあくまでも優しくソフトにまろやかに。
うん。そうだよ。ここはちょっと余裕を見せとかないと。そう、余裕余裕余裕余裕……。

――――そう頭の中で念じながら、彼のシャツにゆっくり手をかけたが
愛おしそうに俺を見上げてくる彼を前に、余裕なんかあるはずもない。
思わずボタンごと引き千切る勢いでこじ開けそうになったのを
ぎりぎりの所で堪え、優しく優しく…と一つずつボタンを外して彼の白い肌を露わにした。
細い首筋を指でなぞり、羽で触れるように柔らかく口づける。
唇にしっとりと吸い付く肌を味わいつつ、首筋から鎖骨へと唇を這わせた。
彼がぴくんと小さく震え、白い肌がほんのり紅く染まる。
その反応を楽しみながら、彼の首筋に顎に唇に頬に耳に、いくつもキスを落としていった。

「Mさん……」

自分のものとは思えない、欲情した男の声。
彼の薄い胸に唇を寄せ、ジーンズに手をかけようとした時だった。
♪ チャラララララ ラ~ララ~ チャララララララ~
部屋中に軽快な着メロが鳴り響く。
思わず動きを止めた俺の下から素早く抜け出て、彼は机の上の携帯を取った。
着信画面を見て、ふっと軽く笑みをもらす。

「もしもし。……ああ、悪い。……いや、今行くところ。……うん、じゃ」

短く電話を切った後、彼は何事もなかったかのようにボタンを留め、身支度を始めた。
手早く身を整えて眼鏡をかけ、いつものポーカーフェースを呆然としている俺に向ける。

「ちょっと出掛けてくる」
「へ……??」
「俺が戻るまでここで待っていてもいいよ。
もし帰るなら、合鍵を置いておくから戸締りして帰って」

淡々とそう告げながら、彼はドアの脇に置いてあった小振りのボストンバックを手にした。
そしてドアを開け、肩越しに俺を振り返って柔らかく微笑む。

「なかなか良かったよ。じゃ」

俺は固まったまま、彼が去った後のドアを呆然と見つめる。
あまりに何もかもが目まぐるしくて、頭の中がぐちゃぐちゃだった。
はは……ははははは……ははははははははは……。
……なんかもう笑うしかないってこれ…。
なんだよ。一体なんだったんだよ今のは。
てか何、あの彼の変わりっぷり。あの可愛くて色っぽい彼はどこに消えちゃったわけ?
大体、この状況で出掛けるかな普通。自分の方から誘ったくせにさ。
なんて高度な放置プレイなんだよ。意地悪すぎるってMさん……。
――――ああ…駄目だ……。なんか涙出そう……。
めちゃめちゃ可哀相だよ俺。今世界で一番可哀相なのは俺かもしれない。
神様と、彼を呼び出した人のバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ。

……いいやもう。これ以上考えるのはやめよう。悲しくなるだけだし。
彼の口振りだと、すぐに帰ってくるような感じだったじゃないか。
待ってていいとも言ってたし、ここは『果報は寝て待て』の言葉通り昼寝でもして待って
彼が帰ってきたらゆっくり続きを楽しめばいいよ。
うん。そうだ。そうしよう。
――――と、無理矢理なポジティブシンキングで己を奮い立たせ
俺はその場からようやく立ち上がることが出来た。
何か飲み物でも貰おうとキッチンに向かい、冷蔵庫からペットボトルを取り出した時
脇に掛けられていたカレンダーに目が留まった。
今日の所に赤い字で何か書いてある。
『 PM4:30 改札待ち合わせ』
壁の時計に目を移すと、針は5時5分前を指していた。

……あれ…?
さっきの電話、急な呼び出しだと思ってたけど、元々決まってた予定だったのか?
でも彼は約束があるなんて一言も言ってなかったぞ?

第一約束の時間が迫ってるのに俺とあんなことを……。
――――次の瞬間。ある考えに思い至って、身体に冷たいものが走る。
彼はあえて待ち合わせ場所に行かなかった。
約束の4時半を過ぎても彼が来なければ、待ち合わせ相手が電話をしてくるだろう。
彼はそれを見越した上で、わざと約束時間に俺と…………。

「うわああああああああああああああああっっ!!」

雄叫びを上げながら大慌てで携帯を取り、彼に電話する。
♪ プルルルルル プルルルルル プルルルルル プルルルルル ガチャッ
「もしもっ…」
『ただいま 電話に出ることが出来ません』

長いコール音の後に聞こえてきたのは、冷たい機械音声。
あんにゃろう…出やがらねえっ!
……やられた。騙された。っていうか嵌められたっ!
持って行き場のない怒りと興奮とやるせなさで、体が震える。

『――――伝言をどうぞ ピーッ♪』
俺は腹の底から湧き上がってくる感情を携帯に向かって思いっきりぶつけた。

「バカヤロォォォォォォォ!!ふざけやがって!この最低ヤローッ!
許さねえ……絶っっっっ対に許さねえぞっ!帰ってきたら、泣こうが喚こうが
やってやってやりまくってやるっっ!!覚悟しろよコンチクショォォォォォ!」

――――その夜、夕食もとらず彼の帰りを待って待ってひたすら待ち続けていた俺の所に
彼からのメールが届いたのは、そろそろ日付も変わろうかという時間だった。

『言うの忘れてたけど、明日親戚の結婚式なんで実家に帰ってきた。
せっかくだから1週間位いるつもりなんで、そっちの戸締まりヨロシク。じゃ(≧∇≦)ノシ 』

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 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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