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指導医←研修医

|>PLAY ピッ ◇⊂ (・∀・ ) ジサクジエンガ オオクリシマース!

何回かシリーズになった某医療ドラマの第2シリーズネタで研修医→指導医だって(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
引き出しの奥底にあったサントラに触発されて書いたらしいよ(*´・ω・)(・ω・`*)ヘー
指導医がちょっと弱めだって。(*´・д・)(・д・`*)エー

好きです。

神童先生のことが好きなんです。

初めて先生を見たときからずっと、ずっと憧れてて…。

少し頼りない薄茶の瞳が訴えかける。真っすぐ、ただ真っすぐに。
幼さと純粋さを持ち合わせたこの男がこんなことを言いだすとは思わなかった。
自分が、まだ彼を子供だと思い込みたかったのだろうか。

神童は自分が何度もカルテの同じ所を読んでいることに気付き、軽く目を伏せるとそれを閉じた。
内容が全く頭に入ってこない。

あの時の答えは間違ってなんかいない。あのままでよかったはずなんだ。

「神童先生、隣いいですか?」

ひんやりとした空気に包まれた屋上に、今日は少しばかり大人びたような気のする教え子が近づいてきた。
神童は拒絶しない。それが了承の合図だと知っている屋倍は神童の近くの金網に寄り掛かって、しばらく薄曇りの空に溶けていく煙草の煙を見つめていた。
ふいに、屋倍は神童の表情へと視線を移した。何処か寂しそうな、遠くを見るような瞳。
神童の過去を屋倍は知らない。そのことに触れないことも、暗黙のルールだった。

体をずらすと金網がカシャンと音を立てる。音を立てる度に少しだけ神童が視線を向けるのが嬉しくて、何度か繰り返していると煙草を水の入った缶に入れて、微笑ましそうにゆっくりと煙を吐き出した。

「どうしたんだ。いきなりこんな所に来たかと思えば…」

「神童先生は、俺のことどう思います?」

さっきまでの幼い仕草は影を潜め、薄茶色の瞳がじっと神童を見つめていた。

少しずつ、距離が近くなる。

「神童先生、俺は神童先生が好きなんです。」

少し俯き気味におそるおそる神童の右手に手を延ばし、ぎゅっと握り締めると意を決したように顔を上げた。

「俺じゃ…ダメですか?」

薄茶色の瞳が不安げに揺れる。
時間が止まってしまったような錯覚に陥ると同時に、神童は声を出すことを忘れてしまったかのように唇を微かに動かすだけで言葉にならなかった。

早く答えないと…

俺も、お前のことが好きだって…

「俺は…」

こんなに愛しく思えるじゃないか

何を迷う必要があるんだ…

「俺は…お前のことを愛することはできない。」

神童の口をついて出たのは拒絶の言葉だった。
様々な思いが、言葉が、本心に逆らった言葉を紡いだ神童の中で交錯していく。

「お前はまだ幼い。経験の差から出る憧れを恋愛感情と勘違いしているだけだ。」

「違います!!俺は…」

「屋倍!」

二度目は、強い拒絶。屋倍の言葉を強引に遮り、神童は決まり悪そうに視線を屋倍から逸らした。

「……一人にしてくれ。」

三度目の拒絶を訴えた直後、神童は微かに震えていた。
まるで涙を堪えるように、何かに怯えるように。

屋倍が握っていた手を離すと同時に、逃げるように進藤は屋上を飛び出した。
走って、走って、気が付くと資料室の中に一人で立ち尽くしていた。

俺は…あいつから逃げたのか…?

息が乱れている。否定しようとしても無駄にさえ思える問いを自分の中に何度も何度も繰り返す。

自分がどういう状況下に置かれているか認識し、鍵を後ろ手にかけると、神童はぺたんとその場に座り込んでしまった。

相手を思ってついたと思った嘘は、自分が傷つきたくなかったからついただけだった。
本当は寂しくて、誰かに縋りたくて仕方がないのに人と関わりを持つことが怖い。

あの時、屋倍を受け入れて腕の中に抱かれていれば何か変わっただろうか。

いや、きっと変わりはしないだろう。

相手の純粋さに付け込んで、屋倍を傷つけてしまうのではないか。

ひどく恋愛に臆病になっているな…。

神童は自嘲気味に一度ゆっくりと息を吐くとカルテを閉じ、資料室の鍵を開けて一階への階段を降りていった。

□ STOP ピッ ◇⊂ (・∀・ ) イジョウ、ジサクジエンデシタ!

何かポエミーな進藤タソでスマソ。


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