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テイルズ・オブ・ジ・アビス ルーク×アッシュ

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                    | T.O.A.のノレーク×アッツュです
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| エロ無いので801もどきです
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ネタバレ!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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ラスボス直前なのでネタバレ注意でお願いします

「まだ、消えてない」
口の中で呟いた。両の手の指先をゆっくりと動かし、拳を作るように折り曲げると、爪の先端が掌に当たって少し痛い。
この体は、まだここにある。
ノレークは一度顔をあげた。思案に耽る姿を怪しまれていないかと、辺りをぐるりと見渡したが、仲間たちは各々、傷の手当てをしたり、荷を探ったり、武器の具合をみたりと忙しそうだ。
誰もが、次こそが最後の戦いになると察していた。それを前にして、ノレークにだけ特別に気をかけられる程の余裕など無い。今はその方が都合が良かった。
ノレークは間も無く、人でいうところの死を迎える。以前に一度、一瞬と感じる程の僅かな間だったけれど、この手が透けるように消えかかった事がある。
音素乖離を起こしているのだとその後に知った。死んだら消えてしまう。自分を構成する全てがばらばらになり消滅してしまうのだ。
先に逝った人々を思い浮かべる。まるでずっと昔の事のようだ。
ノレークはいつでも、今でも、彼らの死の瞬間を、鮮明に瞼の裏に描き出す事ができる。
自分の手で奪った命、何かの為に失われた命、全てを毎夜のように繰り返し夢に見ていた。
忘れてしまったのではない、昔のようだと感じるのは、ひとえに、世界との決別が近い故の悟りだ。
最後の戦い、そして己の死を前にして、いよいよノレークの心は凪いだように穏やかだった。そう感じさせるのは、つい先ほど、死を迎えた彼の存在が大きいのかもしれない。
こめかみに片手をあてる。だがアッツュの声が聞こえる事は無かった。
彼が何かを伝えてくる時は、いつも頭痛を伴っていたので、同じように頭を抱えれば、あの声が響いてくるのではないか。そう考えての行動だったが徒労に終わった。
(お前は、やっぱり俺の先を行くんだな)
アッツュは、ノレークと対峙する時はいつも口が悪くて、レプリカだと邪険にして、もしかしたらその存在を憎んですらいたかもしれなくて。

それでも、いつも、いつも、手助けしてくれた。
ノレークの行く道の先のどこかに必ずアッツュが居た。遥か先だったのか、目前だったのか、アッツュが死した今となってはわからないけれど。
「俺はノレーク・フォン・ファブレだ」
そう叫んだ彼は、”ノレーク”として生まれ、”アッツュ”として生きた、その意味を知ったのだろうか。
アッツュ。いつも背中しか見せない、アッツュ。俺はまだ生まれた意味を知らない。
けれどアッツュ。お前が、俺はレプリカなんだと教えてくれてから、解った事ならあるんだ。
ずっと一人だと思っていたけど、罪を犯した俺だけど、仲間がいる。レプリカでも家族と呼んでくれる人がいる。助けてくれる人がいる。
アッツュ、お前もいる。
俺はもうすぐ死ぬけれど、レ.ムの塔の時のように、罪を償う術を探して投げやりに命を差し出すんじゃない。
ノレークはもう一度掌を見た。体はここにある。自分はここにいる。
アッツュが死んでも、ノレークはアッツュにはならない。同じように、例えあの時ノレークが死んでいても、きっとアッツュがノレークに戻る事はなかっただろう。
”ノレーク”の居場所をアッツュへ返す事など始めから出来ない話だったのだ。二人はもう、別の人間なんだから。
今、俺にも出来る事があって(力がある)やりたい事があって(守りたいものがある)それは、この世界を続けていく事になるんだ。
俺は、生きる。償い続ける為に。命の道を続けてくれた、全ての為に。
少なくとも俺たちは、死ぬために生まれてきたんじゃない。
?げていく為に、お前は生きていったから。
この体が消えるその瞬間まで、俺は、生きていく。そう、思っている。
後ろを振り返った。そこにアッツュはいない。仲間たちが、備えも万端にこちらを見ていた。
ノレークは精一杯、力強く言った。
「さあ、行こうか」
命を、繋げていくために。

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 | | □ STOP.       | |
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こんな素敵スレ知らなかったよ。思わず記念投下しました。悔いはない。


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