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芸人 りあるキッズ安田×後藤秀樹

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  現実子供(英訳)メガネ×ピンゲイニン510らしいよ。
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  需要無いとは思うけど、萌えてるから投下してみるよ。
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ エチーの後のお話だよ。
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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過去という言葉自体に元の意味以上の意味は無い。
かこ・過去・カコ・KAKO…字面の上での表記は様々でも。
そこに新たな意味を付随させるのは、過去を大切にする人間。
更にややこしいことには現在と過去は往々にして仲が悪い。
仲が悪い二つの事象をなだめすかし紡いでいくのが、愛だとするならば。
…現実は、かくも厳しいものなのです。

「…あーあー、もうこんな痕つけて…わっかいなぁお前は…」
下半身にスウェットだけ身につけた510さんが、髪を掻き毟りつつ
ぼやいている。僕は雑然としたキッチンでコーヒーを淹れながら
情事の後とは自分でも思えないほど静かな気持ちで、それを聞いた。
「そうしといたら他の奴とは出来ひんでしょ?男でも女でも。」
「お前にこんだけ絞り取られたら他の奴となんかできひんわ。」

出来る。例え身体がついていかなくても、心さえついていけば性行為
そのものは成立する。所謂安物のエロ本に書かれている<心と身体は別物>と
いうヤツだ。…とは内心で思ったが、それを口に出すのは止めておいた。
それを口に出したら僕の思った<他の奴>が誰なのか浮き彫りになってしまう
気がしたからだ。どれだけ小心者だと笑われても構わない。
やっと手に入れた宝物なのに、自分から手放すきっかけを作るのは馬鹿げている。
「まぁ、510さんも歳ですからね。」
「ちゃうわ。お前が若すぎんねん」
「えー?ほなその若造のでアンアン言ってる510さんも若いですね。」
「…お前なー…考え方と言葉使い完全にオッサンやで…」
ひどく顔を赤らめながらコーヒーを受け取る彼は死ぬほど可愛く
―三十路を過ぎた、しかも同性に使う言葉ではないと重々承知しているが―
僕は手を伸ばし、ぐしゃぐしゃに乱れた髪をそっと撫で付け整えてみた。

すると、はっと一瞬だけ目を見開くその仕草。
彼は今、僕の手に誰かの手を重ねている。
けれども僕は、それにわざと気づかないフリをする。
問い詰めてみたところで、無言で去られるだけだと肉体の実年齢より
精神が老成した僕は知っている。
「……苦労すんねんで。楽屋で着替える時とか。」
「…見せ付けたったらええのに。」
腹部に噛み跡、シャツの襟元から見えるか見えないかギリギリの
所にキスマーク。首筋のようなわかり易い所に痕跡を残さないのは、
関係の露呈を恐れているわけではない。僕は今の仕事を失うことに
なっても一向に構わない。失礼な物言いになるのを承知で言えば、
僕には学がある。しかも歳も若い。多くの可能性を持っているのは
明らかに僕の方だ。しかし、彼の事を思うと沈黙せざるを得ない。
彼が最も輝けるのは今の仕事しかないのだ。ベッドの上での彼を
愛しているのは勿論だが、俺は仕事の上で彼を尊敬している。

「アホ、んなことできるか。」
「…それは、俺と関係してることを知られたくないのかそれとも
510さんともあろうものがセックスなんて俗な事をしてるって
ことを知られるのがイヤなのか。」
「………野洲田?」
「え?あー…気にしないで下さい。あ、でも510さんが悪いんですよ。
何や、そのー…あれや。可愛い返しするから。」
再び真っ赤になった彼の頬を両手で包み、軽いキスをそこかしこに
降らせる。頭の中で冷たい思考の塊がカチンと音を立てたのには、
気づかないフリをして。
「やめ、くすぐったいて。」
「くすぐったいってことは、感じてるってことですか?」
「冷静な顔してアホな事言うな、お前…」
「アホで結構です。若いってのは、熱いモンらしいですから」
「…お前は、何にそんな熱くなってんの?」
「510さんの全部。」
「…何や、そんなに俺の身体ええのかー?」

そらとぼけた顔に、お得意の皮肉めいた問いかけ。大人ぶった言葉選び。
全てを見透かしてそれすら愛しいと思っている僕を510さんは知るまい。
「…過去以外、全部僕にくれたらいいんですけどねぇ。」
馴れ合った者同志にしか通じない問いに対してにすら、聞こえるか聞こえない
ほどの声量で答えるのは、きっと彼を失うのが怖い所為。
老成してると自覚はしていても、根っこまでは枯れてはいないらしい。
「あ?聞こえへんかった。何?」
「ならいいです。」
「何やねん、気になるやん。」
「まだ、言いません。」
「……まぁええけど。」
「あー、コーヒー冷めてまいましたね。温めなおしてきます。」
「…おぅ。」
「その間に二回戦の準備しといて下さい。」
「二回戦て……ほんまお前オッサンやな…」

彼が<誰か>の手を思い出さなくなることは、恐らく無い。

けれども、過去という言葉自体に元の意味以上の意味は無い。

問題は過去じゃなく、未来を如何に作っていくかということだと、言ってみる。

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