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灰色 小六弦×声

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  灰色 小六弦×声 えろは無いよ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  普段絵描きなのに文書いたらやっぱり難しかったorz
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 苦手な人はスルースルー
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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ほとんどの人間が終電に乗り損なわないようにと帰ってしまうと、部屋には俺とテノレの二人だけが残った。
「…二人っきりにー、なっちゃったねぇー」テノレが言った。
「そーだねー、これじゃあいつも二人で飲むときと同じだね」
「うーん、そーだねぇ……でも―――」

「でも?」
その問いかけに答えはなかった。
さっきまでソファーに凭れかかっていたテノレの頭はいつの間にか床に落ちていた。
だいぶ酔いが回っていたようだから、たぶん眠ってしまっているのだと思った。
「しょうがねーなぁ」
座っていた床から立ち上がるとグラ、と立ち眩みがした。
テノレほどではないが、少し酒を飲みすぎたらしい。
(とりあえずテノレをどうにかしてから、家に帰ろう)
酔いがまわってクラクラする頭を落ちつけながら、俺はソファーの前の床に横になっているテノレを揺さぶり起こした。
「テッ子~、こんなとこで寝たら凍死するよ~」
「んー…」
「ほら、」
渋るテノレを無理矢理引き起こしてベッドに連れていった。
(くそ、重い)
歩く意思のない身体は酔った俺の身体には重く圧し掛かった。
ぐいと持ちあげベッドにテノレの身体を横たえ、布団をかぶせた。
「じゃあ、俺帰るから」
そう言った時、突然テノレが、俺の上着の袖を掴んだ。
「ちょ、テッ子?」
「やだ…寂しい…」
「は」
「一緒、に…いてよ…」

テノレの掠れたような甘い声に、今まで抑えてきた感情が、殻を破ってじわりと溢れ出した。
寝言だ。寝言だ、寝言だ、寝言だ。
そう自分を落ちつけようとした。
でももうどうしようもなかった。止めることが出来なかった。
手を、そっとテノレの頬に添えて、親指で口唇をつ、となぞった。
薄く開いた隙間から吐息が漏れる、そこに顔を、ゆっくりと寄せる。
心臓が跳ねあがるように鼓動する。
自分の鼻がテノレの頬に触れ、あと少しで口唇と口唇が重なろうとした、その時だった。
電話が鳴った。
テノレの、家の電話だった。
音はすぐに止んだ。が、俺を我に返らせるには充分だった。

俺は、何を、していた?

すう、と息を吸う音が聴こえる。
同じベッドの、窓際の側から発せられた寝息に、背中越しに眠っている男の存在を再度確認させられた。
俺は、緊張でギリと身を硬くこわばらせた。あれから、何時間も時がたっていた。
(なんでこんなことしてんだろ…)
自分でも、バカだなと思う。
あのあと、すぐに帰ろうと思った。
でも、どうしてもテノレに掴まれた袖を、解くことができなかった。
解きたく、なかった。

もう窓の外はうっすら白みはじめているというのに、未だ寝つけないでいる。
テノレに向けた背中側が熱い。
ドクドクと鼓動が煩く、耳に響く。
身体の変調をなんとかごまかしたくて、俺は目を閉じた。
隣に、手を伸ばせばすぐ届く距離にいる。
なのに触れることすら許されない。
まるで見えない境界線が引かれているようだと思った。
テルは自分のことをただの友達としか思ってないことはわかっている。
そもそもテノレはそういう性癖を持ってない。俺だって持ってなかったけど。
自分の気持ちを自覚したときから、これが叶うはずがない不毛なものだってことはわかってた。
それでも、傍に、隣にいたいと、おまえに触れていたいと、そう思う俺は、
「最低だ…」
夜明けの薄明るい部屋に一言、呟いた。

「でも―――俺は卜ノのことが好きだから嬉しい」
こんな言葉があのあとに続いていたことなど、この時の俺は知らない。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 「文のまとまり」ってなんだろう
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
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小六弦の名前全然出てこない上にあだ名になってしまってごめんなさい


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