家庭教師(かてきょー)ヒットマンREBORN! 野球少年と風紀委員長
更新日: 2011-04-30 (土) 14:12:57
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| 利簿ーンの野球少年と風紀委員長。
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 今週号見た勢いダケ。
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ダケ!
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
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「そんなの知らないよ。寝てたから」
「ハハハハ、ありえねー!今日、試合だって言ったじゃん!
来てねーならわかるけどよー、何で学校来てんのに寝てんだよ!?」
けらけらと笑う君。泥の付いたユニフォームが、眩しい。
「活躍できたの」
「あったりまえじゃん!大勝利!オレ、ホームラン打ったんだぜ!」
「へえ」
気のない素振り。
君は、無理やり僕の居場所へ割って入ってきた侵入者。
あんなに傷つけて痛めつけてやったのに、それでも僕から目を逸らさないで、
いつも笑って手を振って、駆け寄ってくる君。
──覚悟の無い人は境界線からこっちへは入ってこないでください。
「おまえの反応つまんねー。……あ!そっか、生で見てねーからだな。
うん、そーに決まってらー!なぁ、今度の試合はちゃんと見ろよ?」
勝手な解釈で納得すると、次もホームラン打つからさ、と君は白い歯を見せる。
どうして君はそうやって笑うのかな。
痛みしか与えていない僕に、
対抗意識も嫌悪も見せず、媚でもないその笑顔は何なのかな。
「何か勘違いしているみたいだけど」
「っへ?何?」
「僕は風紀委員の仕事を片付けに来ただけだ」
「嘘つけ、寝てただけだろ!」
「…うるさい」
「ハハハ、やっぱおまえっておもしれー!」
「そんなに黙らせられたいの」
「わっ、トンファーはナシナシ!」
わざとらしくトンファーを避ける振りをする君に、僕は振るう気もない武器を構える。
僕は知っている。
君が以前、この場所へ日に何度も何度も訪れていた事。
この場所は君が来る前から、ずっと僕の居場所でもあったから。
『一年坊主が屋上のフェンスから落ちたそうです。
フェンスが傷んでいた事が原因の事故らしいですが』
──違う。
僕は知っている。あれは事故なんかじゃない。
君の中身はそんな単純な物じゃない。
「ヒバ、リ?」
不安げな瞳。僕が黙ると、いつもそう。
「野球部の勝利と、ついでに君のホームラン。報告は確かに聞いた。
もう用は済んだだろ。それとも何かまだある?」
「……」
誰にでも笑うくせに、本気で突き放そうとすると、
そうやって君の瞳は完全に色を失くす。
──覚悟の無い人は境界線からこっちへは入ってこないでください。
──覚悟を持ったなら、こっちへ来て、全部受け止めてください。
「…冗談だよ。僕の側に居たいなら、居れば」
「なんだよその言い草ー…っ」
何も言わずに抱き締めた。
ユニフォーム姿の君に触れるつもりは無かったんだ。
鎧をまとっているからこそ、
儚げで繊細な君の中身がいつもよりずっと浮き彫りになって、
僕の嗜虐心と内にある警戒心を刺激して止まない。
君をどうしてしまうか分からない。
君の唇が僕の髪に降りる。
僕は抵抗しない。
君の指が僕の髪をぎこちなく梳く。
精一杯僕を促す君の動き。
僕はそれを一つ一つしっかり受け止め、
やにわに顔を上げると切なげな君の頬にようやく口付けた。
「雲 雀…」
「何」
「好きだぜ」
返事の代わりに唇で応える。君の瞳の色が揺らぐ。
そこに映っているのは僕だけ。
キスの意味なんて知らない。ただ君とこうしていると暖かい。
「君って変わってるよね」
「うわ、お前には言われたくねー!」
君を抱き締めるのが好き。
君の広い胸で、長い腕で強く抱き締められるのも、好き。
君の本当の笑顔が好き。
君を困らせるのが好き。
君のずれた所もイラつくけれど好き。
君の唇の熱さも、時に理由も無く僕を求める強引さも本当は好き。
君の全部が好き。
そんな事絶対に口にはしないけれど。
「ホームランのごほうび」と言い訳を作ってから、
もうひとつキスを追加する。本当は、理由なんて無い。
「…委員会の仕事、そろそろ手をつけないと」
「そーだったな。わりー、忙しーとこ邪魔して。そろそろ帰るわ」
「お疲れ様」
「うん、会ってくれてありがと。またな!」
君の笑顔がいつもの色に戻っている事をしっかり確認してから、
未練なんて無いかの様に、振り返りもせず君を見送る。
『…委員長』
「待たせたね。今から行くよ」
制服の襟元を軽く整え、声の主を振り返る。タイミングの良さには敢えて目を瞑って──。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ これダケかよ!
| | | | ピッ (・∀・;)
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