渦中の某社
更新日: 2011-04-30 (土) 14:07:20
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )カチュウノ アノ カイシャデス
携帯が鳴る
ごく一部の人間だけにしか番号を知らせていない、プライベート用の携帯電話だ
どこから電話番号を手に入れたのか
自宅の電話も仕事用の携帯電話もマスコミからの電話が鳴りやまず、パンク状態だった
この番号も、どこかから漏れたのかもしれない
土屈シエは厳しい表情で、知らない番号からの電話の通話ボタンを押した
土屈シエ:はい、土屈シエです
里予ロ:土屈シエ社長、里予ロです
土屈シエ:なんだお前か
聞き慣れた声に、土屈シエは表情を緩める
里予ロ:大丈夫…ですか?
土屈シエ:ああ、迷惑をかけてすまない、お前の所にも今日捜査が入るらしい
里予ロ:そうみたいですね
土屈シエは、その落ち着き過ぎた声に嫌な予感を覚える
土屈シエ:里予ロお前、今どこから掛けているんだ?
里予ロ:沖縄のホテルです
土屈シエ:沖縄?何でまた
里予ロ:…
土屈シエ:里予ロ、お前…まさか…
土屈シエは携帯を持つ指先が冷えていくのを感じた
里予ロ:今の俺に出来るのは…これくらいですから
土屈シエ:駄目だ!お前は俺の右腕だろう?!お前が居なければ俺は…
里予ロ:社長なら大丈夫です、俺の命を利用してください、あなたに負けは似合わない
土屈シエ:里予ロ…駄目だ里予ロ!!
電話は切られ、二度と繋がる事は無かった
□ STOP ピッ ◇⊂(・A・ )イジョウ
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